「ウィリアム・ケントリッジ」展
風邪はまだ十分治ったとは言えないが、ずっと寝ていると何もできなくなるような気もして、出かけることにした。行ったのは国立近代美術館で開催中の「ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた」という、何やら長い副題がついた展覧会。南アフリカの作家・ウィリアム・ケントリッジ初の日本での個展だそうだ。一言で書くと、ジャンルとしては「アニメ」ということになるだろう。手描きのモノクロのドローイングを少しずつコマ撮りした素朴なアニメ。多くの作品で南アフリカの複雑な政治状況などが背景となった抽象的な作品もある。だけれども、シュール、とまでも言えないとも思う。ドローイングも展示されている。インスタレーションも面白かった。全部で映像作品19本を見て、約2時間ほど。一応、全部見ました。面白かった、のですが、図録を買って研究しよう、とまでは思わなかった。