選挙
国会議員選挙が告示され、街中には賑やかな選挙カーが走り回っている。僕は選挙となると、どうも嫌な思い出がふっと蘇ってきたりして、ちょっとしたトラウマなのかもしれない、と思うことがある。『ニュータウン物語』でも少し出てくるのだが、亡くなった父は某政党(まあ、一応”某”にしておきます)の運動員だった。だから国政から地方議会まで選挙となるとずっと外を飛び回っていた。一方、母は考え方も違えば、そういう活動をしていることも嫌っていたので、選挙になるたびに家の中は暗い雰囲気が漂っていた。だから子供心に不穏な空気が嫌だった。だから選挙カーの賑やかな声を聞くとフラッシュバックのようにあの不穏な空気を思い出すことがある。もっとも、さすがに僕も年をとったので、遠い記憶にはなっているのだけど。