2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/5/13 木曜日

第49回VIDEO ACT!上映会

今日は夜、第49回VIDEO ACT!上映会で「「生きていく」完成記念・東京試写会」を開催した。監督は神吉良輔さん。85分の作品。初の長編ドキュメンタリー作品。神吉さんは『もっこす元気な愛」のプロデューサーだった方だ。『もっこす元気な愛』の寺田監督も来場されていた。映画の内容は兵庫県尼崎在住の池田英樹さん(36歳)は27歳のときに、通勤途中で交通事故にあい、それ以来、首から下が動かず、呼吸は機械によって制御されている。
池田さんは、ヘルパーと1年がかりで北海道旅行を準備する。事故当時の生きる気力を失っていた頃からは考えられない、人工呼吸器をつけて初の長期旅行。夏の北海道の美しいロケーションの中で、両親やボランティア初経験の方らとともに喜びやトラブルを味わいながら、大地を駆け抜けていく。
達成感と喪失感を繰り返す生活の中で、人とかかわりながら、生きる力へつなげていこうとする池田さんの2年間を見つめた。という作品。神吉さんは大阪在住のため、残念ながら会場には来れなかったのですが、多くの方がアンケートに感想を書いてくれたみたいだ。次回は7月27日、作品未定。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:32:20

『ライブテープ』

時間がないかと思ったら、うまく時間が空いたので松江哲明監督の『ライブテープ』を吉祥寺バウスシアターに見に行った。さすがに人気作とあって満席。整理券をとっといてよかった。実は『ライブテープ』を見たのは今日が2回目。初めて見たときは自分の中で消化不良なところがあって、どうしてだろうと考えているうちに軽々しく書けないな、と思って何も書かなかった。今日は上映後、坂口恭平さんをゲストに迎えてトークショーがあるということだったので、坂口さんの見方を聞きたいと思ったのだ。坂口さんは前野さんと街を歩く人との関係をとても気にされていた。そこから坂口さんのキーワード「都市の解像度」の話になる。僕自身が気になっていたことのいくつかが聞けた。もちろん、監督の松江さんの話も興味深かった。「都市の解像度」「都市のリアリティー」は僕にとっても課題なので、自分でも鞭を入れないとな、と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:42:18