佐々木耕成展「全肯定/OK. PERFECT. YES.」
今日は出かけるのをやめようかな、と思っていたが、何か気になっていることがあるな、と思ったら見たい展覧会があったので出かけた。秋葉原に出来た、3331 Arts Chiyodaに自転車で行った。前にも書いたように、自転車でまっすぐ約30分。天気のいい今日のような日は、隅田川を超えて風を切ってちょっと気持ちいいサイクリング気分。見たのは佐々木耕成展「全肯定/OK. PERFECT. YES.」 という展覧会。展覧会の案内を読むと、画家の佐々木耕成さんは今年82歳で、しばらく作品を発表していなかったが、今回の展覧会では40年ぶりの新作も展示される、とのこと。こうした経歴にもひかれて見たかったのだ。展示室に入ると、色鮮やかな、ポップでもあり捻じれているようでもあり、不思議な曲線と原色に近い大胆で大きな絵が目に飛び込んでくる。1枚1枚をじっくり見るより、空間全体が極彩色・サイケデリックなトンネルの中にいるような感覚がしてくる。最後の部屋で上映されていた、作家へのインタビューと制作風景を写した映像も興味深かった。この映像で改めて気づいて面白かったのは、「なぜペンキを使うのか」と聞かれて「安いから」という答えがリアルでもあった。なんでも、一時、看板の絵を描かれていたそうで、ペンキにもなじみがあったそうだ。見たときに感じた、目を差すようなペラペラ感はペンキという画材にもあったのだ。