2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/8/6 土曜日

新・港村 始まる

今日は午前中、先週、手術した我が家の猫・チャコちゃんの抜糸。1週間エリザベスカラーを着けていたので、傷口をなめるようなことなく、無事、抜糸はすんだ。

その後、再び、新・港村へ。今日が初日。会場の立て込みがかなりバタバタしていたので、電源周りが心配だったので、家から延長コード2本を持って行って正解だった。VIDEO ACT!は大丈夫だったのだけど、同じブース内のローポジションとI.TOONのモニター&デッキに電源が来ていなかったので延長コードを接続して、なんとか3つの映像が流れるようにはなった。時々、熱心に見てくださる方もいた。昨日はほとんど会場内を回れなかったので、その後、ゆっくり展示を見て回る。3名の写真家と八戸市民が共同で作った「八戸レビュー」はとても力強い、いい展示だった。地元の方が地元の人物を取材した文章を元に、写真家の方が撮影したのだそうだ。夜のレセプションには八戸市長も来られていた。(のを遠くから少しだけ覗いた。)もうひとつ、とても興味深いブースに、「最後のテレビ」https://sites.google.com/site/saigonotelevision/ があった。聞けば、アナログ放送終了にともなって、空いた1チャンネルを使って、微弱電波を飛ばし会場内でアナログテレビ放送をしているのだそうだ。確かに、アナログ放送波が空いたのは知っていたけど、そこで一種の海賊放送が出来るとこまでは考えていなかった。目から鱗が落ちる、とはこのこと。毛原大樹さんともいろんな話をさせてもらって刺激的だった。会期中、何かコラボ出来たら面白いのだけど。・・・と面白いことは多々あったのだが、正直言って、少し観客が少ないかな、とも思った。横浜トリエンナーレの会場はどうだったのか分からないけど。(もっとも、僕の勝手な印象では、アートに限らず、この夏の様々なイベント情報があまり流れてこず、昨年の夏とは何か違う静けさを感じている。もちろん、3・11の影響だと思うのだけどどうだろう。)夕方になって、会場は暑いし、そろそろ帰ろうかな、とぼうっとしていたら、「破片のきらめき」の監督高橋愼二さんがチラシを持ってこられた。今回の新・港村での上映スケジュールがなかなか決まらず、宣伝期間が一番短くなったのが「破片のきらめき」で、そういう意味で一番ご迷惑をかけてしまったのだけど、こうして上映日時入りのチラシをちゃんと届けてくださる誠実さはとてもうれしかった。しばし、高橋さんを会場内をご案内してから、帰路に着いた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:54:14

チラシ折り/トークショー/新・港村

今日は午後から、某映画の製作協賛金集めのチラシ折り作業。少しでも多く集まればいいのだが・・。2時間半ほど作業。

その後、YCCに行って、坂口恭平さんと卯城竜太さん(Chim↑Pom)のトークを聞く。今日の坂口さんはいくつも抽象度の高い話をしていた。Chim↑Pomの展覧会や映像作品は何度も見ているけど、卯城さんの話は聞いたことがなかったので新鮮だった。ノリを見せつつ、チーム内で徹底した議論をしている点や作品へのロマンが聞けた。2人のクロストークは少し時間が足りなかったかも。

かなり時間が延びて、ほとんど終わりだったが、明日からの新・港村 http://shinminatomura.com/ 前夜祭に顔を出す。ほんの20分ほどいただけだが、久しぶりに会う方を含めて知った方々に多く会うことが出来てよかった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:27:59

2011/8/5 金曜日

新・港村/『幸せな時間』

今日も横浜の”新・港村”に行ってきた。先日のVIDEO ACT!の設置が十分に出来なかったので、やっぱり気になって今日も行ってみた。まだまだ施工中のものも多かったけど、とりあえずVIDEO ACT!が出展するブースは立ち上がっていたので、カタログ等を並べる。モニターとDVDデッキも設置したが、電源がまだきていなかったので、仮のチェックだけ済ませてきた。電源関係は、BankARTに任せることにしよう。

夜、VIDEO ACT!の第56回上映会。上映した作品は『幸せな時間』というドキュメンタリー。第2回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで観客賞を受賞した作品だ。監督は横山善太さんだが、本作は孫娘が自分の祖父母を撮った作品。一見、典型的なセルフドキュメンタリーのように見えながら、撮影者が編集していないので、微妙に異なる。(もっとも、僕は最初の10分ぐらい、混乱していたのだけど。)僕は映画の構造よりも、つい、自分の父のことを思いながら見ていた。話は脱線しますが、と言うのも、数日前、重松清さんの傑作「その日の前に」をやっと読んで、身近な人が亡くなる話を読みながら、そこでもつい父のことを考えていたのだった。もう亡くなって4年以上経つのに、自分の中でも何か引っかかることがあるからだろう。(具体的には死期を告知出来なかったことがずっと引っかかっているのだと思う。)そんなわけで、父と息子、祖父母と孫娘ではかなり違うのだけど、病気や痴呆を患った身内にカメラを向けることは何なのか、と考えてしまったのだった。僕はほんの一瞬、父を撮らなければ、と思ったけど、結局1秒も映像は撮らなかった、撮れなかった。その点、祖父母にカメラを向けることが出来た撮影者は幸せだ、と思った。だから、僕はそのことを含めて、いいタイトルだな、と思った。と同時に、撮影者は祖父母を深く愛していると同時に冷酷でもある、と思った。映像は一見、とても美しくいい表情がいっぱいあるのだけど、視点を変えればカメラを向ける残酷性も含んでいる。(もちろん、どんなドキュメンタリーにだってそれはあるけど。)その引き裂かれた状態がこのドキュメンタリーにはあると思う。(その是非ではない。)他にも僕は入院して3週間で亡くなった父は、いわゆる介護を必要としなかったので、そのことを考えたりしていた。上映後の打ち上げで、議論百出したのは珍しく、家族関係は千差万別だからいろんな受け止め方が出来るのだと思う。上映会ではすすり泣きが聞こえていた、ことを付け加えておきたい。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:48:55

