2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2009/10/31 土曜日

VIDEO ACT!会議

夕方からVIDEO ACT!会議。今日は、ビデオカタログを今までビデオ買ってくださった方々への発送作業。約300。2年に一度の作業。その後、通常の会議。今後の上映会のことなど。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:07:43

DVD販売開始!/横浜国際映像祭内覧会

午後から横浜へ。横浜国際映像祭の内覧会。とその前に、僕にとって重要だったのは、同映像祭の会場にもなっているBankARTのショップで、『船、山にのぼる』のDVDがついに販売開始になったこと。昨日の時点で、無事、DVDがプレス工場から届いたことは確認していたのですが、実物を見るまで安心できなかった。BankARTに行ってみると、確かにありました!感無量。と同時にほっとした。間に合ってほっとした、こともあるし、撮影を始めたのが2003年のことですから、とりあえず、足かけ6年、大きな一区切りでもあります。(本当はこれから売らなきゃいけないわけですが。)販売詳細は近々、ホームページに掲載します。

さて、映像祭を見る前に、BankARTが同時期に開催する、「うちにもって帰ろう!映像アンデパンダン展」を見る。この展覧会、何かと言いますと、簡単にいえば、映像見本市。DVDは本と違って、立ち見はなかなか出来ませんが、この展覧会では大手のショップではなかなか流通していない、アート系の映像作品を中心にたくさんの映像を見ることが出来、気に入った作品はその場で買える、というもの。これが楽しかった!作品を見るのも楽しいのですが、どれを買おうかと考えながら見ていたら、ワクワクしてきました。横浜国際映像祭に行かれる方は、ぜひ、懐を少し暖かくしてこちらにも寄ってみることをお勧めします。もちろん、『船、山にのぼる』のDVD(¥2500)もよろしくお願いします。

そしてやっと映像祭の作品を見て回る。映像系の展示で見る前に予備情報として困るのが、見るのに一体どれだけ時間がかかるか分からない、ということがあります。チラシにも作品の時間は書いていませんし。(映画上映はのぞく。)ですので、今日は、かなり余裕を持って、内覧会に行きました。BankART会場をじっくり見て回ったら、見入った作品が多かったこともあり、1時間半ほどかかりました。これでも、途中、かなり端折ったので、もっとじっくり見ればもっと時間がかかるでしょう。個々の作品の感想は長くなるので、割愛しますが、気になった作家としては、アピチャッポン・ウィーラセタクン、シャンタル・アケルマン、アルフレッド・ジャー、志賀理恵子、スン・シュン。アルフレッド・ジャーの作品は、8分ほどの作品なのですが、はじめテキストが延々流れて、つまらないかなあ、と思っていたら(人物名を知っていれば引きつけられるでしょう。僕は途中で思い出しました。)たった一つの写真をめぐって、悲痛な作品でした。その後、新港ピア会場へ。こちらはどちらかと言うと、インタラクティブ的だったり、動きがあったり、これからワークショップがあったりと動的な印象。中でも、グラフィティリサーチラボは、前から存在を聞いていて見れてよかった。レセプション中にも会場に光線のグラフィティを実演していて楽しかった。そのレセプションでは幾人かの知った方にご挨拶。こうして内覧会は終わりました。全体としては「映像って何だろう」とふと考えさせるものが多いような気がしました。映像祭という名前は分かりにくい点があるのも事実だと思います。映画祭でもないし、横浜トリエンナーレのような美術展でもないし、メディアアートの展覧会でもない。(昨年のトリエンナーレはとりわけ映像系の作品が多かった。)そのどちらでもない、ところが面白いのは確かなのだけど、一般的にイメージしにくいのも確か。明日からどういうふうに見られていくのか、その点も興味深い。(映画上映のプログラムではいくつか見たい作品があるのだが・・・。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:27:19