VIDEO ACT!「3・11」
僕が関わっている、VIDEO ACT!では、現在、「3・11」をテーマに映像作品を募集している。(募集要項はhttp://videoact.seesaa.net/article/219034679.html )。今年、あれだけ大きなことがあったので、いくつか似たようなオムニバス映像作品が作られている。なら国際映画祭は河瀬直美監督が世界中の監督に呼び掛けて、『3.11 A Sense of Home Films』を製作。また、仙台短編映画祭では41人の日本の監督に依頼して『明日』を製作。どちらも、1本は3分11秒、となっている。じゃあ、VIDEO ACT!は何が違うかと言うと、まず、歴史が違う(笑)。VIDEO ACT!では以前から3分ビデオの公募企画をやってきていて、まずは1999年に『ニッポン・戦争・私』というテーマでやった。これはVIDEO ACT!で山形国際ドキュメンタリー映画祭で日韓ビデオアクティビズムというプログラムをやった時に初めて実施した。この3分ビデオの考え方は、「誰でもが映像作品を作ることができる」というものだから、どんなものでも、無審査全作品上映をやってきた。美術で言えば、アンデパンダンというやつだ。集まる作品は玉石混交だけど、初めて作った人の作品が面白くて、その人の作品が海外の映画祭で上映された、なんてこともあった。毎年やっているわけではなくて、本当に戦争が起きてしまった、2002年・2003年と同じテーマで実施。次は憲法をテーマに2005年に『憲法万華鏡』と題して実施。次が格差社会などを受けて、2006年に『自由不平等』という題名で、さらに2008年には同じテーマで『続・自由不平等』を実施。これらの情報はこちら。http://www.videoact.jp/3min/index.html 作品が見れるものもある。しばらくこの3分ビデオの公募・上映はやっていなかったのだが、3月11日の東日本大震災・原発事故を受けて、3・11をテーマにやろうと考えた。今回、僕が担当になっていて、応募作はすべて見たのだが、様々な角度から描かれていて、とても興味深いものになりそうな予感がある。全部を1本にまとめるのは大変そうだけど。上映は10月29日。