メイシネマ上映会2010夏
今日は午後、メイシネマ上映会2010夏に行ってきた。ちなみに、ゴールデンウィークに3日間開催しているのは”祭”だけど、夏・秋は”上映会”。今回の上映は青原さとし監督特集。僕が初めて青原さんにお会いしたのは、ちょっと不思議な縁だった。僕の亡き父は浄土真宗のお坊さんだったのだが、ある時、帰省していた際に「「本願寺新報」にこんなドキュメンタリー映画が紹介されているが知っているか?」と聞かれた。紹介されていた映画が「土徳」だった。気になったので、下北沢に見に行ったら青原さんがおられた。「土徳」の中にも出てくるが、青原さんもお寺の生まれで得度れている。さて、前置きが長くなったが、今日見たのは『三百七十五年目の春風』という作品。内容は広島市西区井口の龍口山正順寺(浄土真宗本願寺派)では、 平成17年より足掛け4年、鐘楼門と本堂の大修復工事が竣工した。 実に250年ぶりの大修復で、正順寺門徒永年の念願であった。 この映画は、昨年、秋から正順寺にカメラが入り、 修復工事をめぐる門徒・住職・坊守の想いや、 宮大工、瓦職人の技術の苦労をたずね、 今年4月24日、25日に執り行われた 「親鸞聖人750回大遠忌法要」及び「平成大修復完成慶讃法要」の 準備から実行に至るまでの人びとの動きに半年かけて密着し、 法要の全容を克明に捉えた、という作品。元々は、門徒の方々にDVDを配るぐらいの気持ちで始められたそうだが、撮影するうちに面白くなって「映画」として完成させたそうだ。広島は「安芸門徒」という言葉があるように、浄土真宗の信徒が多いそうだ。(それに比べて岡山県はあまり多くない。)だから、映画に出てくるお寺も大きいし、門徒の数も多いから、法要も大規模で驚く。僕は個人的には、父が亡くなるまで親戚づきあいもほとんどしてこなかったので、父の実家のお寺のこともよく知らなかった。今でも東京と岡山と離れているので、そうそう行けるものでもない。今日はお盆で墓参りにも行けなかったが(7月に行ったから、まぁいいか)、お盆にこういう映画を見れたことはよかった。