2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/1/31 月曜日

作業

事務所で諸々の作業。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:34:09

2011/1/30 日曜日

『小さな町の小さな映画館』

メイシネマでよくお会いする、森田恵子さんが作られたドキュメンタリー映画『小さな町の小さな映画館』の試写会があったので、出かけてきた。小さな町、とは北海道の南岸にある、人口1万4千人あまりの浦河町。ここにある映画館が大黒座。創業が1918年(大正7年)ということだから今年で93年。建物自体は3度建て替えていて、現在の大黒座は1994年に改築されたそうだ。それにしても、人口が減ってきた、ということがあるにしても、昔は日本全国小さな町にも映画館があったということがあるにしても、これだけ小さな町で映画館があること自体が奇跡的なことだと思う。このドキュメンタリー映画では、4代目館主の三上雅弘さんだけではなく、この町で大黒座を愛する人びとが多く登場する。その方たちが映画を語り、大黒座を語る時のきらきらした表情が印象的。映画館が人びとが集う場であることがよく分かる。もちろん、映画館の経営は大変だ。副業でクリーニング店をやられているそうだ。(そのクリーニング店自体の営業も大変だそうだ。)こうやって書くと何やら「映画愛」が充満したドキュメンタリー映画のようにも思えるかもしれないけど、出てくる方々はどこか肩の力が抜けた、というかあまり背伸びをせず大黒座と向き合っているような気がする。三上雅弘さんも「石にかじりついてもやりたい、ということはない」と語っている。そんな姿勢が、どこか風通しのいい、さわやかな風のが吹いてくるような映画になっているのかもしれない。大黒座のロケーションもいい。港が見える映画館、というのは素敵だ。最近、東京ではミニシアターの閉館が相次ぎ、映画ファンの間ではちょっとした話題になっている。その背景にはなかなかに複雑なものがあるけれど、好きな映画館の閉館に心を痛めた人はぜひこの映画を見てほしい。映画、というのは不思議なもので、今では家でDVDを見れる時代だけど、同じ映画を多くの人と一緒にスクリーンを見つめる行為には独特の空間がある。そんなことをふと考えた。本作は近々大黒座で上映されるようだし、東京では映画館での公開も決まっているようだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:23:17

2011/1/29 土曜日

市民がつくるTVF2011

今日は午前中から”市民がつくるTVF2011”発表・上映会に行ってきた。長年東京ビデオビデオフェスティバル(TVF)を主催していた日本ビクターが撤退したのが2009年。昨年からNPO法人として再スタートし、プレ企画が行われた。そして、今回が新生TVFの第1回となった。応募本数がかなり減ったり、運営も何かと大変だとは思うのだけど、こうして復活したことは何より喜ばしい。毎年、いい作品に出合えるのを楽しみにしています。さて、9時半から優秀作品15作品を一挙上映。ネット上でも見れるのだけど、どうも僕はネット動画を見るのが苦手なので、こうして上映してくれてありがたい。約3時間半見る。僕の勝手な楽しみはシニア世代の作品を見ることだったりする。普段、なかなか見るチャンスがないから。今年の受賞作は結構、時間をかけて撮った作品が多い印象。その後の表彰式では、優秀作品賞15作品の中から、ビデオ大賞に「近くて遠い学校」(るんみ)、(先日のVIDEO ACT!上映会でも上映)「城南子ども放送局~城南特別支援学校~」(渡邊恭子、中央大学FLP松野良一ゼミ)が選ばれた。また、今年から創設された筑紫哲也賞には「城南子ども放送局~城南特別支援学校~」が、サポーター投票による市民賞には「ろくろくの絆」(平野隆弘)が選ばれた。表彰式には城南特別支援学校の生徒、先生、父母も来られていて、たいへん賑やかで微笑ましい光景が。その光景は作品そのまま。「ろくろくの絆」は目から鱗の作品。六本木ヒルズと言えば、巨額マネーの象徴のようになってしまったが、六本木6丁目の再開発には地元の方々の熱心な街づくりへの取り組みがあったことを丁寧に描いている。(それも1本の木を擬人化し、その木から語られる。)僕は逆の視点から、森ビルが地元をうまく抱きこんだ、というふうにどちらかと言うとマイナス面として捉えていたようなところがあるけど、こういうビデオを見て少し認識が変わった。ことほど左様に、TVFが三十数年前の第1回から「市民ビデオ」という考え方を貫いているからこそ、僕らが知ることが出来る世界がある。それが楽しい。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:03:17

