『アサルトガールズ』/国宝土偶展
僕は押井守監督が好きなので、新作の『アサルトガールズ』も見ないわけにはいかない。と思っていたら、東京では上映がほぼ終わっていて焦った。えらく終わるのが早いなあ。と思いながら池袋のテアトルダイヤのモーニングショーに行った。事前情報でゲーム内の話と知っていたので、『アヴァロン』か、なんて思っていたら、冒頭、アヴァロンの別フィールドとの説明があり、少しにやり。だけれども、全体としては物足りなかった。短い映画なのだが、それでも水増し感がある。物語自体が少ないのを風景(それも雲)で引き延ばしたような。僕はやはり、ゲーム前のリアルな世界も見たかった、と思った。押井さんらしくグダグダしてていいので。
その後、東京国立博物館でやっている、国宝土偶展を見に行った。展示自体は1室だけで小ぶりなのだが、説明を読むと国宝に指定されている3点が一緒に展示されるのは初だそうだ。有名な遮光器土偶を初め、教科書でしか見たことがない土偶を多く見れてよかった。実物をじっくり見ながら、顔の造詣の豊かさ、刺青などを刻印した意匠などに見入ってしまった。そしていくつかの謎も。まず、なんであのような不可思議な顔の造詣になるのか。(宇宙人説が出てくるのもよく分かる。もちろん、僕は信じませんが。)また、刺青、もじくはボディーペインティングの豊かさはふと南方を思わせる。けど、土偶は東日本で出土している。もうひとつ、なぜ、手を3本で表現したのだろう。まあ、専門家の間でも、土偶が何に使われたかはいまだに確定していないようなので、謎も多いのだろう。最後の謎は、稲作文化とともに、土偶も消えていった、ということ。