VIDEO ACT!ブログ
僕が運営に関わっている、VIDEO ACT!ではブログを開設しています。ドキュメンタリー映画に関する情報を中心にいろんな情報を随時お知らせしていますので、ご興味がありましたら見てみてください。
上記ブログの見出しは、VIDEO ACT!のTwitterにも流れています。
http://twitter.com/VIDEOACTinfo
ちなみに僕はTwitterをやる気は今のところありません。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
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『ザ・コーヴ』を見て暗澹たる気持ちになったことをもう一つ書いておきたい。映画の中で太地町の漁民達が、自己防衛の意味もあって映画の製作者達にビデオカメラを向けるシーンが何度も出てくる。ここではカメラ対カメラの衝突が生まれている。そういうシーンを見ながら、僕は上映抗議活動をしているグループの人たちがこの間の抗議行動をビデオで記録しネット上で流している映像のことが頭に浮かんだ。彼らの映像の中には、映画館の支配人宅に押しかけ、父母に抗議する映像もあった。彼らが『ザ・コーヴ』の盗撮を問題視し、太地町の漁民の方々の肖像権侵害を主張しながら、自らも同じ行為をしているのように思える。先日のイメージフォーラム前での抗議行動の映像にはほんの少しだけ僕も映っていた。そんなことを考えていたら、少し脱線したことに思い当った。僕らが普通に生活していて、今や日常的に監視カメラに囲まれて日常的に盗撮されている。少なくとも僕は撮影を認めた覚えはない。いつ、どこで、誰に盗撮されているのか、それすら全く分からない。ここ数年で治安対策の名目で監視カメラの数は飛躍的に増えたから、盗撮される場面も増えたことだろう。そうした映像はどうなっているのだろう。考えてみればこれはかなり怖いことだ。現代はビデオ戦争の時代なのかもしれない。