散髪
先週から散髪したかったのだが、えらく寒かったので、しばしそのままにしていた。今日も雨が降っていたが、タイミング的に今日かなというのもあって、散髪に行く。駅前の散髪屋。昔ながらの感じが落ち着く。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
先週から散髪したかったのだが、えらく寒かったので、しばしそのままにしていた。今日も雨が降っていたが、タイミング的に今日かなというのもあって、散髪に行く。駅前の散髪屋。昔ながらの感じが落ち着く。
今日はレイトショーで『僕らのカヌーができるまで』というドキュメンタリー映画を見た。内容は探検家・関野吉晴さんが南方から日本に渡来した日本人の足跡を辿るために、学生たちと自然から採取した材料だけでカヌーを作る、というもの。とにかく、自然素材への探求は半端ではなく、何とカヌーを作るために木を切らなければいけないが、その斧すら砂鉄を採取するところから始まるのだ。以後、縄・保存食の製作も同様。こうした過程で浮かび上がるのは伝統的な文化の知恵。そして、カヌー自体は旅の出発点であるインドネシアでの製作、となる。と言っても、まずは巨木を探し木を切り倒すとこからだ。ここではインドネシアの人びとの知恵が素晴らしい。(ネタばれになりますが)途中から、どうも映画は旅には出ないのかな、と思っていたら、タイトル通り(そういう意味では偽りなし)「カヌーができるまで」で終わります。こうして書くととてもワクワクする話なのだけど、どうも見ていてワクワクしない。撮り方も丁寧だし、過不足はないのだけど、どこか物足りない。なぜだろう、と考えているのだが、ちょっと理由もよく分からない。強いて言えば、なんだかとても健全で、映画のリズムが一定なところが物足りなかったのかもしれない。いい映画なんですけどね。