普段、テレビで映画はほとんど見ないのだけど、ハードディスクレコーダーを買ってから、録画が簡単なこともあって、つい、録画した映画が溜っている。録画したものはBlu-rayにダビングしている。気になってむずむずしていた映画3本、ドキュメンタリー1本を見る。さすがにちょっとくたびれる。

最近、何本か映画館で映画を見たが、どうもあまり書く気が起きない。単純に面白くなかった、だけだと思うのだが、わざわざ面白くなかったと書くのもつまらない気がする。いや、面白くないと感じたのは、僕の精神状態がよくなかっただけかもしれない、という疑念もある。どこか映画に感応する回路がずれているような気もする。

今日は夕方、広尾にあるギャラリー”Out of Place”に行って、OoP’s Film Weeks ’11の上映会に行ってきた。この企画は、恵比寿映像祭の地域連携プログラムだそうだ。今日はジャンクショナルミーティングと題して、若手の映像作家の持ち込み上映会。基本的に短編。（映像とパフォーマンスを組み合わせた方も。）美術大学の学生が多かったようで、アート寄りの作品が多数。約4時間見ていた。さすがにちょっと疲れた。作品が多いので個々の作品の感想は省略。少し気になったのは、本来インスタレーションの作品もあったせいか、「雰囲気」を伝えようとする作品が多く、「上映会」の時間と微妙にかい離している作品が多々あったこと。じっと画面を見つめる時間と、空間を「感じる」時間では流れる時間が違うように思う。

日中、とあることがあって落ち込む。まぁ、自業自得のことなのだが。

夜、某映画の製作員会の会議。（僕の映画ではありません、念のため。）いよいよこれから本格的に製作カンパを呼び掛けることになりそう。

「貧困都政―日本一豊かな自治体の現実」（永尾俊彦著）という本を読んだ。石原慎太郎が東京都知事になってからの12年で都政がいかに弱者を切り捨ててきたかのレポート。都政に関して現場の声を丁寧に取材したこうした本は意外となかったように思う。石原が出るのか出ないのかまだはっきりしないが、いずれにしても都知事選は近々ある。威勢のいい話に騙されることなく、冷静な分析が必要だろう。と言うのが、多分、正論なんだけど、都知事選に関しては正論が通じない懸念が僕にはある。

このブログには書き忘れていたのだが、『船、山にのぼる』のDVDがAmazonでも買えるようになった。多分、発売元のBankARTが登録したのだろう。こちらから。先週は在庫があったのだけど、どうも売れたようで現在入荷待ちになっている。まだ未見の方がおられましたら、この機会にぜひご覧ください。

今年も”平和のためのコンサート”が開催されることになった。12回目となる。開催日は6月11日。出演者も決まった。まだまだ先の話のようだが、すでにチラシ作製に入っていて、その相談。久しぶりに芝田貞子さんにお会いする。検討事項はいくつかあれど、なんとかなる、と思う。

事務所にて諸々の作業。

今日は藤沢市・鎌倉市の境界に、ついに出来てしまった武田薬品の湘南研究所の見学会が行われたので行ってきた。まぁ、外から見てもその巨大さに圧倒されるのだが、一歩、施設内に入ってもその大きさを実感できた。とても多くの方が見学会に来ていた。見学会だからどこでも好きな場所が見れるわけではなく、決められたコースを歩くだけ。バイオハザードで気になってくる、屋上の換気口や排水の貯水槽などもぜひ住民の方々にも見せるべきだろう。施設を出る頃気になりだしたのは、これだけ多くの職員（研究者だけでも1000人を超える）が、緊急時にどこに避難するのか知りたくなった。その辺は地域の消防署などにも問いただしたほうがいいように思う。

今日は午後からバイオハザード予防市民センターの幹事会、という名の会議。鳥インフルエンザ、インフルエンザに関する話題がひとしきり続く。

夜は、素人の乱12号店に行って、根来裕さんの『her stories』を見る。自分、母親、祖母の女三大記。20代ではもっとルサンチマンが強い作品になったかもしれないけど、３０代を過ぎて親の世代の社会状況などを客観的に見れるようになって初めて親のことを撮ることが出来る感覚は、僕が『ニュータウン物語』を撮った時の感覚にも似ていてよく分かる。ただ構成のことで少し気になったことがあったので、つい喋ってしまった。女性が見ると、つい自分のことを語りたくなる作品だ、という話もありましたが、僕は男こそ見るべき作品だと思います。