会報印刷・発送
バイオハザード予防市民センターの会報を某公共施設で印刷し、事務所にて封筒詰め。メール便にて発送。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
日中、2か月に一度のバイオハザード予防市民センターの会報編集。いつも編集してみないと何ページになるか分からないので、皆さんからいただいた原稿を並べてみると、自分が書いた原稿がどうしても入らす、編集長自ら没にする。まあ、そんなもの。
少しだけ事務所に行って、ある荷物を受け渡ししてから、夜、横浜・BankARTへ。昨晩、BankARTのメールニュースで、急遽、ヨコハマ国際映像祭応援ミーティングをやりますとあったので、気になって行ってみた。ほとんどバーベキュー&鍋会みたいなものでしたが、しっかりチケットは買って帰りました。
もう何度かヨコハマ国際映像祭のことはブログに書いたけど、また書きます。どうも僕の印象では、見に行っている人・応援団は美術(アート)関係の人が多い印象。映画関係(作っている人・評論家など)の人達の反応が鈍いんじゃないか、という気がする。(土日にやっている、東京芸大馬車道校での上映のことを知らない人もいるのでは。)確かに、映像の「展示」と聞くと、映画好きの人も戸惑うだろう。映画はやっぱり暗闇でイスに座って、というのが普通だから。それでも、映画好きの人にこそ見てもらいたい作品もあって、例えばクリスチャン・マークレイの4面マルチの作品は映画のいろんなシーンから出来ている作品で、映画好きならいろんな映画の題名を当てるのも面白いだろうし、映画のリミックスについても考えられるだろう。(山形映画祭でも映画のリミックスが話題になったりしていたことだし。)あるいは、著名な映画監督・シャンタル・アケルマンは自らの映画を解体/再構成している。また、アピチャッポン・ウィーラセタクンは国際映画祭の常連だし、日本の映画祭でも作品が上映されたり、特集が組まれたりしている。彼は同時に数々の美術展で映像作品を発表していて、映画ー美術を横断的に作品を作る作家が日本では少ないから、映画は見ていても、展示映像を見ていない人も多いに違いない。僕がおととい見た、『HEAVENHELL』なら最近はやりの映画のリメイクとはどういうことか考えるヒントになるかもしれない。映画だけではなく、写真をやっている人にもぜひ見てほしい作品があって、アルフレッド・ジャーの作品は、ぜひ、フォトジャーナリストの方々、目指している人にも見てほしい作品だ。この作品は、1994年に飢餓の少女とハゲワシの写真でピュリツァー賞をとりながら批判を浴び、自殺した南アフリカの報道写真家・ケビン・カーターの生涯を描いている。(映像は8分ほど。英語版と日本語版が交互に上映されている。英語に堪能でない方は、日本語版をお勧めする。近くの係員に聞けば、いまどちらか多分、教えてもらえるはず。)また、志賀理恵子の作品も写真と映像の関係を強烈に考えさせてくれるだろう。(『HEAVE~』以外、BankART会場。)新港ピアは、これから何か映像作品を作ってみたいなあ、と漠然と思っている人にお勧めだ。上記の作品は、洗練された表現だけど、映像はそれだけでは面白くない。今や携帯でも映像が撮れる時代。小学生からお年寄りまで、誰だって映像は作れる。多分、そんなヒントがあるはずだ。(はず、と書いたのはこの会場は日々成長しているので、内覧会以後見ていないのでわからないから。)(少し付け加えると、どうも会場の雰囲気は「若者向き」な感じはする。高齢者で立派な映像作家はいっぱいいるから、そうした人も参加すれば幅が広がっただろう。)そんなこんなで、残る会期は2週間。お見逃しなく。
(もう一つ蛇足。僕は最近、美術展に呼ばれないけど、10年ぐらいアートと映画を平気で行き来してきた。そういう人はあまりいないかもしれない。もっとも、最近の若い監督は器用で、音楽のPVを作ったりドキュメンタリーを作ったり、という人も結構いたりする。)