『ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡』
今日は夜、東京国際映画祭で上映された『ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡』というドキュメンタリー映画を見た。内容をコピペすると、現代芸術家ヴィック・ムニーズが故郷ブラジルに戻り、南米最大のごみ処理場で働く若者たちと出会い、彼らと新たなアートを模索してゆく、というもの。原題は全然違うが、日本語タイトルの副題にある「ごみアート」という言葉にひっかかって見たくなったのだった。僕がイメージしていたごみアート、とは全然違った。ごく大雑把に書くと、ヴィック・ムニーズはごみ処理場で働く人たちのポートレイトを撮影し、それを巨大に拡大。そこに様々なごみを乗せていき、言わばごみでかたどられたポートレイトをさらに写真作品にする、という作品だった。ごみ処理場で働く人たちとの共同作業が素晴らしい。が、僕はどうもドキュメンタリーの構造ばかりが気になって、落ち着かなかった。作品がダメだったわけでは全然なく、最近の僕のドキュメンタリーに対する接し方に問題があるだけなのだ。