2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
2011/12/21 水曜日
今日は『TESE』(監督:姜成明)というドキュメンタリー映画を見てきた。僕はサッカーに全然詳しくないので、映画のサイトから内容をコピペすると、在日コリアン3世・鄭大世(チョン・テセ)。「日本」「韓国」そして「北朝鮮」。運命に翻弄され続けた若きストライカー。北朝鮮代表、44年ぶりのサッカーW杯本大会での惨敗・・・ドイツへの移籍をへて、再びやってきたW杯予選の夢舞台。なぜ彼は日本ではなく、北朝鮮代表を選んだのか?という内容。映画のはじめの方は、少しいやな感じがしていたし、情緒的なピアノの音色もいい感じはしなかったのだが、何度かしびれるようなシーンがあり、ピアノの音色もどんどん良くなってきて、終わるころには、いい映画だな、と思っていた。今年の夏、岡山の旧朝鮮学校でのアートイベントに参加した時に、卒業生数人にインタビューした映像を流したのだけど、彼らが異口同音に「男子はみんなサッカーをしていた」という話をしていたのを思い出した。映画は様々な場面のチョン・テセ選手を追いかけているのだけど、過度に感情移入することもなく、いい距離感を持って接している気がした。だからこそ、ぐっとぐる場面もくさくなっていないのだと思う。
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:49:20
2011/12/20 火曜日
今日は事務所で、作業をしていた。10月末に新・港村でVIDEO ACT!としてオムニバスビデオ『3・11』を上映したが、来年、3月11日前に頒布用DVDを販売する予定にしている。10月末の上映では、会場の関係もあって、4:3で上映したのだが、販売用DVDでは16:9にする。そのため、いくつかやらなければいけないことがあった。また、各作品に飛べるよう、チャプターをつけたり。こまごまとした作業。
諸般の事情で、事務所も家も片づけなければいけないものが多いのだが、家電リサイクルも粗大ゴミも込み合っているようで、電話すらなかなかつながらない。テレビはあさって出せることになったが、粗大ごみは年を明けてから。それに、古紙もいっぱいあって・・・。ちょっと大変そう・・・。
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:25:14
2011/12/19 月曜日
今日は午後から、宣伝の原田徹さんと『モバイルハウスのつくりかた』公開に向けての打ち合わせ。基本的に僕の方で自主配給、原田さんが宣伝、(加えてデザインの高木善彦さん)という進め方は『ニュータウン物語』『船、山にのぼる』に続いて3本目。大まかな今後の進め方を話し合う。具体的な作業は年明けから、ということに。
夜、『渋谷ブランニューデイズ』の司法書士会館での上映。上映中に今後の進め方の会議。こちらは少しずつ応援団が周りに出来つつあるのを感じる。心強い。
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:02:17
2011/12/18 日曜日
今日は用事で2駅先まで、散歩+買い物。今まで知らなかった店をいくつか発見。
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:27:55
2011/12/17 土曜日
今日は午後から、バイオハザード予防市民センターの幹事会。今日は特に武田薬品湘南研究所の件を議論した。その後、忘年会。僕が一番年下で、こうして人生経験豊富な方々とじっくり話が出来るのは大事なことなのだと思う。
未分類 — text by 本田孝義 @ 22:25:30
2011/12/16 金曜日
今日は、僕の新作、坂口恭平さんのドキュメンタリー映画『モバイルハウスのつくりかた』の関係者向け内覧試写会を行った。いくら一人で作ってきたドキュメンタリー映画とはいっても、いろんな場面でお世話になった方々がいるので、まずは見てもらいたかった。もちろん、主人公の坂口恭平さんにも。(仮編集の段階で2度ほど見てもらってはいたが、完成版はぜひスクリーンで見てほしかったので、坂口さんが東京に来る時に合わせて、試写会を設定させてもらった。)関係者の方々だからこそ、えらく緊張した上映だった。自分で言うのも照れくさいが、坂口さんをはじめ、概ねいい反応だったように思う。(追記:書き忘れていたのだが、音楽を使わせてもらった”あらかじめ決められた恋人たちへ”の池永さんにも見ていただいた。)ほっとした。そして、実は先週決まったばかりなのだが、本作は2012年5月末頃、渋谷・ユーロスペースでの公開が決定しました!これでホップ・ステップまではいったと思うので、次は上映が成功するよう、ジャンプしなくちゃいけない。がんばります。(いよいよ、新しいブログのことを考えないとな・・・。実は、新作のwebデザインをしてくれる方がいなくて、今、探してます。→追記:webデザインの件は解決しそうです。)
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:09:02
今日は午後から、某映画(まだ詳しいことは発表してはいけないようだ)の試写会。予想とは随分違って、とてもストイックな映画だった。でも豊かな表現もいっぱいある。その後、知り合いの方々と軽く飲んでから、『ライブテープ』の爆音上映へ。途中から見たのだが、音をPAを通しライブで調音していたので、まるで違う映画のように見えた。それから、あらかじめ決められた恋人たちへ、のライブ。実は恥ずかしながら、ライブを見るのは初めて。もうひとつ、実は、僕の新作で1曲使わせてもらっているのだ。使わせてもらってよかった、と本当に思えるいいライブでした!
