2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/5/27 金曜日

新・港村/作業

今日は午後、久しぶりに横浜のBankARTに行ってきた。今夏、横浜トリエンナーレとの連動企画で、BankARTが主催する”新・港村~小さな未来都市(BankART LifeⅢ)”という催しがが行われるのだけど、これにVIDEO ACT!として参加することを決めた。今日は会場となる新港ピアの会場見学があるということだったので、見に行ってきた。僕自身は、過去何度かイベント時に行ったことがあるので、おおよその感じは知っているつもりだったのだけど、さすがに何もない状態だとちょっと違った。特に気になっていたのは、上映会等を行う可能性もあるので、外光のことだったのだけど、多分、問題なさそうだった。あとは、多数の建築家の方々が会場内にいくつもの「家」を作るらしいので、そこにどういう形で入れるか検討していくことになりそうだ。その後、映像グループローポジションの飯田さんにも来てもらって、上映等、一緒にやりたいとお誘い。同グループの事務所は比較的近くにあるので、何か一緒にやりたいと思ったのだ。BankARTの池田さんにも紹介して、とりあえず、企画を考えていくことになりそうだ。

横浜を出て、事務所へ。昨日編集したものをどうしても一度見ておきたかったので、通して見る。製作者の勝手な思いですが、僕は胸が熱くなった。観客のことまでなかなか想像できないけれど、せめて製作者ぐらいはそんな気持ちでいてもいい、と思うことにする。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:35:11

少しの積み重ね/VIDEO ACT!上映会

今日も日中、編集にあれこれ手を入れていた。昨日編集したものを、家の大きなテレビで見てから、事務所にて作業に取り掛かる。あれこれ削って行くと、結局、当初のものより30分縮まった。多分、まだ縮まるだろう。今日は時間切れで、通して見れなかったので、持ち越し。

夜は、VIDEO ACT!上映会。上映した作品は『さようならUR』(監督:早川由美子)。完成披露試写会。URは僕のようなおっさん世代では、旧住宅公団の方が馴染みがあるかもしれない。本作の舞台は日野市の高幡台団地73号棟。耐震不足を表向きの理由に取り壊しが決まる。どうも背景にはURの民営化路線がありそうだ、という問題を追及した作品。僕自身、『ニュータウン物語』を撮る前後から、それなりに日本の住宅問題に関心を持って来た。だからとても興味深い映画だった。同時に、早川さんがこの映画を撮るきっかけも、若い世代の住宅難に気付いたからだそうで、根底の部分では今僕が作っている映画ととながっていると思う。やっぱり、日本の住宅政策は貧困だと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:40:40