「ルポ 貧困大国アメリカⅡ」
前著も興味深かった本の続編「ルポ 貧困大国アメリカⅡ」(堤未果著)を読む。前著の後、サブプライムローン問題が派生し、大統領はオバマに変わった。本書ではオバマ後に何が変わらず、何が変わろうとしているかも射程に収めている。ルポとあるように、いろんな人の声を多く取材しているのがいい。惨憺たる話の最後に、オバマに期待した人々が、オバマが期待した政策を実行しないなら、彼を動かそうとしている様子が紹介されていて、かすかな希望を感じさせる。この国に必要なのもそういう行動かもしれない。