『マン・オン・ワイヤー』
2008年度アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞作『マン・オン・ワイヤー』を見た。様々な場所で綱渡りをする、フィリップ・プティ、とりわけ1974年にワールド・トレード・センターで行った、400m上空での綱渡りを描くドキュメンタリー。冒頭から決行日の再現ドラマがサスペンス映画のように始り、笑ってしまうほどエンターテインメントを目指したドキュメンタリー。再現ドラマもそうだけど、時制をバラバラにした構成がさらにその雰囲気を高める。確かに面白いのだけど、その面白さに引っ掛かりもある。ずっと鳴り続ける、マイケル・ナイマンの音楽が、別の映画の音楽だったりして、つい、何の映画だったっけ、と気になってみたり・・・。(この映画のサントラ盤が出ているようで、まるでマイケル・ナイマンのベスト盤、とジャケットにも書いてありました。)