未分類 — text by 本田孝義 @ 0:34:38
2011/12/14 水曜日
・・・と言うほどではないのですが、少し遠いところへ行く所用があり、結局、一日、そのことで他のことは出来なかったです。(あ、大事なことが一つ進みましたが、それはまた今度書きます。)
未分類 — text by 本田孝義 @ 22:08:50
今日の夜は、第57回VIDEO ACT!上映会でした。上映した作品は『動物たちの大震災-生きてきた、150日の日々-』(監督:宍戸大裕)と『子どもたちを放射能から守れ 福島のたたかい』(監督:湯本雅典)の2本。前者は震災後、被災地で動物保護に取り組む人たちと飼い主たちを描いた作品。宍戸さんはまだ撮影を続けていて、今後、長編化する予定だそうだ。被災地の動物たちのことは時々ニュースなどでもやっているが、こうしてあらためて見ると色々感じることがある。びっくりしたのは、仙台で見たものとおよそ全然違う作品になっていたこと。これだけ違うのだから、長編化にも期待したい。2本目は、原発事故後、国がまともな対応をしてこなかったことに不安と怒りを感じて立ち上がった福島の親たちの記録。テレビなどではそれこそ文部科学省まえでの劇的な場面ばかりがニュースになったが、それまでの道のり、考えなどを知ることが出来てよかった。監督の湯本さんは数年前まで、東京で小学校の先生をされていた方。今も悩みながら原発事故後の動きを撮り続けているそうだ。そちらもまた見れる日が来ることを願っています。
未分類 — text by 本田孝義 @ 1:10:30
2011/12/12 月曜日
この年になると、映画を見て驚くことはそうそうないのだが、今日は驚くべきというしかない映画を見てしまった。タイトルは『Rocks Off』(安井豊作監督)。本作は2004年に解体された法政大学学生会館(通称:学館)のドキュメンタリー。一言で説明するとそうなるのだが、学館の説明はほとんどなく、ひたすら学館(正確には学館の本部棟)の解体工事の映像、および学館の壁、そして特筆すべき灰野敬二のピアノ演奏が何度か繰り返される。映画の構造も内容も、僕にはとても「硬い」映画に思えた。(難しいという意味ではなく、肌触りという意味だ。)こんな強度を持った映画はちょっと思いつかない。(解体のノイズから一瞬、『ヴァンダの部屋』を思ったのだが、本作では人の存在感すらなく、そこが決定的に違う。)先ほど、灰野敬二、と書いたのだが、薄暗い照明で顔すら見えず、冒頭の少し猫背でピアノを弾く姿は、何かの魔物のようにさえ見え、事前情報がなければ、灰野さんだと分からない人もいるかもしれない、と思うぐらいだ。そして、僕はやはりこの映画は建築についての映画だと思う。さらに言えば、僕はこういう映画が作られたことは、法政学館の最後の姿としてとても幸福なことだ、と思った。・・・ここからは映画を離れた個人的な話を。本作の監督・安井豊作(改名前は安井豊)さんは僕の人生に影響を与えた方なのだ。(ご本人は覚えておられるかどうか・・挨拶をしたら僕のことは覚えてくれていたけど。)1992年、僕が大学6年生の時、将来の先行きも見えず、ぼんやりとドキュメンタリー映画に興味を持ち始めたころ、当時、アテネフランセにおられた安井さんがふらりと学館にやってこられて「小川紳介と小川プロダクション」全作品上映があることを教えてくれた。(この年、小川紳介監督が亡くなり、追悼上映が行われようとしていたのだった)ドキュメンタリー映画に興味を持ちつつも、テレビではない、映画としてのドキュメンタリーを見る機会は当時ほとんどなかったので、滅多にないチャンスだと思ってアテネフランセに通って小川プロの映画を多数見たのだった。もしかするとあの時、安井さんに声をかけてもらっていなければ、もしかすると今、僕がドキュメンタリー映画をやろう、と思わなかったかもしれない。その後、しばし時間が流れ、いつの間にか大学卒業後、僕は小川プロの全作品再上映を手伝うことになっていた。順番が逆になったが、最後に法政学館の話。1973年に建てられ2004年に解体されるまで、法政の学館は学生による自主管理が貫かれていた。その中で音楽の企画をやっていたのが映画のタイトルになっているRocks→Off、僕が関わっていたのは映画の上映をするシアターゼロ。(安井さんはその両方だった。)演劇の企画をしていたのが黒いスポットライト。(こうして見ると、どの名前も根源的な思考を持っていたことが分かる。)学生の宿命故、その全期間に関わった人はいないと思うので時代・時代で感じ方も様々だろう。僕自身が、主にホール棟を管理する立場にいたのは1989年~1992年の4年間だった。法政の学館が解体されたのは内在的要素と外在的な要素が複雑に絡み合っていると思うのだが、僕自身は卒業後はほとんど関われなかったので偉そうなことは何も語れない。映画『Rocks Off』はノスタルジックな要素は皆無だが、それでもラストカット近く、大ホールに明かりが付くシーンには胸が熱くなった。灰野さんの演奏は法政学館を葬送する儀式のようにも思えた。なお、映画『Rocks Off』はまだ未完成だそうだ。また、安井氏初の単著『シネ砦 炎上す』http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%8D%E7%A0%A6-%E7%82%8E%E4%B8%8A%E3%81%99-%E5%AE%89%E4%BA%95-%E8%B1%8A%E4%BD%9C/dp/4753102955 も買ったのだが、今週は多忙なため、読むには来週からになりそう・・・。
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:43:18
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