雨が降る休日は・・・
連休最終日は雨。もとからどこにも出かける予定がなかったので、家でDVDを見ていた。見たのは黒澤明監督の『影武者』。ちょっと気になることがありまして・・・。昔、テレビで見ただけでずっとひっかかっていたので。こんなに引きの画面ばかりだったとは思わなかった。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
連休最終日は雨。もとからどこにも出かける予定がなかったので、家でDVDを見ていた。見たのは黒澤明監督の『影武者』。ちょっと気になることがありまして・・・。昔、テレビで見ただけでずっとひっかかっていたので。こんなに引きの画面ばかりだったとは思わなかった。
今日も昨日に引き続き、メイシネマ祭’09に行く。1本目は『緑の海平線 台湾少年工の物語』。第二次世界大戦末期、台湾から日本に来て、航空機製造に従事した少年工の記録。僕も知らなかった事実だが、歴史を丹念に紐解いた力作。ただ、昨日書いた『タクシー~』と同じで、全編音楽が鳴っているのがどうも気にかかる。音楽はあるポイントで響かなければ、結局、印象が弱くなると思うし、せっかく証言している方たちの語りも弱くなると思う。そこが少々残念。2本目は『里山っ子たち』。この作品も見逃していたので見れてよかった。千葉県木更津市の保育園の記録。近くに里山があり、もう、泥だらけになって遊ぶ姿がいっぱい出てくる。見始めた時は、少々、説明的なナレーションが気になったのだけど、ちゃんと途中からナレーションがほとんどなくなって、子ども達の生き生きした姿に釘付け。特に、中盤辺りでは各々のキャラクター、関係もよく見えてきてさらに面白い。見ながら、こういう撮影は楽しいだろうなあ、こんな楽しい映画をいつか作ってみたいなあ、なんてことも思った。上映後の原村監督の話では、それでも最初の数ヶ月はどこに焦点をしぼるかなかなか見えず苦しかったとか。端から思うほど、楽じゃない。それでも楽しい映画でした。
今日はこの2本を見て帰る。今回は結局合計5本を見た。3日間で13本の上映だから、今年は少なかった。(見ていた作品があったこともあるけど。)ぶつくさ偉そうなことを書いたりしたが、まずはこうして見る機会を作ってくれている藤崎さんに感謝したい。今までいったいこの上映会でどれほどドキュメンタリー映画を見たことだろう。そしていつも肩肘張らず見れる雰囲気なのもうれしい。
帰り道、伊勢真一監督と一緒になり、あれこれドキュメンタリー映画について話しながら帰った。