2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2012/1/31 火曜日

坂口恭平さんとの対談

 下記のような対談イベントを行うことになりました。ぜひ、ご参加ください。

————————————————————————————————

建築家? アーティスト? 政治家? “0円世界実現”に向けて軽やかかつエネルギッシュに活動を展開する坂口恭平氏は3.11以降の新たなヴィジョンを提出している様に思えます。TPAMでも移動式住宅である「モバイルハウス」をTPAMディレクションとして展示する坂口氏。その「つくりかた」が映画『モバイルハウスのつくりかた』となり、今春上映されます。その監督と当人の対談です。

■出演:
坂口恭平(建築家/作家/画家/新政府内閣総理大臣)
本田孝義(映画監督)


□日時:2月10日(金)19:00開場/19:30開演
□料金:¥1,500(1ドリンク付き/メール予約できます) □場所:UPLINK ファクトリー http://www.uplink.co.jp/info/map.html

予約方法
このイベントへの参加予約をご希望の方は、
(1)お名前
(2)人数 [一度のご予約で3名様まで]
(3)住所
(4)電話番号
以上の要項を明記の上、
件名を「予約/2月10日『《対談》坂口恭平 × 本田孝義』」として、
factory@uplink.co.jpまでメールでお申し込み下さい。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:04:45

2012/1/30 月曜日

『MY HOUSE』

今日、ネット上で情報が出回っているが、坂口恭平原作・堤幸彦監督の『MY HOUSE』の上映情報が発表された。本作はかなり前から企画されていて、坂口さんの「TOKYO 0円生活 0円ハウス」「隅田川のエジソン」が元になっている。これからどういう反応があるのか、とても楽しみだ。僕の方のドキュメンタリー映画『モバイルハウスのつくりかた』はその坂口恭平さんが主人公。『MY HOUSE』の主人公のモデルになった、隅田川沿いに住む、鈴木さんも前半に登場します。こちらも、ホームページを作ったり、チラシ・ポスターを作ったりという作業に入って行きますが、監督自ら配給もやっておりますので、徐々に徐々に、という感じで進んでいくことになると思います。よろしくお願いいたします。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:40:42

「縮小社会の設計」

今日は夕方から、「縮小社会の設計」というシンポジウムを聞きに(そして仮チラシを撒かせていただきに)行ってきた。パネラーは藤村龍至、東浩紀、坂口恭平の各氏。詳しい内容をまとめてくれた方がいるので、興味がある方はこちらでどうぞ。それにしても、こういうシンポジウムを住宅メーカーのミサワホームが主催するのも、時代の流れでしょうか。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:06:53

2012/1/28 土曜日

シンポジウム

今日は午前中、バイオハザード予防市民センターの幹事会をやって、午後から、「いま話題のワクチンを考える」と題して、シンポジウム開催。講師は母里啓子さん。いつもより、会員以外の方が多数来てくれてよかった。母里さんは、長年、日本のワクチン行政を批判する活動をされてこられてが、最近のますますひどくなるワクチン行政に、本当に怒りと落胆を述べられたのが印象深かった。議論も活発で、なかなかいいシンポジウムになったと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:11:47

2012/1/27 金曜日

『第4の革命』/『今日と明日の間で』

今日は上映が終わるドキュメンタリー映画を2本見た。仕事せずに・・とも思ったが、後々気になるのも嫌なので。

まず『第4の革命』を見た。簡単に要約知れば、世界中で進行しつつある、再生可能エネルギーの実情をレポートした作品。描き方は僕はあまり好きなタイプの映画ではないのだが、僕は内容にワクワクしていた。そう、再生可能エネルギーへの転換は僕らが思っているよりはるかに速く進んでいるのだ。特に印象に残っているのは、バングラディッシュの例。ノーベル平和賞を受賞したことで知られるムハマド・ユヌスが創設したグラミン銀行が紹介されているのだが、子どもたちへの教育で蓄電池の仕組みを教えているシーンがある。こうした教育はこれから日本でもやって欲しい、と思った。もうひとつ、忘れてはならないのは、数年前のデータで現在はどうなっているか不明だが、日本は再生可能エネルギーに関する世界特許の約半分を持っているのだ。今まではこのポテンシャルを十分生かしてきたとは言い難い。これを生かせば十分、イノベーションにも産業の発展にもなるのに・・・。

