取材/『借りぐらしのアリエッティ』
今日は昼前に「MORGEN」という雑誌の取材を受けた。なぜに僕のような者が・・・とは思ったのだが断る理由もないし、どういう経緯で映画を作ることになったのかをつらつらと話す。最近、こうした話をすることが何度かあり、脱線することも多かったのだが、今日は意外と普通に喋れたように思う。
その後、気になっていた『借りぐらしのアリエッティ』を見る。僕には謎が多い映画でした。(書くと長くなりそうなので割愛。)
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
今日は昼前に「MORGEN」という雑誌の取材を受けた。なぜに僕のような者が・・・とは思ったのだが断る理由もないし、どういう経緯で映画を作ることになったのかをつらつらと話す。最近、こうした話をすることが何度かあり、脱線することも多かったのだが、今日は意外と普通に喋れたように思う。
その後、気になっていた『借りぐらしのアリエッティ』を見る。僕には謎が多い映画でした。(書くと長くなりそうなので割愛。)
今日はバイオハザード予防市民センターの会報の編集をやっていた。いつもメールで原稿をいただいている方がメールの不調でフロッピーで原稿をいただいていたのだが、フォーマットの問題で原稿が読みだせず、急遽、他の方からメールを送ってもらったりして、多少、どたばたしたがどうにか編集は終わった。偶然なのだが、ある脚本家の方が雑誌でパソコンで原稿を書くようになってから言葉が軽くなった、と書いていた文章を読んだ。比較したことがないので分からないけど、手書きで原稿を書いてワープロなどで打ち直していたりした時代は面倒ではあった。学生時代、学園祭のパンフレットの編集長をやっていた時代は、アナログ編集の最後ぐらいだったような気がする。たかが20ページの会報だけど、昔を思えば楽にはなっているのだ。
2日間、岡山に行っておりました。18日は偶然、東京に来ていた中村智道さんと新幹線で岡山へ。そこから「朝鮮学校ダイアローグ」が開催されている岡山市藤田の旧岡山朝鮮初中級学校へ。僕自身、岡山に居た時は全然接点がなかったので、この学校に行くのは初めて。この展覧会のことを少し前にアーティストの真部剛一さんに聞いていて、実際、開催されるという案内をいただいで、興味を持ったのだった。古い写真などが展示されている部屋を見た後、「ホームタウンホームレス」という真部さんの展示を見る。こちらはホームレスの人と真部さんのコラボレーション。この展示も僕が今興味があることと重なっているので見たかった一つだ。その後、『誰がアボジですか』という短編ドラマを見る。そうこうしているうちにシンポジウムが。この日は、実際に朝鮮学校に通っていた在日コリアンの方々などがパネラー。シンポの後、チャンゴの演奏。よかった。その後、早めに中村さん宅へ。某作品を見せてもらう。大変な労作。一泊泊めてもらう。
19日は、朝から父の墓参り。次はいつ来れるか分からないので、お盆には少し早いが行けるときに行っておこう、と思った次第。妹夫婦と妹の旦那さんのご両親と。バスで再び、岡山に出て展覧会の二日目。昨日見れなかった『朝鮮の子』という1953年のドキュメンタリーを見る。このころのドキュメンタリー独特の非常に高い技術力で作られた作品で感心。その後、もうひとつのシンポを聞く。この日はアートの視点から。今回の展覧会は言わばキックオフ的な要素があり、本格的な展覧会を今後続けたい、そうだ。僕は、展覧会を見て気になっていたことを2つ質問してみた。つい、また出しゃばってしまった・・・。2日間で多くの旧知の方々に会った。東京に住んでいるから岡山で何が出来るわけではないのだけど、まあ、無理をせず、自然に、縁があればまたどこかでクロスすることもあるかもしれない。(次は8月3日に行けるかどうかだ・・・。)学校(藤田)
今日は午前中、荒木経惟(アラーキー)の写真展「センチメンタルな旅 春の旅」を見に行った。たまたま新聞で記事を見て、写真集「愛しのチロ」やアラーキーの写真日記にも度々登場する猫、チロちゃんが今年3月に20歳で亡くなったことを知った。猫の年齢としてはかなり長寿で、人間なら100歳ほどになる。そして、この写真展はそのチロの最後の姿をおさめたものだと知った。加えて、再び冠せられた「センチメンタルな旅」の題名。ざわざわするものがあった。モノクロ写真の中のチロちゃんは、高齢ではありつつもまだ元気な表情を見せていたが、徐々に足腰が弱くなり、ついには寝た姿に。けど、その目はどこか穏やかだった。アラーキーは死の瞬間と遺骨まで撮影している。ありきたりな表現だけど「エロスとタナトス」を静かに感じた。その感情をさらに掻き立てたのが、アラーキーのカラー写真で構成された映像作品だった。初めの方にはチロちゃんの写真にヌード写真が挟まるが、チロちゃんが亡くなって(そこには骨壷を抱いたアラーキーの姿も)から、約2カ月分続く空の景色に胸を撃たれた。ちょっと残念だったのは会期が明日までのせいか写真集が売り切れていたこと。増刷されたら買おう。
午後2時からはバイオハザード予防市民センターの会議。
重松清著「きみの友だち」(文庫版)を読み終わった。おとといの晩ぐらいから読みだしたのだけど、続きが気になって一気に読んでしまった。相変わらず、いい。読みながらふと僕の子どもの頃の友だちのことを思い出したり、自分の姿を探したり。映画のほうは見ていないのだけど、どうなのだろう・・・。
行きたい場所、見たいものが月末から8月頭にかけてあるのだが、どうにもこうにもスケジュールが流動的で予定が立たない。加えて、やらなければいけないことも、ある。どうしたものか。
今夜も先月に引き続いてDOMMUNEに行って、坂口恭平さんの「都市型狩猟採集生活3」を聞いた。今夜のゲストはなんと養老孟司さん。とても刺激的な話がいっぱいあって面白かった。坂口さんの「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」はいろんな角度から読み解ける本であることをあらためて認識。8月4日発売、必読。
「イマココ―渡り鳥からグーグル・アースまで、空間認知の科学」 を読んだ。内容をコピペすると、地上でもっとも方向音痴な生物であるヒトは、どうやって自分の現在位置を知ったり、目的地までの道のりを決めたりしているのだろう?ヒト独自の空間認知システムは、GPSなどのナビゲーション技術や、都市・建物・インターネット空間の設計にどう反映されているのだろう?そして、こうした人工空間のはざまで生きることは、私たち現代人の振るまいや想像力に、どんな影響を与えているのだろうか―。斯界の第一人者がナビゲートする、空間認知科学の最前線、ということになる。本自体は興味深かったのだけど、今、知りたいと思っていたこととは違っていた。そういうこともある。