2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/3/20 日曜日

今日は自宅で

雨が降る、という天気予報だったが、雨は降らず。明日は降るらしい。そういうこともあったので、今日は自宅に居た。

いくつか気になっていることがあって、ネットで調べているのだけど分からず。明日も少し調べてみよう。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:45:50

2011/3/19 土曜日

会議

今日は午後からバイオハザード予防市民センターの幹事会。先日発送して配達日不明と言われていたニュースレターが無事皆さんに着いていてほっとする。今日は当然、今回の地震と原発のことがひとしきり話題となる。そして、僕が前に書いたように、皆さんもバイオ施設の被災を懸念されていて、近々、調査することになった。と同時に、いつも6月にシンポジウムをやるのだが、今年のテーマは「震災とバイオ施設」(仮)になった。

明日、あさっては関東地方で雨が降る、という天気予報だ。確か、原発事故が起きてから初めての雨だと思う。万が一の被爆の可能性を考えて出来るだけ外出しない方がいいと思う。僕は多分、一日中自宅だな。買い物は今日済ませた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:48:49

2011/3/18 金曜日

今こそ徳政令を!

現在被災され、身近な人を亡くし、生活物資を待ち望み、寒さを何とかしのごうとしている人びとが大勢いる中で、こういうことを書くのは時期尚早かと思い、書くのをためらったのですが、あまり指摘している人がいないので書くことにする。

今回の地震で家屋を喪失、あるいは破壊された人は多いだろう。また、映像で見ると、漁船や車を流されて使い物にならなくなった人も多いだろう。僕が勝手に推測するにこうしたものの多くはローンが組まれていたのではないだろうか。だから僕はこうしたローン(借金)を棒引きする、すなわち徳政令が今こそ必要だと思うのだ。まだまだ記憶に新しい、阪神淡路大震災の時、どうだったかを思い起こす必要がある。阪神淡路大震災で家を失った人びとに対して、低金利の融資、という制度は作られた。しかしながら、それまで組んでいたローン自体が免除されたわけではない。新しく家を再建した人たちには二重のローンが重くのしかかった。こうした実態をルポした好著に「倒壊―大震災で住宅ローンはどうなったか 」という本がある。今は文庫にもなっているので読みやすいと思う。(蛇足ながら、僕は『ニュータウン物語』を制作する時に、日本の住宅政策を調べていて、本書にも教わるところが多かった。)言わばゼロからの再出発ではなく、マイナスからの再出発だったのだ。単純な借金棒引きではないが、当時の新進党は震災後2年半だったが、債務免除を含む法改正を提案したことがある。(残念ながら廃案。)多分、借金棒引き、などと言うと、当然金融機関が大反発するだろう。だけど、考えてみてほしい。バブル崩壊後の不良債権処理などに莫大な公的資金=税金を注入して銀行は救済されたのではなかったか。今こそ金融機関はその恩返しをする絶好の機会ではないだろうか。(不平等が生じる、というのが「正論」として出てくるだろうが、僕は多くの国民は被災者救済に納得すると思う。)もちろん、全くのど素人が書いているので、どういう方法・手段が可能なのか、僕は分からない。日本の経済が悪化する、銀行が倒産する、などの声もあるだろう。銀行が倒産なんかしたら、それこそ復興どころではない、ということもあろう。でも、僕は生き延びた被災者の肩を少しでも軽くしてあげる方策を真剣に考えるべきだと思うのだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:28:20

2011/3/17 木曜日

撮影/『森聞き』

今日は昼前、日曜日に撮りそびれたカットを撮影。ばたばたしていると撮りそびれるものがあるわけで、物撮りというか実景撮りというか、より正確に言うと建物撮りをしていた。外はめちゃくちゃ寒かった。夕方も撮りたかったので、時間がぽっかり空いた。

どうしたものか、と考えていて、こんな時ではあるが映画を見るか、という気になったのだが、吉祥寺の映画館は軒並み休館。ふと思い出して、今日も営業しているポレポレ東中野に行くことに。地震時にも被害を受けなかったそうで、よかった。と同時に、停電のことなどあって営業も大変だろうに、こうして上映を続けていることに僕は敬意を表したい。ちなみに、ここのところ、毎年、ポレポレ東中野ではチェルノブイリ原発事故が起きた4月26日に特集上映をやってきたが、今年は目黒美術館の展覧会「原爆を視る1945-1970」と連動して、数多くの原発関連の映画を4月26日から特集上映する。この企画自体は前々から決まっていたものだが、この福島原発の事故の中で、期せずしてタイムリーな企画になってしまった。前置きが長くなったが、映画館の座席に身を沈めると、久しぶりに妙な安ど感を感じてしまった。見た映画は『森聞き』(監督:柴田昌平)というドキュメンタリー映画。映画は高校生4人が「森の名人」と呼ばれる人たちの聞き書きをする様子を描いている。冒頭は高校生4人がなぜこの聞き書きに参加したかから始まり、その後、実際に名人たちに会いに行く。(1対1。)その名人たちの手つき、足の運びなどが長い年月で培われたものであることがしみじみと伝わってくる。加えて、名言・至言が連発!と同時に、少しの悲しみも感じる。今にもこの技術が途絶えようとしているように思えるのだ。正直、半分ぐらいまでは、端正でまじめな作りに少々こそばゆかったのだが、徐々にそういう気分もなくなった。こういう時だからこそ、見てよかったと思う。

