『TESE』
今日は『TESE』(監督:姜成明)というドキュメンタリー映画を見てきた。僕はサッカーに全然詳しくないので、映画のサイトから内容をコピペすると、在日コリアン3世・鄭大世(チョン・テセ)。「日本」「韓国」そして「北朝鮮」。運命に翻弄され続けた若きストライカー。北朝鮮代表、44年ぶりのサッカーW杯本大会での惨敗・・・ドイツへの移籍をへて、再びやってきたW杯予選の夢舞台。なぜ彼は日本ではなく、北朝鮮代表を選んだのか?という内容。映画のはじめの方は、少しいやな感じがしていたし、情緒的なピアノの音色もいい感じはしなかったのだが、何度かしびれるようなシーンがあり、ピアノの音色もどんどん良くなってきて、終わるころには、いい映画だな、と思っていた。今年の夏、岡山の旧朝鮮学校でのアートイベントに参加した時に、卒業生数人にインタビューした映像を流したのだけど、彼らが異口同音に「男子はみんなサッカーをしていた」という話をしていたのを思い出した。映画は様々な場面のチョン・テセ選手を追いかけているのだけど、過度に感情移入することもなく、いい距離感を持って接している気がした。だからこそ、ぐっとぐる場面もくさくなっていないのだと思う。