2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/9/25 土曜日

上映/トークショー

■久しぶりに『船、山にのぼる』が上映されます。

日時:2010年10月10日(日)19時〜

場所:柳瀬学園自然教育園(埼玉県北本市石戸宿7-173)

入場無料

問合せ:090-5360-9912(吉田武司)

※「日本文化デザイン会議2010 アートプロジェクト with 北本ビタミン」の一環で上映されます。(すずむしキネマ)

 ■下記の映画の上映でトークショーに出演します。

『小屋丸 冬と春』(10月2日よりユーロスペースにて公開)

http://www.echigo-tsumari.jp/artevent/koyamaru.html

10/11(月・祝)10:15の回上映後(於;ユーロスペース)
対談:五十嵐太郎(建築評論家)×本田孝義(映画監督『船、山にのぼる』)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:00:21

『平成熊あらし』

今日は夜、VIDEO ACT!の上映会。上映作品は『平成熊あらし』。この映画を作ったプロダクションは”群像舎”というところで、動物もののドキュメンタリープロダクションとして歴史も長く優れた作品を数多く作っている。動物もの、と言っても、最近テレビであるような「かわいい、かわいい」なんてものではなくて、自然の厳しい環境の中の動物の生態や人間との関係を描いた作品が多い。僕は、今までに何本も見ていて、いつも感服することが多かった。とにかく、動物を撮るのは粘り強い姿勢が必要で、時には何年も粘らないと撮れないこともある。『ニホンザル・モズ』にいたっては、19年も一匹のサルを追いかけた作品だ。監督の岩崎雅典さんは今日までお会いしたことはなかったけど、ひそかに尊敬していた監督だ。そんな岩崎監督の『平成熊あらし』を上映した。本作は、近年、人が住む地域で熊と遭遇することが増えており、その背景をじっくり描いている。いいと思ったのは、原因を一つには絞らずに、広い視野を持っていること。前半は人里に現れる熊と人間がどう向き合っているかを描き、後半、マタギの視点から語られる。このマタギ達の話がとても興味深くて、狩猟採集が少なくなったこともクマ出没の背景だ、というのは、僕自身、あまり考えたことがない視点だった。監督は上映後のお話で「人間と動物の緊張関係がなくなった」と語られていた。上映後の打ち上げで、岩崎監督といろんな話が出来て、今日は有意義な日だった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:03:32