2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/4/25 日曜日

「ダムとわたし」映画祭、2日目

今日は「ダムとわたし」映画祭2日目、一観客として見に行った。千駄木にある「記憶の蔵」という、蔵をリノベーションしたスペースでの上映会。今日上映されたのは、主にPR映画と呼ばれる映画を中心にしたラインナップ。「巨大なるダム」は高瀬ダムの基礎工事の記録。「緑のダム」は水源地の森を守る、東京都水道局の活動の紹介。「佐久間ダム建設記録 第2部」は、有名な岩波映画の「佐久間ダム」ではなく、英映画という会社が作った50年以上前の記録映画。建設記録の2本は土木用語がいっぱい出てきて、人間ドラマにもせず、淡々と工事の様子を描いていて、土木マニアの方には興味深いと思う。2回目の上映の最初は、八ツ場ダムの映像。映像を見て、製作者の方とあしたの会の方のお話を聞きながら、複雑に絡み合った問題に悲しくなると同時にある苛立ちを覚えた。「ダム その役割」は利根川水系のダムの必要性を説明したもの。上流にいかに多くのダムがあるかもよくわかる。都市での水需要を説明したモンタージュが変で一人で内心爆笑。最後に見た「ある陳情書から」は15分の短編ながら、下久保ダムの水源地であった鬼石村から東京都に対する告発が強烈なメッセージを持っていて胸を打たれた。今日上映したPR映画は普段、あまり見る機会もなく、貴重な機会だった。いろんな角度からダムについて知る、いい映画祭だとあらためて思った。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:47:32

「ダムとわたし」映画祭、始まる

今日から谷根千で「ダムとわたし」映画祭が始まった。十数本上映作品がある中で、トップバッターが「船、山にのぼる」というのはとても光栄なことです。夕方、そわそわしながら少し早めに会場に行く。ホールに入ってからは、バタバタと上映準備。開場時間になると、主催者でもないのに、やっぱりどれくらい人が見に来てくれるのかは気になるものだ。大きな会場で人が少ないと寂しいから。上映時間になると、多くの方が席に着いていた。もう、何度も上映に立ち会ってきたけれど、見てくれる人は毎回違うわけで、反応はどうだろうか、気になってしまう。逆にい言えば、こうして上映に立ち会えるのは、映画の製作者としてはとても贅沢な時間でもある。今日はとてもいい雰囲気だった、と個人的には思う。上映後、監督トークとしてしゃべらなければいけなかったのだが、上映自体が久しぶりと言うこともあって、つい、あれもしゃべらなかきゃ、これもしゃべらなきゃ、と思っているうちに話があちこちに飛んでしまう。それでも何とかしぇべり終えて、質疑応答。どんな質問・感想が飛び出すか、毎回、ドキドキするが、まあ、なんとか答える。上映後、近くの中華料理屋さんで軽く打ち上げ。いろんな方の力で上映会は出来ている。そういう出会いもまた楽しい。明日は映画祭の一観客として映画を見に行こう。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:32:26