その後、再び撮影へ。日が沈む頃を狙って撮影。とりあえず、思っていたカットは撮れた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:10:27

2011/3/16 水曜日

原発事故

今日、知人から「福島原発はこらからさらに悪化する可能性が高いので東京から逃げた方がいい」という電話をもらった。声をかけてもらってありがたかった。本当は、ある方を連れて逃げれないか、という話もあったのだが、諸事情で僕は逃げることが出来ない。残念ながらその部分では役に立てそうにない。

今まで原発に反対してきた人たちが危機感を煽り過ぎではないか、という批判がネット上に散見される。昨日も書いたが、同じ状況を見ても「評価」が違うのでしょうがない。現時点で政府や東電は「健康に影響がない」という発表を行っているが、正確には「ただちに」影響がない、(例えば急性白血病など)という話であって、もっと長い時間のスパンで見た場合には影響がある、と僕は思う。特に見解が分かれるのは内部被ばくだ。原発を推進してきた人たちは内部被ばくをあまり重視してこなかった。一方、原発を批判してきた人たちは、内部被ばくにより、10年後・20年後発癌する可能性まで視野に入れて原発の危険性を考えてきた。内部被ばくの発癌性はなかなか立証するのが難しく(なぜなら、ある日癌を発症しても、その原因が何であるかを特定するのが難しいからだ)、少なくとも発がんのリスク要因が高くなる、という言い方にならざるを得ない。また、レントゲンや(本当はレントゲンですら浴びないに越したことはない)自然被爆との比較も見られるが、原発の事故では(本来は通常の運転でも)そこにさらに+される、ということはあまり説明されない。僕の考えでは、少なくとも東京では今すぐに死ぬような危険性はないが、将来的に発癌するリスクは高まっている可能性があるので、そういうリスクを回避したい人は退避も視野に入れておくといいかもしれない。

未分類 — text by 本田孝義 @ 15:58:09

2011/3/15 火曜日

会報印刷・発送

今日は昨日編集した、バイオハザード予防市民センターの会報を印刷。事務所にて封筒入れをし、クロネコメール便で発送。さすがに、この状況なのでいつ届くか分かりません、と言われたが緊急のものでもないので、そのまま出す。全国からの支援物資が東京に集まっている影響や、ガソリンが不足していることによるそうだ。

原発がますます最悪の方向に進んでいる。この間の「危険性」をめぐる情報で、様々な情報が飛び交っている。僕が思うのは、東京電力が出している情報が少ない、ということはあるが、仮に同じ値であったとしてもその評価は考え方の違いで変わってくる。例えば、「健康に影響がない」と発表があったとしても、通常、こういう値は「健康な大人の人にとって」影響がない(それでも影響がある、ということもあるがここでは置いておく)とされる値であって、世の中には乳幼児、妊婦、老人、病人などより影響を受けやすい人も多いので、必ずしも正確な表現ではない。また、事故に関しても、常々原発の危険性を指摘した人びとにとっては、より最悪の事態を考えて対処法等を考えるべきだ、と思うが、これまで原発に関わってきた人たちは、(祈るような気持ちもあろうが)最悪の事態を避けられる前提で物事を考えるということもあるだろう。(そういう点では、テレビなどでコメントしている「専門家」は基本的に原発の「安全性」を研究してきた人が多いと思われるので、例え「想定外の事態」だとしても、多少なりとも「反省」してからコメントしてもらいたい、とも思う。)原発の場合、事故などの最悪の場合を想定した議論に乗っかれば、通常の状態でも運転することが難しくなるから、そういう議論に意図的に乗らないものだ。そのつけが今起きているとすれば、なんとも悲しい。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:36:39

2011/3/14 月曜日

編集

今日は2カ月に一度のバイオハザード予防市民センターのニュースレターの編集。地震のせいばかりではないのだが、入らなかった原稿もあったので、ページ割りがうまくいかず。あれやこれややってみたのだが、うまくいかず。結局、原稿の一部を削り、なんとか帳尻を合わせた。

