「勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉 」
別に昨日読んだ本ではないのだけど、押井守著「勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉 」を読んだ。確か前作は連載をまとめたものだったはずだが、本作は語り下ろし。押井さん流の「映画監督の勝ち・負け」を毒舌たっぷり喋り倒し。多分、まともな映画研究者なら腹が立つだろうなあ。けど、アニメの監督であり、何だかんだと言われながらも実写作品も作り続けている独特のポジションに居る筆者にしか語れない、実製作者ならではの監督分析は言いえて妙、というところも多々。もっとも、ドキュメンタリー映画に存在価値がない、という発言には少々複雑な気分。