2本目は『今日と明日の間で』http://kyo-asu.com/top.html 。ダンサー、首藤康之のドキュメンタリー。恥ずかしながら僕はこのダンサーのことを知らなかった。宣伝用のチラシがとてもかっこよく気になっていたのだった。もっとも、フィジカルな映画は好きなのだけど。映画はいくつかの舞台と普段の稽古の様子、出身地・大分への再訪などから構成されている。時間軸をばらした構成がなかなか巧みだったし、決して分かりやすい、解説映画になっていないところが良かった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:19:06

2012/1/26 木曜日

シンポジウムのお知らせ

<お知らせです> 

 ■冬期シンポジウムのお知らせ■

下記の通り、冬期シンポジウムを開催しますので、ふるってご参加ください。

 日時:2012年128日(土) 13:30~16:30

 場所:国立オリンピック記念青少年センター センター棟503号室(住所:東京都渋谷区代々木神園町3-1)(交通:小田急線 各駅停車 参宮橋駅下車 徒歩約7分)

入場無料

テーマ:いま話題のワクチンを考える

 講師:母里啓子(もりひろこ)氏(元国立公衆衛生院疫学部感染症室長)

   (著書:『インフルエンザワクチンは打たないで』

    『インフルエンザワクチンはいらない』など)

いま話題の(新型)インフルエンザ、ヒブワクチン、子宮頸がんワクチン、ポリ生オワクチン、肺炎球菌ワクチンの副作用などの問題点を検討し、ワクチン接種を考えている人に判断材料を提供する。講演のあと、討論を含めて、ワクチン接種で悩んでいる個人的な質問をすることも可能です。講師のほかに、「ぬれマスク」の発案者として有名なバイオハザード予防市民センター代表の臼田篤伸博士がパネラーとして参加します。充実したお話と討論が期待できます。ぜひご参加ください。


未分類 — text by 本田孝義 @ 23:19:39

『3.11 A Sense of Home Films』/DOMMUNE

今日は昼間、映画『3.11 A Sense of Home Films』を見た。本作は2011年の3月11日の震災後、河瀬直美監督が21人の世界中の監督に呼び掛けて、3分11秒の短編を作ってもらったオムニバス。VIDEO ACT!でも3分11秒の短編を募集したが、こちらは無審査・アンデパンダン。それに何度も3分ビデオをやってきたので、その延長上に「3・11」というテーマを設定したのだった。で、世界中の監督が作った作品のテーマは「HOME」。僕は各作品を見ながら、HOMEというテーマは3・11とどうからむのか、絡まないのか多少分からない部分があった。また、オムニバスだとつい、面白い作品・つまらない作品の比較をしてしまう。僕は21作品の中でポン・ジュノ監督作が良かった。今までの作品にも見られる、恐怖の描き方が鋭い。たった3分11秒の中で怖くなる。そこで気付いた。日本人だと3・11に関係した映像となると、つい、絆だったり、悲しみの相克だったりになると思うのだけど、(それはある意味で当然だ)さすがにあの災害の「恐怖」を表現している人はまだいないと思うのだ。そういう意味で、この21本の中でもポン・ジュノの作品が一番異質。

その後、ユーロスペースに行って、仮チラシを500部ピックアップ。

夜は久しぶりにDOMMUNEに行って、坂口恭平さんの「ZERO PUBLIC」を観覧。坂口さんのトークを撮影しないのは初めて。(だから少し気は楽だった・・。)詳しくはZERO PUBLICのサイト http://zero-public.com/ を見てほしい。とにかく面白い話だった。建築家と言えばデザイン的な優劣を競うイメージがあるかもしれないけれど、建物を建てる根本の土地のことまで考えている人はほとんどいない。そして、この土地と連動するのが、モバイルハウスでもある。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:48:06

