2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/4/10 土曜日

『ONE SHOT ONE KILL』/『第9地区』

今日は『ONE SHOT ONE KILL』の公開初日なので、気になってUPLINKに行ってみた。僕は初回、12:30に行ってみたのだけど、1日3回上映(内2回はUPLINK X)なので他の回はどうだったろう。僕の作品ではないけれど、公開初日というのはドキドキするものだ。

その後、錦糸町に引き返して、こちらも初日(あんまり初日に見ることはないのだけど時間が合ったので)の『第9地区』を見た。久しぶりに面白いSF映画だった。見ながら気づいたのは、実は取り立てて新しい趣向があるわけではない。いつかどこかで見た、聞いた設定や映像がうまくアレンジされている。が、そのアレンジが絶妙で南アフリカ・ヨハネスブルグという背景がよく効いている。人種問題や難民キャンプなど、いくつもの隠喩は簡単に読みとれるだろう。後半は、意外にも怒涛のアクション。まさかパワードスーツまで出るとは思わなかった。人体破壊シーンは結構どぎつい。僕にとっては、最近、そういう設定があまりにも増えたので、食傷気味ではあるのだが、一種のバイオハザードもの、という点も興味深かった。面白い設定は、人間とエイリアンのハイブリッド(混交)になってしまった主人公が、エイリアンの武器(生体認識機能があるらしく、人間は使えない)を使える、というところ。ラストは切ない。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:57:27

2010/4/9 金曜日

『NINE』

ミュージカル映画『NINE』を見た。あまり乗れず。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:20:28

メイシネマ’10

下町・小岩の燃料屋さん、藤崎さんが主宰するメイシネマ祭が今年でついに20周年!素晴らしい!僕もこの上映会で数多くのドキュメンタリー映画を見てきました。今でこそ映画館で公開されるドキュメンタリー映画も増えましたが、20年前と言えば、映画館ではドキュメンタリー映画が上映されることはほとんどありませんでした。と言うわけで、みなさん、20周年を祝いましょう!

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 メイシネマ祭’10
ドキュメンタリーが魅せる―いのちを巡る映画の旅

5月2日
10:30~「1000年の山古志」(2009/120分)監督:橋本信一
13:15~「葦牙―あしかび―子供が拓く未来」(2009/113分)監督:小池征人
15:50~「犬と猫と人間と」(2009/118分)監督:飯田基晴
18:30~「花と兵隊」(2009/106分)監督:松林要樹

5月3日
10:30~「記憶と記録の間で」●(2009/31分)監督:堀美臣・鈴木敏明
11:10~「湯の里ひじおり―学校のある最後の1年」●(2009/76分)監督:渡辺智史 ●2本立て
13:10~「嗚呼満蒙開拓団」(2008/120分)監督:羽田澄子
15:50~「さみしさに耐える方法」「エコ」他 ●(2007~2009/3分×3)制作:土本基子
16:05~「ご縁玉 パリから大分へ」●(2009/72分)監督:江口方康 ●2本立て
18:00~「こつなぎ 山を巡る百年物語」※(2009/120分)監督:中村一夫

5月4日
10:30~「下手に描きたい―画家森一浩ブラジルの挑戦」(2010/97分)監督:岡村淳
12:40~「チョコラ!」(2008/94分)監督:小林茂
14:45~「祝(ほうり)の島」(2010/105分)監督:纐纈あや
16:40~トークショー ゲスト:伊勢真一、岡村淳、小林茂、四宮鉄男
17:50~「みなみ風 その2 ぴぐれっとと宮古島の旅2008」(2009/90分)監督:伊勢真一

■料金
1回(※をのぞく) 前売(予約)1000円 当日一般1200円 シニア・高校生1000円
「こつなぎ」     前売(予約)1500円 当日一般1800円 シニア・高校生1000円
5/2・5/4一日 または4回(※以外) 前売(予約)3600円 当日一般4000円
5/3一日 または4回(※含む) 前売(予約)4000円 当日一般4500円
12回(全プログラム) 前売(予約)10000円 当日一般11000円
→前売(予約)ご希望の方は下記までFAXにて開催前日までにお送りください。

■場所:小岩コミュニティホール(東京・JR小岩下車、南口サンロード徒歩10分、小岩図書館2F)
https://www.library.city.edogawa.tokyo.jp/toshow/introduction/html/koiwa.html

