「音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治」
「音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治」が文庫になっていたので読んだ。面白かった。とても丁寧に井上孝治の足跡をたどっていて読み応えがある。あとがきでびっくりしたのは、当初、原稿を書いたけど出版のめどがたっていなかった、とか。作者の熱意を感じる。僕自身、最初の長編ドキュメンタリー以後、ろうあ者の人たちと接する機会が減っているのだけど、全く忘れているわけではない。つい最近も、撮りたい題材があったことを思い出していたところだった。撮れるかどうかはわかりませんが。