地震が起きてから、僕はバイオハザードのことが気になっている。東京の方なら分かると思うが、今回の地震で東京は震度5強。日本最大の病原体実験施設・国立感染症研究所もかなり揺れたはず。建物が壊れるようなことはなかったかもしれないが(それでも、ひびなどはあるかもしれない。また、数年前と状況が変わっていなければ、感染研は耐震診断をしていない。)、平日、午後に地震が起きたので、実験中の人もいたはずだ。試験管などが床に落ちて割れていないだろうか。排気ダクトがずれたりしていないだろうか。バイオ施設は病原体はもとより放射性物質、化学物質も大量に使うのでそれらの安全性も気がかりだ。実験動物が逃げ出したりしていないだろうか。実際、阪神淡路大震災の時には、神戸の衛生研究所の損害の様子が報告されている。(幸いにも周辺へのバイオハザードはなかったことにはなっている。)東北にも多くのバイオ施設(例;各県の衛生研究所、大学の研究室、企業など)があるはずだ。そうした施設が大丈夫だったのか、僕は気になっている。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:33:10

撮影

昨晩、今日の撮影はなくなった、と思って寝坊していたら、電話で目が覚めた。今日、やはりある活動をやることになった、とのことだった。僕は慌てて、車の運転を頼んでいた人に、再び頼むことにし、レンタカーを借りてもらった。すぐ、家を出て神楽坂で合流。一路、撮影予定地へ。そこからさらに吉祥に移動。その移動を車を並走して追いかける撮影。その後も、撮影を続ける。ここ数日、ばたばたしたが、撮りたいと思っていたカットは概ね撮影できたと思う。ラストスパートが近づいてきた、と思う。

自分のことばかり書いて、地震の被災地のことについて書いてこなかった。言葉を失う、というのはこういうことを言うのだろう。僕がずっと気になっているのは、テレビの報道。被災地で、現地の民放、NHKがどういう報道をしているのか全く分からないし、テレビを見ることなど出来ない状況だろう。それでも気になるのは、洪水の映像など被災者は見たくない映像だろうし、地震のメカニズムなど聞きたくもないだろう。全国放送の報道番組は意味があるとは思うのだが、被災者が見ることがあるとすれば、あまり役立つ放送ではないだろう。亡くなった方は大きな悲劇だが、被災者の方が必要とする情報が伝えられていることを祈る。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:08:06

2011/3/12 土曜日

バタバタ

現在、東京でもまだ余震が続いている。

昨晩、今日の撮影は中止になったのだが、撮影を助けてもらう予定のドライバーの方には電話がつながらなかった。そのため、朝、直接会って中止を伝えようと思ったら、撮影の可能性が少しだけ浮上した。予定地の様子も気になっていたこともあって(洪水が心配だった)とりあえず、現地に向かってもらうことにした。現地は無事だった。ひとまずほっとする。が、結局、撮影は中止に。ドライバーの方は実家が福島で、連絡が取れず心配されている中、付き合ってくださった。帰路、荻窪駅まで送ってもらって、その後、東中野の事務所へ。昨日、自宅がめちゃくちゃになったので、事務所のカギを開けるとき、モニターが壊れたり、テープを収納した棚が倒れたりしている状況を想像して緊張した。扉を開けて、見た目はほとんど変化ない部屋の光景に拍子抜けしたと同時に安堵した。棚からビデオテープが10本ほど落ちただけだった。多分、自宅は9階で事務所は地下一階(正確には半地下)だから揺れが全然違ったのだろう。それでも、ハードディスクの状態も不安だったので、コンピューターを立ち上げてチェックする。大丈夫そうだ。そして、延期になった撮影が明日行われる予定だったので、再び、ドライバーを探す。さすがに、今日の明日となると難しそう。5人目の方でやっと頼むことが出来、おまけにレンタカーの手配までお願いする。一旦家に帰ってきて、所用で再び外出。帰宅すると、結局、撮影は再度中止に。まぁ、バタバタした一日ではあったが、人にはご迷惑をおかけしたが、こういうことはままあることだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:33:08

2011/3/11 金曜日

地震

まだ余震が続いているが、今日の僕の状況を書いておこう。地震発生時、僕は自宅近くのコンビニに居た。最初、自分の体調がおかしくてめまいがしているのかと思ったのだが、店内のものも揺れていたので地震だと思い、外に出た。電柱やビルまで揺れていたのでその大きさに怖くなった。慌てて自宅に帰ると、げた箱は倒れ、リビングのDVDラックは倒れ、自室は本棚から本が飛び出してぐちゃぐちゃだった。とりあえず、リビングだけは片づけた。が、僕のマンションでは水道がストップしている。(大丈夫な部屋もあるのだが、僕の部屋はアウトだった。)夜、VIDEO ACT!の会議があったのだが、中止に。(メールの確認が出来たので助かった。)明日、大事な撮影があるので、どうなるか気になっていたのだが、携帯電話はつながらず。気をもむが、夜、メールでの連絡があり、明日の撮影は中止に。某所の方のことが心配。撮影の助っ人をお願いしていた車のドライバーの方に連絡が付かず。明日の朝、直接待ち合わせ場所に行って伝えるしかない。今日は、事務所に行けず。事務所もぐちゃぐちゃになっているに違いない。機材が心配・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:44:58

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