2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/6/8 火曜日

第50回VIDEO ACT!上映会

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■ 第50回 VIDEO ACT! 上映会 ■
 ~「国鉄分割民営化で失われたもの」~
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2010年7月27日(火) 19時より

JR 不採用1047名解雇問題は、23年の攻防をへて2010年6月末に和解調印になる。
リストラの原点といわれる国鉄分割民営化によって、失われたものとは何だったのか。
2005年4月のJR福知山線脱線事故直後、JR東日本千葉支社管内を取材した「レールは警告する」、JR東日本の中で、ただ一人国労バッジを胸につけ、処分とたたかう職員を取材した「国労バッジは はずせない! 辻井義春の闘い(新版)」。秀作2本を一挙上映する。

■上映作品
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◆『レールは警告する』(2005年/43分)

2005年4月25日午前9時19分頃、JR福知山線脱線事故が発生。
乗客106人と運転士、計107名が亡くなった。
これはJR西日本だけの問題なのか。他のJR会社に大事故の心配はないのか。
ビデオプレスはJR東日本の千葉支社管内を取材を開始。
見えてきたものは、京成スカイライナーとスピ-ドアップ競争をくりひろげる成田エクスプレス、組合差別によってベテラン運転士に見習いをつけない労務管理、夜も昼も働く外注労働者の悲鳴と安全切り捨てだった。
線路には傷や破断が続出し、民営化と利益優先主義のゆがみがいたるところに吹き出していた。
作品では、民営化で事故続出しているイギリスの実態も紹介している。

制作:ビデオプレス 監督:佐々木有美・松原明
2008年台北国際労働映画祭(台湾)招待作品

◆『国労バッジは はずせない! 辻井義春の闘い(新版)』(2010年/33分)

国労バッジとは、わずか1センチ四方の小さなバッジのこと。国鉄労働組合の組合員の証だ。
国鉄労働組合の組合員である辻井義春さん(58歳)は、国労バッジを胸に着けて働いている。
JRは、それが「就業規則違反」であるとして辻井さんに「処分」を繰り返してきた。
「処分」は最大で10日間の出勤停止、約40%の減給であった。
しかしそれでも、彼は国労バッジをはずそうとはしなかった。
過酷な処分を受けながらも、JR東日本の中で、ただ一人国労バッジをつけ続けてきた辻井さんが、2010年1月ついに神奈川県労動委員会で勝利した。
本編は、旧作(20分版)に辻井さんが県労委で勝利するまでの闘いの記録を加えたものである。
ジョニーHの「バッジの歌」も、エンディングテーマとして挿入されている。

監督:湯本雅典
2009年ヒューマンドキュメンタリーコンテスト優秀賞受賞作品
2010年東京ビデオフェスティバル優秀作品賞受賞作品

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18時30分 開場
19時00分 開始
終了予定時刻 20時50分

上映会詳細ブログ
http://videoact.seesaa.net/article/152246484.html

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
 (050-3744-9745 [ローポジション気付] )
 jyouei@videoact.jp

★上映作品・スタッフ募集中!
http://www.videoact.jp

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:51:09

【緊急アピール】映画「ザ・コーヴ」上映中止に反対する!

 以下、論評抜きで転載します。

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【緊急アピール】映画「ザ・コーヴ」上映中止に反対する!

アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」をめぐって、映画館が次々と上映中止を決めています。一部の右派団体からの電話や街宣による抗議を受けての「自粛」措置と思われますが、2年前の映画「靖国」の上映中止事件とよく似た事態といえます。

こういう事態が一般化すると、評価が分かれるような問題作というべき映画は上映できないことになってしまいます。そもそも海外では広く公開されているこの映画が、作品で描かれた当事国の日本で公開できないというのは、日本における「言論表現の自由」がいかに脆弱かを示す事柄といえましょう。

この映画の内容や制作手法については、この間、批判も含めて様々な意見や評価が表明されています。そういう作品こそ、広く議論に供されるべきで、作品そのものを封印してしまうことは、その機会さえも奪うことになってしまいます。

言論表現の自由は、発表の場が確保されてこそ成立するもので、映画館も表現活動の一翼を担う場であることは明らかです。私たちは言論表現活動に携わる者として、上映中止に反対します。

また現在、全国の上映予定の映画館に中止を求める電話抗議がなされているようですが、それらの映画館が表現の場を守るという立場を堅持することを切望し、そういう映画館を応援します。

●賛同者(6月7日現在。50音順)

青木理(ジャーナリスト)/有田芳生(ジャーナリスト)/飯田基晴(ドキュメンタリー映画監督)/飯室勝彦(中京大学教授)/池添徳明(ジャーナリスト)/池田香代子(翻訳家)/石坂啓(マンガ家)/石丸次郎(ジャーナリスト/アジアプレス)/岩崎貞明(『放送レポート』編集長)/上野千鶴子(社会学者)/生方卓(明治大教員)/大谷昭宏(ジャーナリスト)/桂敬一(立正大学文学部講師)/北村肇(『週刊金曜日』編集長)/國森康弘(フォトジャーナリスト)/是枝裕和(映画監督)/崔洋一(映画監督)/斎藤貴男(ジャーナリスト)/坂上香(ドキュメンタリー映画監督/津田塾大学教員)/坂野正人(カメラマン/ディレクター)/坂本衛(ジャーナリスト)/佐藤文則(フォトジャーナリスト)/澤藤統一郎(弁護士)/篠田博之(月刊『創』編集長)/柴田鉄治(ジャーナリスト)/下村健一(市民メディア・アドバイザー)/ジャン・ユンカーマン(映画監督)/張雲暉(映画プロデューサー)/白石草(OurPlanet-TV代表)/杉浦ひとみ(弁護士)/鈴木邦男(作家)/想田和弘(映画作家)/田原総一朗(ジャーナリスト)/土屋豊(映画監督/ビデオアクト)/土井敏邦(ジャーナリスト)/豊田直巳(フォトジャーナリスト)/中山武敏(弁護士)/七沢潔(ジャーナリスト)/野田雅也(ジャーナリスト)/野中章弘(ジャーナリスト/アジアプレス)/橋本佳子(プロデューサー)/服部孝章(立教大教授)/林克明(ジャーナリスト)/原寿雄(ジャーナリスト)/日隅一雄(弁護士)/日高薫(ジャーナリスト)/広河隆一(『DAYS JAPAN』編集長)/森達也(作家・映画監督)/森広泰平(アジア記者クラブ事務局長)/安岡卓治(映画プロデューサー)/山上徹二郎(映画プロデューサー)/山本宗補(フォトジャーナリスト)/豊秀一(新聞労連委員長)/李纓(映画監督)/綿井健陽(ジャーナリスト/アジアプレス)

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:08:23