■主催・問い合わせ:メイシネマ上映会 TEL&FAX03-3659-0179

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:07:56

2010/4/7 水曜日

『チャンドマニ』/花見

今日は『チャンドマニ モンゴルホーミーの源流へ』を見に行った。映画の紹介にドキュメンタリー・ドラマとあるように、ドキュメンタリーの要素と劇映画の要素が混然とした不思議な映画だった。大体、両者の要素を入れ込んだ映画の場合、時としてしかけばかりが目立って嫌になることが多いのだが、本作ではそういう感じがしなかった。まずは出てくる人たちが、本当にホーミーを歌うことが出来る人たちで、ある作られたシチュエーションがあったにせよ、とても自然なたち振る舞いをしていることが大きいのだろう。映画は、若者二人がホーミー発祥の地と言われるチャンドマニ村を目指すロードムービーなのだが、随所にホーミーだけではなく、様々なモンゴルの伝統芸能の演奏シーンが挟みこまれていて、直線的なストーリー展開にはならない。一歩間違うとイライラした構成になるはずが、いずれも魅力的な演奏と広大なモンゴルの風景が溶け合って、独特の感触を抱かせる。そして、全体の作り方もとてもゆるいのだ。このゆるさは、モンゴルの風土からくるものだろうし、ゆるいリズムに体が合ってくると、いい意味でぬるま湯につかった長風呂に入ったような心地よさにもなる。いやはや、一言では伝えにくい、不思議な映画だった。

夜、千鳥が淵で花見。(というか散歩。)天気が悪く、寒かったが、開花が少し遅かったせいか、まだまだ桜は残っていた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:57:54

2010/4/6 火曜日

「ヤン・フードン展」

今日は、原美術館に行って、「ヤン・フードン展―将軍的微笑」を見てきた。最近、世界的に注目されているアーティストの日本での初の個展、だそうだ。ヤン・フードンも映像を使った美術、というか映像作家というか、近年多い美術―映像の境界にある作家のようだ。また、作品データなどを見るに、35mmフィルムにもこだわりがあるようだ。(期間中、フィルムでの上映もあるらしいが、今日見た作品はDVDに変換したものだった。)で、僕の感想は、インスタレーション2点はとても面白かったのだが、短編・中編の映像作品は僕には合わなかった。特に、展覧会タイトルになっている、インスタレーション「将軍的微笑」は、数多くのモニター、ビデオプロジェクターが有機的に一つの空間を作っていて素晴らしい。ただ、物量作戦にも見えなくもないのだが。今年あたり、久しぶりに美術展にも復帰したい、と思う今日この頃。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:22:12

2010/4/5 月曜日

「ダムとわたし」映画祭

4月24日に下記の映画祭で『船、山にのぼる』が上映されます。他にも、滅多に見れない映画がたくさん上映されます。ぜひ、お出かけください。

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「ダムとわたし」映画祭
http://www.yanesen.net/topics/detail.html?id=101

【上映プログラム】

■4月24日(土)「不忍通りふれあい館」18:00開場 18:30開演
「船、山にのぼる」
(監督:本田孝義 音楽:風の楽団 製作: ビジュアル・トラックス/戸山創作所 支援:文化庁 2007年/カラー/DV/88分)
 *広島県灰塚ダム建設予定地でのアートプロジェクト、PHスタジオの「船をつくる話」とそれに関わる人々を追ったドキュメンタリー。
 ★本田監督のトークあり
◎不忍通りふれあい館 文京区根津2-20-7 
千代田線根津駅根津神社側出口より徒歩2分
鑑賞料1000円

■4月25日(日) 記憶の蔵(協和会の蔵) 13:30開場
第1回 14:00~
①「巨大なるダム」(東京電力企画/岩波映画 /1975年/38分/16ミリ)
    *日本一高いロックフィルダムである高瀬ダムの基礎工事の記録
②「緑のダム~水源林を訪ねる」(東京都映画協会/1984年/10分/16ミリ)
    *水源林は東京都水道局の管轄になる。職員による水源林の巡回風景。
③「佐久間ダム建設記録 第2部」(間組企画/英映画社/1956/54分/16ミリ)
    *昭和31年竣工時に日本一を誇 り、戦後土木技術の原点ともいわれる建設記録。
第2回 16:30~
①「ダムその役割」(日本経済教育センター企画/学研/1987/29分/16ミリ)
    *利根川流域の10数個のダムの必要性を説く。
②「ある陳情書から」(東京都映画協会/1980年/15分/16ミリ)
    *下久保ダムの水源地であった鬼石村のルポ。
③ 八ッ場ダム関連の記録映像か ら(約30分)
    *会場で意見交換
第3回 19:00~
①映像ドキュメント 桜井均さんのセレクトによる記録映像から(40~50分)

◎谷根千<記憶の蔵>(「協和会の蔵」)文京区千駄木5-17-3 
千代田線千駄木駅団子坂側出口より徒歩8分
*映写協力/FPS小型映画部
鑑賞無料

■4月26日(月)ジャズ喫茶「映画館」 19:00開場、19:30開映
①「ダムと人々の生活-水をもとめて」(共立映画社/20分/16ミリ)
    *ダムや用水の果たす役割を子供たちにもわかりやすく描く。
②「長江悠々」(企画:小口偵三/監督:神馬 亥佐雄/岩波映画製作所/1998年/60分/16ミリ)
    *中国山峡ダム建設による巨大開発で影響を受ける町、村、住民、文化財のルポ。

