怖い夢
怖い夢を見た。いや、正確に言うと気持ち悪い夢だった。どう気持ち悪かったかと言えば、これまた説明が難しい。風邪が全快していないのだろうか・・・。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
偶然本屋で見つけた文庫「偽書「東日流外三郡誌」事件」を読んだ。多分、振り仮名がないと読めないと思うが、偽書の名前は「つがるそとさんぐんし」と読むそうだ。あまりに面白くてほぼ一日で読み終わった。著者は東奥日報(青森県の地方紙)の記者・斎藤光政さん。簡単に言うと、1975年に村の公史として出版された「東日流外三郡誌」は、正史には登場しない津軽の古代・中世史を敗者の視点から記した門外不出の古文書、というふれこみだったのだが、これが偽書(現代に書かれた偽の歴史書)だった、という事件の顛末を描いたもの。著者が新聞記者であるように、これもれっきとした調査報道だと思う。1992年に新聞記事を書いて、時々の記事を挟みつつ、記事執筆の背景、偽書擁護派との論争などが読み物としてとても面白い。かなわぬことを承知で書けば(記者は取材拒否されていたようなので)偽書を書いたとされる、和田喜八郎さんが何を思ってこういうことをしたのかが知りたくもなる。(本書執筆中に亡くなられた。)いつ頃からか分からないけど、こうした偽書関連の本は結構、読んでいる気がする。(偽書ではないけど、「トンデモフリーメイソン伝説の真相」なんていうのも最近読んだなあ。)
今日は夜、劇団大樹第10回本公演「森蔭アパートメント」を見てきた。劇団大樹は『船、山にのぼる』でナレーションをしていただいた、川野誠一さんが主宰している劇団。と言っても劇団員がいるわけではなく、俳優である川野さんが好きな役者を集め、好きな戯曲をプロデュース公演する形式で、年に一度本公演を行っている。今回が10回目の本公演とのこと。いつ見に行くか少し悩みましたが、今回は初日に伺うことにしました。厚かましくも『船、山にのぼる』DVD発売のチラシを折り込ませてもらいました。開演前に内田真裕子さんのグロッケン演奏。内田さんは劇中でもマリンバを生演奏されていて、それだけでもとても贅沢な気持ちになりました。舞台の幕が開くと、舞台中央には大きな木のセットが。ちょっとだけ、えみきを思い出しました。一人の女性がひょんなことから森蔭アパートメントにやってきて、2週間を過ごす物語。川野さんはこのアパートの若き大家さん役。ひげを蓄えた姿に最初少し驚きましたが、慣れてくると大らかな役柄とうまく合っているように思いました。アパートの外観もどこか昭和の匂いを感じさせる趣。お芝居の舞台はこのアパートの中庭で繰り広げられるのですが、猫や幽霊も登場しどこかファンタジック。劇中、何度も中庭でお茶会・飲み会が開かれ、見ている僕も参加しているような楽しさがありました。生演奏のマリンバの心地よさもあって、終始、あったかく優しい気持ちになれる、そんなお芝居でした。
世の中お笑いブームだそうだ。お笑い番組の多さを見ると、僕のような世代は昔の漫才ブームをふと思い出してしまう。そんな中で僕が好きなのはビーグル38。本当は3人組だそうだが、テレビでは架空の(?)爺さん漫才コンビ”サバイバル”として2人で登場することが多い。僕は勝手に、これは漫才の革命だ!と言っていたりする。なぜなら、ボケがもごもご言って何言ってるか分からないのに、ツッコミが笑いをとり、おまけに落ちが分からないという禁じ手。それでも面白い。もしかして、漫才界のジョン・ケージ?と大げさなことを思う今日この頃。
今日は午後から、バイオハザード予防市民センター主催のシンポジウム「新型インフルエンザワクチン接種とタミフル投与の危険性」が開催された。シンポジウムを企画してからあまり時間がなく、十分な告知が出来ず、どのぐらい人が来てくれるか心配だったのですが、ネット上の告知で知ってくださった方も多いようで、多くの方に来ていただき、なんとか形になったと思います。世間では新型インフルエンザの恐怖を煽る報道が蔓延し、ワクチン接種やタミフル投与の掛け声ばかりが聞こえますが、やはり大きな危険性・問題があることがよく分かりました。参加者も多士済々で、この問題に積極的に発言している方がずらっと揃った感もありました。個人的には、実際にタミフルを投与された息子さんを異常行動で亡くされた母親の方、小児科として実際の現場で新型インフルエンザに対処している医者の方のお話なども有意義なお話でした。何はともあれ、無事終わってホッとしました。
本格的にではないが、どうも風邪のひきはじめのような気がする。頭が重い。
タイミングがいいんだか、悪いんだか、明日は僕が関わる、バイオハザード予防市民センターで「新型インフルエンザワクチン接種とタミフル投与の危険性 」というシンポジウムを開催する。しっかり聞いてこよう。
ふと時間ができたので、国立近代美術館で開催中の「河口龍夫展 言葉・時間・生命」を見に行った。初期の作品の物質性を感じさせる作品、近年の種子を鉛に封じ込めた作品など興味深かった。特に、種子を鉛に封じ込めた作品群は、放射能を防ぐという点からは未来へのつながりを感じつつ、目の前にある作品は、よく目をこらさないと種子が封じ込められていることを見逃しそうなささやかさと鉛の物質性が現在を瞬間冷凍したような不思議な感覚を覚える。最近の作品は、新作「時の航海」もそうだが、鉛に封じられた種子がさらに芽吹こうとする躍動感を獲得していて、不思議な生命感も持っている。その後、常設展の名画の数々も鑑賞。
夜、VIDEO ACT!会議。次回、2月の上映会の候補作などを検討。
うちで飼っている猫の茶子が、3日間続けて嘔吐した。猫はよく吐くし、今までも毛玉を吐くことはあったのだけど、どうも今までとは違って、食べた物を吐いているようなので、気になったので動物病院に行って見てもらった。食欲はあるし、普通に元気なようだし、排泄も普通のようなので、大きな病気ということはないだろう、と聞いて一安心。胃薬(のようなもの)をもらって飲ませることに。それでも、やっぱり明日から少し心配。