2011/8/3 水曜日

チラシ作成/少しでも前に

”新・港村”でのVIDEO ACT!上映企画の中で、無審査・全作品上映の3分ビデオ公募を行う。3分ビデオの公募は2008年の10周年以来。今回のテーマはズバリ「3・11」。タイトルも「3・11」。募集要項は近々公表しますが、明日のVIDEO ACT!上映会に間に合わせるために応募用のチラシを作成する。とてもシンプルなものにしたのだけど、内容が内容なのでそれでいいと自分を納得させる。ちなみに、僕が担当者。(集まった作品を1本につなげるのは大変そう。)

新作の製作を少しだけ進行させる。今日は映画に使いたい楽曲の使用許可をいただいた。今回、いろんな音楽を聞いたのだけど、なかなかピンと来るものがなかったのだけど、やっとぴったりくる曲が見つかった。映画のタイトルも決まった、と思ったのだけど、もう少し検討するかもしれない。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:45:05

2011/8/2 火曜日

新・港村 設置作業/会議

昨日、VIDEO ACT!代表の土屋さんと新・港村での展示物を搬入したので、今日はその設置作業に行ってきた。が、まだ展示ブースが出来ておらず、基本的な設置状態をお伝えして会場を後にした。任せっぱなしにするとちょっと不安なので、明後日にももう一度会場に行ってみよう、と思う。

夜、VIDEO ACT!会議。10月に発行するカタログVol8の件。明後日の上映会の件。そして、新・港村の件(上映会のチラシ、3分ビデオ公募チラシなど)など。

新作の製作が止まっているので、物事が重ならず進んでいる。はたしてそれは良いことなのか、悪いことなのか・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:22:47

2011/8/1 月曜日

新・港村 上映会

やっと上映会のスケジュールが決まりましたので、お知らせします。ぜひ、”新・港村”までお越しください。

<VIDEO ACT!&ローポジション @新・港村>

●「破片のきらめき」上映&高橋愼二監督トーク
8月19日(金)19:30~21:30
映画公式サイト:http://www.geocities.jp/hahennokirameki/

●「タケオ ダウン症ドラマーの物語」劇場公開プレイベント
8月20日(土)19:00~20:30
19:00~タケオ&仲間たちのパレード&ライブ!(場所:円形劇場)
19:30~DVD特典コンサート映像(53分)の上映&常田高志監督トーク(場所:スーパースクール) 映画公式サイト:http://www.takeo-cinema.jp/

●「いぬとねことにんげんと」DVD発売記念&被災地動物ドキュメント上映&監督トーク

9月3日(土)19:30~21:30 「いぬとねことにんげんと」と「大震災から3ヶ月 被災地からの報告」の2作品の上映と飯田基晴&宍戸大裕監督によるトーク。 映画公式サイト:http://www.inunekoningen.com/

●「フツーの仕事がしたい」DVD発売記念イベント(上映&土屋トカチ監督トーク)

10月7日(金)19:30~21:30  映画公式サイト:http://nomalabor.exblog.jp/

※以上、ローポジション主催イベント

●「船、山にのぼる」英語字幕版上映&本田孝義監督トーク

9月9日(金)19:30~21:30  映画公式サイト:http://www.fune-yama.com/

●「首都圏路上ネットワーク」上映&製作者トーク

9月17日(土)19:30~21:00 作品公式サイト:http://www.vju.ne.jp/dtv/?page_id=939

●公募オムニバスビデオ「3・11」上映&製作者トーク

10月29日(土)19:30~21:30 VIDEO ACT!公式サイト:http://www.videoact.jp/

※以上、VIDEO ACT!主催イベント

※注記以外、両企画の上映は新・港村のスーパースクール会場を予定 BankART LifeⅢ 新・港村公式サイト:http://shinminatomura.com/

参加費:いずれも500円(当日、会場にて)

※参加費とは別に、以下のBankART LifeⅢのチケット(新・港村パスポート)料金が必要です。 一般当日 300円 / 大学生当日 250円 / 高校生当日 200円

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:55:46

« 前のページ