「トポフィリア・アップデート」/『レジェンド・オブ・フィスト』/試写
最近、ある所でイベントのチラシを見て気になったものに「郊外からうまれるアート」というのがあった。残念ながら知らなかったのだが、今年、「floating view」という展覧会があったそうだ。その書籍が出ていて、執筆者には以前お世話になった方もいて、俄然、本を読みたくなって購入した。(まだ読めていないけど。)そして、「floating view2 トポフィリア・アップデート」という展覧会も開催中で見に行ってきた。「トポフィリア」は人類学者イー・フー・トゥアンによる造語で
「場所への愛」を意味する、のだそうだ。(トポフィリア」という本は以前買ったけど読んでない・・・)想像していたより小じんまりした展覧会会場だった。いくつか面白い作品もあったけど、なかなか僕の中では郊外像には結びつかないこともあった。(もっと幅広い捉え方だとは思うけど。)明日のイベントも気になっている。
その後、映画の日ということもあって、『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』http://www.ikarinotekken.com/ を見た。タイトルからも分かるように、ブルース・リーの『ドラゴン 怒りの鉄拳』につながる作品。当然、ブルース・リーはいないわけで、主演はドニー・イェン。僕はドニー・イェンのファンではないので、うっかりチェックしていなかったのだけど、監督が僕の好きなアンドリュー・ラウなので見たくなった。映画は冒頭、第一次世界大戦中、フランスに傭兵として参加した中国人の一段のシーンから始まる。このシーンがすざまじい。僕はなんどか身震いした。普通の映画ならこのシーンがクライマックスでもいいほど。そして、ドニー・イェンが超絶なアクションを見せる。その後、主人公・チェン・ジェンは中国へ帰り日本軍との闘いへ進んでいく。途中、『グリーン・ホーネット』でブルース・リーが演じた役と同じようなブラックマスクが登場するのも御愛嬌。(実際、『グリーン・ホーネット』映画版を当て込んで登場させたらしい。映画版のへなちょこぶりに比べれば、断然こちらのほうがカッコいい。)クラブや上海の街並みなど豪華なセットも見どころだが、人間関係の描写がちと弱く、少々かったるい。それでも、最後のドニー・イェンの大アクションシーンは圧巻。ただ、アンドリュー・ラウの映画としては、題材的には難しいだろうけど、もう少しスタイリッシュな映像も見たかったかも。
夕方、谷中近くの市田邸 http://www.taireki.com/ichidatei/index.html に行く。なんでも築100年を超える、古い家だそうだ。今年で19回目になる谷根千界隈で開催される、芸工展で16日(日)にここで『ニュータウン物語』を上映してもらうことになり、映写状況を見る意味もあって、関係者試写をした次第。幸い、関係者の方々には好評だったようでほっとした。近々、上映情報もお知らせします。