◎白山のジャズ喫茶「映画館」文京区白山53319 
三田線白山駅白山神社側出口より徒歩1分
鑑賞無料・ドリンク代は各自お店へお支払いください。

■4月27日(火)「不忍通りふれあい館」  18:00開場、18:30開演
「水になった村」大西暢夫監督 
(監督:大西暢夫 製作:ポレポレタイムス社  助成:芸術文化振興基金/2007年/カラー/92分)
  *岐阜県徳山ダム。ダムの水に沈むまでの村、そこに住む人たちの生活を追った15年間の記録。
  ★大西監督のトークあり

◎不忍通りふれあい館 文京区根津2-20-7 
千代田線根津駅根津神社側出口より徒歩2分
鑑賞料1000円

■4月28日(水)「カフェ・コパン」19:00開場、19:30開映
①「湖底の村、奥多摩湖-1,000万人の話 題」(東京都映画協会/1993年/5分/16ミリ)

  *昭和13年に着工、32年に完成。3ヵ村945戸が湖底に沈んだダムをコンパクトに紹介する。
②「あらかわ-ひとすじの小さな流れか ら」(監督:萩原吉弘/シグロ/1993年/79分/16ミリ)
  *荒川源流から河口まで、水と住民 の暮らしの関係を丸ごと記録したドキュメンタリー。

◎谷中の喫茶店「カフェコパン」台東区谷中2-3-4
千代田線根津神社側出口より5分
鑑賞無料・ドリンク代は各自お店へお支払いください。

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<一箱古本市ウィーク参加企画>
*4/25,26,28は会場が狭いため、満員時にはご覧になれません。
*都合により上映作品が変更される場合があります。

主催 「ダムとわたし」実行委員会
連絡先 03-3822-7623(t/f)
    080-6670-0142(緊急および上映日当日)

未分類 — text by 本田孝義 @ 18:14:51

DOMMUNE

今日は、夜、DOMMUNE(ドミューン)に出かけた。僕は不覚にも全然知らなかったのだけど、渋谷のクラブからユーストリームで毎晩、トークやDJを配信しているのだそうだ。かなり見ている人も多く、盛り上がっているらしい。で、今晩は坂口恭平さんの「都市型狩猟採集生活」と題したトークがあるので撮影に行ってきた。もしや撮影許可でないかな、と思いながら行ったのだが、主宰者である宇川直宏さんに許可をいただき感謝。トークは約2時間。とにかくめちゃくちゃ面白かった!と同時に、坂口さんが都市をかなりラディカルに考えていることもよくわかって、何度もうなずいていた。ラストは坂口さんのギターと歌。その後、DJタイムとなり、久しぶりにクラブに行ったおっさんの私であるが、踊りまくる坂口さんを撮影しながら、自分も踊っていて、撮影なんだか踊ってんだか、まぁ、久しぶりに楽しい撮影ではありました。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:35:33

2010/4/3 土曜日

世田谷ものづくり学校

今日は、夕方から世田谷ものづくり学校へ行ってきた。前々から気になりつつ、実は行ったのは初めて。少し前に、千代田区の廃校の話をかいたけど、世田谷ものづくり大学も廃校になった池尻中学校を再生して、いろんな講座の開催やデザイン・映像などのクリエイティブなオフィスも多数入っている。時間がなくて、オフィスは見れなかったけど、面白そう。で、今日、行ったのは、この学校で開校している、自由大学で今後開講する講座の公開プレゼンテーション。僕は、坂口恭平さんのプレゼンをぜひ撮影したいと思ったのだ。プレゼンは、農家の「倅」グループから出発した方、ペットとの共生住宅を作る方法を自分の経験を元に講義したい方、3番目が坂口さんのプレゼンだった。講座は題して「革命学」と「O円ハウス学」。両方共通するのは、世間の常識をひっくり返す、思考の逆転。坂口さんは熱く語る。その思いが通じたようで、3人の講座ならどれが聞きたいか、という投票では、坂口さんが1番となった。今後、少し詳細を詰めて、開講されることになりそう。その後、黒崎さんと坂口さんと少し飲む。あれこれ話せてよかった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:44:33

『桃色のジャンヌ・ダルク』

夜、レイトショーで『桃色のジャンヌ・ダルク』を見る。アーティスト・増山麗奈のドキュメンタリー。彼女のパワフルさはよく伝わってきたのだけど、映画としては意外と普通の作りにもなっていて(例えば回想シーンやインタビューなど)もっと、滅茶苦茶でもよかった、気がしなくもない。(実際、そういう映画だったら、どう思うかはまた別の話。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:46:25

2010/4/1 木曜日

『ハートロッカー』/VIDEO ACT!会議

アカデミー賞をとった話題の映画『ハートロッカー』を見る。つまらなくはなかったが、それほど面白いとも思わなかった。

夜、VIDEO ACT!の会議。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:35:33

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