最近読んだ本
最近読んだ本のこと。「ジョーカー・ゲーム」(柳広司著)。前から気になっていた小説が文庫になったので読む。日本における、戦時中のスパイ養成機関の話。僕はてっきり、長編かと思っていたら、連作短編集だった。あくまでも合理的なスパイという存在を描き出していて面白い。全く趣が変わって、「虐待の家 鬼母と呼ばれた女たち」(佐藤万作子著)。ノンフィクション。2003年、餓死寸前で救出された中学3年生。この事件の背景を丁寧に追いかけたルポ。誰が悪い、どこが悪い、と単純に色分け出来ない、複雑な要素が描かれている。またまた趣が変わって、おなじみ「トンデモ本の世界Ⅹ」と「トンデモ本の大世界」の2冊。後者は20周年記念本。このシリーズはずっと好きで読んでいる。