2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/9/10 土曜日

自然と環境を守る全国交流会

今日は午前中から、自然と環境を守る全国交流会、というものに参加してきた。私が関わっている、バイオハザード予防市民センターも参加団体になっているため。一つのテーマでの集まりではなく、様々な環境問題に取り組む市民団体が集まり、共通する課題を話し合い交流することが目的だそうだ。午後4時過ぎまで様々な課題が話し合われた。会場からの質疑で話しそびれたことをここに書いておきたい。こういう集まりでは決まってマスコミ批判が話題になる。僕も概ねは理解できるし、批判すべきは批判しなければいけない。と同時に、僕が常々思っているのは、いい報道・いい番組があったら、応援・激励の声をぜひマスコミに届けてほしい、と思う。現場でがんばっているディレクター・記者は多くいると思うけど、上の部署や局幹部につぶされることだってある。そんな時でも、一般視聴者・読者からそのディレクター・記者の報道が評価されていれば扱いだって違ってくる。僕はあるマスコミの方から、上司は意外とこうした声を気にしている、と聞いたことがある。また、そうした励まし・応援の声が現場の人間の活力にもなる。だから、ぜひ、批判と同時に激励の声を直接届けてほしい、と願う。ほんの少しだけ、マスコミの現場にいた経験からしてもそう思う。精魂こめて作った番組が何の反応もないのが一番つらい。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:47:58

ヨコハマトリエンナーレ/上映

スタートしてから1カ月、なんだかんだと行けなかったヨコハマトリエンナーレに行ってきた。まずは、横浜美術館。確か今回、初めてヨコトリの会場になったはず。いくつか気になった作品はあったのだけど、ぐっと来る、あるいは驚かされるような作品は少なかった。同時に、今回のヨコトリがどういう方向に向いているのか、なかなか像を結ばない。(もっとも、1テーマでやったほうがいい、という意味ではない。)そんな思いを持ちながら、循環バスで黄金町バザールへ。黄金町に来るのは久しぶり。ここに来るたびに複雑な心境になる。それは町のジェントリフィケーションとアートの関係だ。そういう複雑な場所であるからか、アクチュアルな作品をいくつも見ることが出来、展覧会自体は面白かった。時間が少なくなってきたのだが、日本郵船(NYK)の会場へバスで移動。ヨコトリ本体での比較的アクチュアルな作品はこちらの方が多いと思う。少し駆け足で見つつ、ちまたで評判のクリスチャン・マークレーの作品へ。古今の映画から24時間、時計が映ったシーンを編集した作品。本当は24時間あるんだそうだ。同時に、映写中の時間と画面が完全に同期。僕が見たのは17:35分頃のシーンだった。編集も実に巧みで、いつまでも見れる面白さがある反面、僕みたいな中途半端な映画ファンは元の映画のタイトルが気になってしょうがない。特に古典に弱い僕は、分からない作品多し。生粋のシネフィルなら題名あて大会になるんじゃないだろうか。最後に見た、ジュン・グエン=ハツシバ の作品にいたく感動してしまった。今回の展覧会でもいくつか被災地の映像があったし、それこそテレビでも被災地の映像は多く見ているけど、ジュンさんがひたすら被災地を走る映像が、その思いを強く感じさせてくれた。

そして夜は、新港村にて「船、山にのぼる」の上映。久しぶりの上映。残念ながら、観客は多くなかったけど、僕自身、久しぶりに見ていろんなことを思い出した。その割には、トークはちょっとしどろもどろになってしまった。最後に、新作「モバイルハウスのつくりかた」の予告編を上映。あらためて、ラストスパートをがんばらねば、と自分自身に誓う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:05:13