「青い鳥」
重松清著「青い鳥」文庫版を読む。とても不思議な印象が残る、連作短編集。舞台は中学校なのだけど、一つ一つの学校は違うし、中心になる生徒も違う。だけど、必ず出てくるのが吃音の村内先生。この先生が、つっかえつっかえ喋る言葉が、短いながらも重くて、意味が深くて、でも非常勤講師だから一つの短編の最後では学校を去っていく。ふっと現れて、ふっと去っていくのが、全くさえない先生のようでいて実に格好いい。相変わらずいい小説でした。(映画になってたのは知らなかった・・・。)
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。