「栄光なき凱旋」
昨日、真保裕一著「栄光なき凱旋」(上・中・下)を読み終わった。第2次世界大戦を戦った日系2世3人の物語。各々の日本との距離感、アメリカとの距離感からくる悩みが戦争の渦の中で激しく揺さぶられる描写はよかった。ただ、僕自身の偏見にも気付いたのだが、主人公のヘンリー、マットという名前に、つい読みながら白人の顔を想像してしまい、いやいや日系人だった、と脳内で何度も修正しながら読んでいた。結果、なかなか最後まで具体的な顔が思い浮かばなかったりした。真保裕一の本はそれなりに読んで来たような気がする。とてもまっすぐな書き方が好きだったりもする。
明日夜は、ポレポレ東中野でトークショー。