結局風邪が・・・
結局、また風邪がぶり返してしまった・・・。連休中だったからまだましか。風邪といっても熱はなく、せきが出ているわけでもない。頭が痛い、というより、頭が重い、のだ。明日からはたして・・・・。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
結局、また風邪がぶり返してしまった・・・。連休中だったからまだましか。風邪といっても熱はなく、せきが出ているわけでもない。頭が痛い、というより、頭が重い、のだ。明日からはたして・・・・。
風邪はまだ十分治ったとは言えないが、ずっと寝ていると何もできなくなるような気もして、出かけることにした。行ったのは国立近代美術館で開催中の「ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた」という、何やら長い副題がついた展覧会。南アフリカの作家・ウィリアム・ケントリッジ初の日本での個展だそうだ。一言で書くと、ジャンルとしては「アニメ」ということになるだろう。手描きのモノクロのドローイングを少しずつコマ撮りした素朴なアニメ。多くの作品で南アフリカの複雑な政治状況などが背景となった抽象的な作品もある。だけれども、シュール、とまでも言えないとも思う。ドローイングも展示されている。インスタレーションも面白かった。全部で映像作品19本を見て、約2時間ほど。一応、全部見ました。面白かった、のですが、図録を買って研究しよう、とまでは思わなかった。
殺人事件に関する2冊のノンフィクション「死刑でいいです 孤立が生んだ二つの殺人」(池谷孝司編著)、「検証秋田「連続」児童殺人事件」(北羽新報社編集局報道部著)を読んだ。どちらもとても重い本だった。
見たいと思いながら、なかなか見る気分にもならず遅れてしまったが、『戦場でワルツを』を見た。久しぶりに刺激的な映画だった。体裁はアニメーションだが、映画の要素はかなり複雑だ。監督本人の記憶をたどる、実際にあった虐殺事件を題材にしているという点ではドキュメンタリーの要素があるが、パンフレットを読むと制作過程はかなり綿密に脚本を構築していることも分かる。ごく大雑把に言うと、イスラエル兵士としてレバノン侵攻に従軍した主人公(監督)が、ある奇妙な夢を見ていて、その夢が自分が関わった虐殺事件に関係があるのではないか、と失くした記憶をたどり始める、というもの。現実と幻想が奇妙にまじりあい、こうした表現は確かにアニメでしか表現出来ないだろう、と思う。また、人の記憶は少しずつ嘘が混じっているからそういう意味でも興味深い。全体を見て思うのは、加害の記憶に向き合うということはどういうことか、というかなりへヴィーなものでもある。もっとも、映画を見るぶんにはそんなに支障がないが、実際にレバノンで起きた難民虐殺事件の政治的背景はかなり複雑で、パンフレットを読んでやっと分かった。(それでも、やはり分かっていなかったりする。)ラストに出てくる映像の苦さはちょっと最近、記憶にない。まだまだ映画にはやれることがあるんだな、とも思った。
昨年末、バイオハザード予防市民センターである宿題をもらっていた。どうせ年末年始は頭が回らないから、とほったらかしにしていたのだが、正月も過ぎたことだし、と今日、とある文章を書きだした。淀んだ頭を絞って、難しい話をなんとか咀嚼しながら書きすすめたのだが、最後の結論部分に至って僕の知識だけでは不十分な気がしてきた。このまま不十分な状態で書いてもあまりいいことにはならないので、書きあげるのをしばらく伸ばしてもらって、いくつか知恵をもらいながら再度トライすることにする。思っていた以上に苦戦し、結構、疲れた・・・。
父が亡くなったのは2007年1月4日。享年67歳。岡山のお墓2か所、京都の大谷本廟に納骨した。いずれも遠方なので、なかなか行くことができない。それでも忘れたわけじゃない、ということを記しておくことにする。
ここ数日読んでいた「エトロフ発緊急電」(佐々木譲著)読了。面白い。1941年の日本の真珠湾攻撃を防げるか、日系人スパイを中心にした話。ラスト近く、すべての物語がエトロフ島に集約される緊張感がなんとも言えない。
夜、DVDで『人狼』を見る。悲しい話。架空の戦後。原作・脚本押井守。
何やら寝苦しい初夢で早く目が覚めると、我が家の猫にさらに起こされる。2度寝を決め込むも、またもや寝苦しい夢が・・・。日中、どこにも出かける気が起きず、自宅で本を読んで過ごす。