2012/1/24 火曜日

鷽替神事/作業/会議

今日昼間、歩いて行ける亀戸天神の鷽替神事に行ってきた。お願いするのは、新作の上映成功。今から神頼み、というのも情けない気もするが、これも何かの縁なので・・・。

その後、事務所に行って、DVDの作成作業。昨日の作業と違って、今日は自分の作品だったので、何か愛しいもののように思えるから不思議だ。

夜、『渋谷ブランニューデイズ』の会議。色々、上映に関して話をする。つい、暴走気味に話し過ぎた・・・。でも、少しでも上映がうまくいって欲しい、と思うからだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:41:56

2012/1/23 月曜日

作業/記者会見視聴

昨年10月、横浜の新・港村で開催したVIDEO ACT!の上映会で公募した「3・11」をテーマにしたオムニバスビデオ。3月頭には実費(1000円を予定)で頒布を開始するために、今日はそのDVDを30枚分焼いていた。思っていたより早く作業が終わったので早めに帰宅。18:00からの『イエロー・ケーキ』のヨアヒム・チルナー監督の記者会見をネットで見る。冒頭、土井淑平さんが人形峠のウラン残土問題を語っていた。僕は土井さんと小出裕章さん共著「人形峠ウラン鉱害裁判―核のゴミのあと始末を求めて 」を読んでいる。と同時に、人形峠は岡山県と鳥取県の境にあり、子どものころから父にその存在を聞かされてきた場所だ。日本で原発を導入した際に、日本中でウラン採掘が試みられ、人形峠でウラン鉱脈が見つかり沸き立ったのだが、それほど性質がいいものではなかったので、しばらくして閉山。だが、大量に残された残土は放射線を出し続けていたのだ。日本で原発の話をする時に、現在、日本でウラン採掘がおこなわれていないのでなかなか採掘のことまでは想像が及ばないのだけど、ウランを採掘する採掘場では確実に被曝労働がある。そして、短い期間しか操業していなかった人形峠ですら膨大な放射能残土の問題が残り続けていたのだから、世界のウラン鉱山がどういう状態か、映画『イエロー・ケーキ』に描かれている。昨年、『100000年後の安全』がヒットしたけど、(←この映画は言わば核の出口の問題だった)こちらの映画(こちらは核の入り口の問題)も見てほしいと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:59:02

2012/1/22 日曜日

「官邸から見た原発事故の真実」

昨日、「官邸から見た原発事故の真実」を読み終わった。著者の田坂広志は2011年3月29日~9月2日、内閣官房参与として原発事故への対策にあたってきた人だ。本書は、多分、反原発派の人には「甘い」と言われ、原発推進派の人には不評かもしれない。でも、そこが重要なような気がする。著者は基本的に原発を推進してきた人なのだが、だからこそ、事故を起こした福島第一原発がいかに危険な状態だったかを冷静に分析していると思う。破局的な事故にならなかった(それでも大事故ではあるのだが)ことをもって、後付で危険を煽り過ぎた、という批判があるが、著者が言うように「首都圏3000万人の避難」という可能性もあったのだ。だからこそ著者は政界・官界・財界の中に今ある「楽観論」に釘をさしている。また、今まで原発を推進してきた側の猛省と謙虚さが決定的に足りない、とも述べている。と同時に、今回の事故で今後起きることとして、「高レベル放射性廃棄物」の問題を挙げている。この問題はずっと先送りにしてきた(僕の観点では解決不能)わけだが、福島原発の事故によって逃げることのできない、喫緊の課題になった。が、事故があったからこそ処分することは心理的にも難しくなったはずだ。これが副題にある「これから始まる真の危機」の一つだ。もうひとつ、大切な指摘もある。様々な説がある放射能の危険性にたいして、精神的なストレスが増大している現状に対して、著者は危険性を述べる人たちを批判するのではなく、そういう状態にあることに対する精神的ケアの必要性を述べている。インタビューの書き起こしなので読みやすいが、示唆に富む指摘がいくつもあると思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:48:50

次のページ »