自宅で
体調が悪いせいもあって、今日は一日自宅で読書してました。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
今日は印刷所に行って、新作のチラシの色校正に行ってきた。最近は激安印刷がおおはやりだが、そういう所では色校正すらない。まあ、そういう所で使っている紙はあり程度限られているので、仕上がりが想像できるのだろう。今回のチラシは紙質、デザイン、色などからとてもクラフト感がするチラシになりそうだ。映画には合っている、と思う。チラシも作品だからうれしい。
今日は『モバイルハウスのつくりかた』のチラシデータを印刷所に入稿。最近、映画のチラシも見かけ上派手な(印刷費が安くなったので、表裏カラーのものがぐっと増えた)ものが多いのだが、意外と紙が良くなかったりする。だから、今回もきちんとした印刷所に頼むことにした。今回で3回目。同じ印刷所だ。どういう仕上がりになるか楽しみ。
その後、『フクシマ2011 被曝に晒された人びとの記録』というドキュメンタリー映画を見た。タイトルも良くないと思うし、チラシのデザインも良くないが、新聞に大きな広告が出ていたりして、どうも良く分からない映画だったのだが、やはり映画は見てみなければ分からないものだ。僕はいい映画だと思った。もっと、扇情的な映画かと思っていたのだが、きちんと南相馬市の人びとの苦難に向き合った映画だった。特に印象に残ったのは(原発事故とは関係ないが)身元不明の遺骨をあずかっているお寺のシーン。こうした遺骨の映像は(僕はテレビをあまり見ていないので分からないのだが)ドキュメンタリー映画では初めて見た。また、予告編では仲代達矢のナレーションは重いなあ、と思っていたのだが、本編ではほかにも女性のナレーションが入っていて、最初違和感があったが、慣れるといい具合のバランスになっている、と思った。もうひとつ、(嫌に思っていたことばかり書くけど)休憩中にかかっていた、加藤登紀子の主題歌も嫌だったのだが、映画を見ると地元の詩人の詩に曲を付けたものだということが分かり、違う感じを持った。
さらに、夜は久しぶりに連連影展の山田プロジェクト『ここに心が』in Tokyo@早稲田奉仕園に行ってきた。岩手県山田町での活動が知れてよかった。
明日はチラシの入稿、なのに予定原稿が一つ届かず。そんな状況で映画見てる場合か、というのもあるが、懲りずに映画を見に行った。『鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言』というドキュメンタリー映画。実は、多分、最近もっともヒットしたドキュメンタリー映画、のはず。映画は法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔の再建などを手掛けた棟梁のドキュメンタリー。西岡常一の言葉にはいろいろ考えさせられることが多かった。そういう意味では、見てよかったドキュメンタリーだったのだが、一つの疑問としては、かつて作られた作品(僕は未見)と追加撮影したシーンによって、新しい作品になっているのだが、追加撮影されたシーンは少なく、再構成した意味が、今一つ良く分からなかったことだった。前の作品も見てみたい、と思った。
今日は夕方から3331 Arts Chiyodaに行った。今日は少し暖かかったので、自転車で出かけた。約20分ぐらいだろうか。五十嵐太郎さんと磯達雄さんの対談「被災地を歩きながら考えたこと」を聞いた。五十嵐さんの著作「被災地を歩きながら考えたこと」が貴重なのは、今回の震災を建築という視点から徹底的に現地を見て書かれていることだ。今日は本にも出てくる話を基本に、本人の口から話が聞けたのはよかった。五十嵐さんには『モバイルハウスのつくりかた』のプレスシートに的確な文章を書いていただいた。だから、講演後、簡単にお礼を言ってから帰路に着いた。帰りは日が落ちて自転車は寒かった・・・。
今日はまず、午後、バイオハザード予防市民センターの幹事会。あれこれ議題は多かったのだが、僕は特に新型インフルエンザ特措法について、あれこれ喋っていた。
夜、映画『渋谷ブランニューデイズ』の上映委員会会議。急な話だったのだが、4月28日にUPLINKでの公開が決まり、急ピッチでやらなければならないことがいっぱいある。本当に時間がないのだが、最善を尽くすべく、僕が言えることは伝えた、つもりだ。
今日は新作『モバイルハウスのつくりかた』の第1回マスコミ試写だった。朝から雨が降って、いったいどれほど人が来てくれるか不安だったのだが、とりあえず盛況でほっとした。評価のほどはおいておいても、まずは見てもらわないことには始まらないから。また、今日は僕も試写室で自分の映画を見た。しばらく見ていなかったこともあったし、関係者以外の方に見てもらうのは今日が初めてだったので、皆さんの反応を知りたかった、ということもある。上映後もいろんな方に声をかけていただいた。まずは順調な滑り出し、なのかもしれない。他の監督がどうか知らないけれど、あと4回の試写にも全て立ち会うつもりです。
試写で「プッチーニに挑む 岡村喬生のオペラ人生」(監督:飯塚俊男)を見る。プッチーニの「蝶々夫人」における日本誤解を本場イタリアで正そうと奮闘するドキュメンタリー。その情熱にまずは圧倒される。その上でねじくれた文化について考えていた。 昔、学生時代、サミュエル・フラーなどの映画を国辱映画祭となうって上映していた。そうした映画の原点には、「蝶々夫人」があるんだろうな。もう一つ、クローネンバーグの「Mバタフライ」のことも頭をよぎっていた。声楽家の知り合いも多いので、お勧めしておこう。
その後、明日は試写の初回ではあるのだが、どうも落ち着かないのでもう1本映画を見ることにした。見たのは『立入禁止区域・双葉~されど我が故郷~』(監督:佐藤武光)http://www.imagesatellite.sakura.ne.jp/futaba.html というドキュメンタリー映画。タイトルからも分かるように、原発事故後、立入禁止区域になってしまった双葉郡の各地や避難者が避難した地域を、同地出身の監督がレポートする映画。あえてレポート、という言葉を使ったのだが、監督がマイクを持って各地に突撃取材よろしくつっこんでいく様が、どこか昔のテレビレポートのような趣を感じたからだ。(音楽もそんな感じがする。)同時に、編集が少し雑で、撮影日と地域がかなり速く切り替わるので、正直、所々ついていけなくなる。こう書くとなんだか良くない映画のように聞こえるかもしれないが、僕は嫌いになれない。なぜなら、監督がどうしてもこの姿を、この状況を伝えたいんだ、という熱い思いがほとばしるように伝わってくるからだ。いくつもの被災地で撮られた映画を見てきたが、その情熱は一番かも知れない。
今日、『モバイルハウスのつくりかた』のプレスシートがほぼ出来てきた。そんなに分厚い資料ではないが、内容的には必要十分、ぐらいだと思う。
バイオハザード予防市民センターの会報を印刷しようと思ったのだが、印刷室が夕方までふさがっていたので、事務所に行ってこまごまとした作業をする。
その後、印刷。封筒詰めをして、なんとか宅急便に間に合う時間に滑り込む。いつもより、急ピッチで作業をしたもんだから、少しくたびれた・・・。