舞台芸術AIRミーティング@TPAM AIR—新しい共有の形
今日は午前中から、横浜のYCCで「舞台芸術AIRミーティング@TPAM AIR—新しい共有の形」を聞いた。スピーカーは坂口恭平さんとトッド・レスター(Global Arts Corps エグゼクティヴ・ディレクター)さん。坂口さんの英語によるプレゼンが面白かった。トッドさんの話では、政治的弾圧に対抗するためのアーティスト・イン・レジデンス(これが略してAIRですね)の話が興味深かった。日本ではまず、そうした話を聞いたことがない。午後は、世界中のAIRに関わる人たちが多く参加してのラウンドテーブル。実践している人が多いので、具体的な活動資金の話が様々議論されていた。(今回は当たり前だが舞台芸術関係の人がほとんどだったように思う。)僕は、多分、前日までに話されていたのだろう、と思いつつ、なぜ、アーティスト・イン・レジデンスを行うのか、という部分が気になっていた。アーティストが普段活動しているエリアを飛び出して、ある場所で滞在製作を行う場合、そこではそれまでの活動と違った何かが生み出されることが期待されているのだろうし、本人も希望しているだろう。僕は自分の経験から言えば、別の場所=コミュニティーに入った時の、地域の人たちとの関係だ。ここは大切でもありつつ、現実にはなかなかに難しい部分でもある。だからこそ、坂口さんが述べていた、交易という考え方は、アーティスト・イン・レジデンスにもとても重要な部分に接続できる、と思って聞いていた。(が、皆さんの議論を聞いていて、発言しそびれてしまった・・。)とにもかくも、計4時間だったが、なかなかに刺激的な話ではあった。