2011/1/28 金曜日

『わが心の歌舞伎座』

今日は久しぶりに東劇に出かけた。『わが心の歌舞伎座』というドキュメンタリー映画を見るためだ。ご存じのように、東劇は歌舞伎座のすぐ近く。映画館に行く途中、歌舞伎座があった場所がぽっかり空いていて、ああ、取り壊したんだなあ、とちょっと感慨深い。(と書きながら、恥ずかしながら僕は歌舞伎座に入ったことがなかった・・・。)さて、このドキュメンタリー映画、2時間47分もある大作。(途中、休憩(演劇らしく「幕間」と表示されていた)が入る。)松竹が相当力を入れたことが伺える。映画館に入って見ると、年配の方々がたくさん、ものすごい数の人。平日なのに・・。(むしろ、平日だから?)一瞬、歌舞伎座に来たのか、と錯覚を覚えるほど。そして映画は、とてもよかった。2時間47分があっという間。映画では著名な役者の方々が歌舞伎座の思い出を語りながら、その役者が演じた名場面が映し出される。役者の方々の語りが、本当に歌舞伎座を愛おしく思っている様子がひしひしと伝わってくる。実際の歌舞伎の名場面では(僕は役者・演技の良し悪しはよく分からないけど)、歌舞伎の特色を色々考えさせられた。特に思ったのは、歌舞伎のまがまがしさだった。この映画は歌舞伎座のさよなら公演がメインではあるのだけど、同時に先に書いたように代表的な演目の「名場面集」にもなっていて、歌舞伎入門にも最適、だろう。また、大道具・小道具・床山の方々など裏方の仕事もきちんと紹介されていて興味深い。もっとも、僕は裏方の人の話も聞きたかったけど。(多分、裏方は裏方として、今作では役者に主眼を置いたのだろう、とは思う。)ドキュメンタリー映画として特に野心的でもないけれど、ある一つの建物の「魂」を描こうとした狙いは十分伝わってくるし、こうして記録が残ったことは、とても大切なことだったと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:15:51

トルコの映画祭/VIDEO ACT!上映会

今日は夕方、トルコ人の翻訳家・イナン・オネルさんに会った。知人の紹介で『船、山にのぼる』を見てくれて(なんと正月に家族で見たそうな。)、今年5月に開催されるトルコの国際労働者映画祭にぜひ紹介したい、と言ってくださった。映画祭の名前は「労働者映画祭」だけど、今年の映画祭のテーマは「自然な抵抗」だそうだ。トルコではここ数年、国有の山が次々に民間企業に売られて、発電用のダムがいくつも作られようとしていて、現地で反対運動が起きているのだそうだ。そこで、イナンさんはダムを描いた日本映画を探していたのだそうだ。『船、山にのぼる』をとても評価してくださり、ぜひ映画祭で上映したい、ということになった。僕は諸般の事情であまり海外の映画祭に積極的にアプローチしなかったのだけど、今回こういう形で上映できそうでありがたいことだ。(映画祭には僕は行けないと思うけど。)

夜、VIDEO ACT!上映会。僕は上映担当だったのだけど、今日の上映はテープチェンジやアスペクト比の変更やら音量のチェックややることがいくつかあって、ちょっとバタバタした。今日の上映は「在日」がテーマだったので、上映後のディスカッションも多彩な意見・経験などが出て活発な上映会になったと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:17:00

