マネー資本主義
NHKスペシャルが連続して放送していた、マネー資本主義。見ていない回もあるのだが、今日は昨日放送分と今日の最終回を見た。特に昨日の「金融工学はなぜ暴走したのか」は興味深かった。僕みたいな素人には、何度金融工学の説明を聞いてもちんぷんかんぷんだが(それでも少しはわかったか?)お金に対する人間のむき出しの欲望の一端は分かったような気がする。こういう分野は一生縁がない、と思っていたけど、僕みたいな人間でも関係がなくはないのだろう。加えて、アメリカも日本も「景気対策」なんて巨額の税金を投入しているわけだけど、マネー資本主義に飲み込まれる構造自体にメスを入れたわけではないので、今後も新たな「商品」が出てきて、大損する人も出てくるのだろう。古い左翼的な「資本家像」ではこの複雑怪奇な金融工学を捉えきれないだろうから、根本的な批判はまだまだ足りないような気がする。それにしても、番組の最後で紹介されていた、自然災害すら債権化する「カタストロフィー債権」(だっけ?)なんていうものも生まれているのは、悪い冗談にしか聞こえないが、すでに多くの投資家が群がっているそうで気味が悪い話だ。