2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/12/18 土曜日

『友川カズキ 花々の過失』/会議・忘年会

今日は昼過ぎにK’s cinemaに行って、『友川カズキ 花々の過失』の初日に顔を出す。先週末、上映素材の作業をしていたのはこの作品で、自分が素材を作った(作業としてはマスターからコピーしただけですが)からには、劇場で見てみないと、と思った次第。僕は次の用事があったので、冒頭20分ほどしか確認出来なかったのだが、映像・音とも大丈夫だったと思います。多分、こういう経験は、自分の作品作りにも役立つはず。

その後、バイオハザード予防市民センターの幹事会へ、今年最後の会議。その後、忘年会。皆さん、僕より年上だけど、談論風発。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:59:57

『マジでガチなボランティア』

見ようかどうしようか、と少々迷ったのだが、上映が今日までだし『マジでガチなボランティア』というドキュメンタリー映画を見に行った。やっぱりドキュメンタリー映画は、見れる時に見ておかないと。この映画と同名の本が出ていて、一時、ギャル男だのギャル農業だのという言葉が飛び交って、実体はともかくとして何となく嫌な感じ、を持っていた。でも映画はどこか引っかかる部分があったので、見た次第。見た眼はチャライ(けど、医大生なんだよね)大学生がボランティアに目覚めて、カンボジアに学校と診療所を建てようとする。ボランティアと言ってもお金の集め方はクラブでのイベント。この辺が、今どき、ということなんだろう。暗い顔してやるより、明るくやるほうがいい、と僕も思う。さて、映画ですが、冒頭、とてもいいシーンがあって、ちょっと戸惑う。こういうシーンって、普通、クライマックスじゃないの、と思ってしまった。テレビのドキュメンタリーでは最近、よくある手法ですが。で、ここまでの道程をこれからたっぷり見せてくれるのかな、と思っていたら、意外と早くもう一度同じシーンが出てきて、ちょっと拍子抜け。もうひとつ、構成で気になったのは、数年前の出来事を当事者が振り返って語るインタビュー。確かにこういうインタビューがあると何があったのか、何を考えていたのかよく分かるのだけど、どこか乗りきれない気分にもなる。難しいところだけど。(加えて画面がインタビューだけワイドになるし。)その点、最後のシークエンス、主人公が大学を卒業して、今年、再びカンボジアを訪れて診療所の様子を見に行くところはよかった。全体的にとても前向きでポジティブでいいのだけど、どこかお尻がむずむずするような居心地の悪さも感じてしまったのは、僕がひねくれているせいだろうか。僕は前向きな映画は好きなのですが。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:37:34