2011/1/27 木曜日

検証 : 日本のメディアアクティビズム 第6回 【ネットでの動画配信の発展と課題】

今日は夜、検証 : 日本のメディアアクティビズム  第6回 【ネットでの動画配信の発展と課題】に行ってきた。僕は今日、Ustreamの音声調節(ミキサー)の係だったのだけど、いつも他の方に機材を持って来てもらっているのだけど、どういうわけか必要なコードが足りなくて、あれこれむりくりして何とかセッティングが出来る、というバタバタ状態だった。途中、マイクが他の機材と干渉してノイズが発生したりして視聴していた方にはご迷惑をおかけしました。今日のパネラーの方々は各々メディアへの関わりの出自が違っていて、その出自を反映したような活動の報告をしていて興味深いものだった。これで全6回の会議が終わった。結論めいたものはないけれど、メディアの変遷など勉強になったことも多かった。後はここで学んだことをどう生かしていくか、ということになるのだろう。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:51:12

2011/1/25 火曜日

検証・日本のメディアアクティビズム 第6回 【ネットでの動画配信の発展と課題】

明日の催しですが、掲載しておきます。

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検証・日本のメディアアクティビズム
第6回 【ネットでの動画配信の発展と課題】

2001年9月11日以降にアメリカが起こした「対テロ」戦争の経過とともに、抵抗する側からのインターネットを使った動画配信はその展開を加速させた。この回では、それらの成立過程から現在までに起きたネットでの動画配信をめぐるさまざまな出来事を振り返る。また、昨今広がっているUSTREAMなどのネットによる動画配信の展開をみながら、メディアと運動をめぐる現在を話し合う。

[トーク]:山川宗則(Media Champon)
藤井光(映像ディレクター・美術家)
川井拓也(ヒマナイヌ)
小林アツシ(映像ディレクター・ビデオアクト反戦プロジェクトスタッフ)
[進行]:細谷修平(Media Champon)

*トーク1時間・ディスカッション1時間30分程度の予定です。
▲当日の動画配信:http://www.ustream.tv/channel/maroundtable

▲日時:1月26日(水)19時~21時半頃
▲場所:素人の乱・12号店 JR中央線高円寺駅下車徒歩7分
  杉並区高円寺北3丁目8-12 フデノビル2F(奥の部屋)
  北中通り沿い素人の乱シランプリ向かい・アヤマ接骨院脇の階段を昇って奥
  地図 → http://trio4.nobody.jp/keita/shop/12/map.html
▲参加費:500円
▲主催:メディアアクティビスト懇談会
  Email:maroundtable@gmail.com
  TEL:03-3296-2720(OurPlanet-TV内)当日問合せTEL:090-8647-5030(土屋)

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:47:56

2011/1/24 月曜日

『たまの映画』/作業

午前中、『たまの映画』を見た。かつて一世を風靡したバンド”たま”のメンバーの現在を描いたドキュメンタリー。うまく言えないのだけど、僕にとっては感想が書きにくい・・・。

その後、事務所にて先日撮った映像をパソコンに取り込んだりする、諸々の作業。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:04:04

2011/1/23 日曜日

『アンストッパブル』

自宅近くのシネコンで『アンストッパブル』を見る。単純に面白い。この映画の成功は、妙な物語を持ち込まず、ギリギリまでソリッドにした話をソリッドな撮影・編集で描いた点だろう。撮影では、何度も出てくる機関室の撮り方とかなりのショットが出てくる空撮がいい。それにしても、スコット兄弟監督は年をとっても枯れる気配がないのはすごい、かもしれない。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:51:08

2011/1/22 土曜日

会議

月に一度のバイオハザード予防市民センターの幹事会。様々なことを議論する。市民センターの代表幹事である臼田篤伸さんから、新著「銅鐸民族の悲劇」をいただく。臼田さんは本職は歯医者であり、風邪の研究者でもあり「濡れマスク」の提唱者として知る人ぞ知る方。もうひとつの顔が古代史研究家でもあり、休日を使って全国各地を飛び回って長年研究してこられたことをまとめたのがこの本。かなり画期的な本であることは、常々お話を聞いていて感じていたので、読むのが楽しみだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:46:20

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