CORNELIUS:SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW
書こうと思って忘れていた。少し前にCORNELIUSのDVD「SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW」を見た。昨晩も見た。映像のことはおいておいて、演奏が素晴らしい。けれども、見ながら思っていたのは、一体全体、どこがどういいのかを表現するのはやっかいだなあ、ということだったりする。実は、アルバム「SENSUOUS」はあまり聞かなかった。音の実験具合が進みすぎて、それほど面白くは思えなかったのだ。けれども、このライブではそうした曲もバンドとしてこなれているので、実に面白く聴けたのが第一の驚き。で、CORNELIUSのやっていることは、現在のポップフィールドからすれば、相当ずれていて、変なことをやっていると思うけど、それらをちゃんとポップに聞かせてしまうところが面白い。特に最近ますます、歌詩とも呼べない、単語の発語でしかないような曲では、実験的というよりは実は意外と言葉を音としてとらえる、子供が初めて喋るような楽しさを持っていることに気づいた。ことほど左様に、相当変態的だが楽しい、という面白いライブDVD。