春が来た・・かな
今日はいい天気だった。まだ少し寒いのだけど、日差しはなんとなく春の気配。もうすぐ4月になるのだから、当然か。
ここ半年ほど、2つの映画祭に関わっていたこともあったし、まあ、単純に冬が苦手だということもあって、なかなか制作モードになれないでいた。春になったことだし、そろそろ動きださないと、と思う今日この頃。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
今日はいい天気だった。まだ少し寒いのだけど、日差しはなんとなく春の気配。もうすぐ4月になるのだから、当然か。
ここ半年ほど、2つの映画祭に関わっていたこともあったし、まあ、単純に冬が苦手だということもあって、なかなか制作モードになれないでいた。春になったことだし、そろそろ動きださないと、と思う今日この頃。
今日は月に一度のバイオハザード予防市民センターの幹事会。いくつか難しい話を。特に、冒頭、P4施設について議論。ニュースレターは原稿が揃わず、発行を遅らせたので、内容を再確認して仕切りなおし。多分、今度は発行できるでしょう・・。
今日は『船、山にのぼる』の上映があるので、横浜市の大倉山に行ってきた。駅を下りて、さすがに「山」というだけあって、急な坂を上っていく。先週の段階では、今週辺り桜が満開かも、なんて期待していたのだが、ここのところ寒さが続いているせいもあって、わずかしか咲いていなかった。ちと、残念。大倉山記念館は洋風(それもギリシャ風?)の洋館で、いい雰囲気。上映されるホールもいい感じだった。
伊勢真一監督の『きゅうしつ』(難しい感じなのででません)、石井かほり監督の『めぐる』は、以前も見たことがあったのだけど、もう一度見た。両作とも伝統芸の職人の世界。その手仕事が美しいのだけど、今日は職人の「言葉」の数々が印象に残った。続いて、代島治彦監督の『日本のアウトサイダーアート』。昨年、UPLINKで上映されていた時に見逃していたので、見れて良かった。印象的なのは、取り上げられているアーティストの作品がいずれも面白かったこと。”アウトサイダーアート”とくくってしまっても、面白くないものもある中で、(それはどんなアートでも一緒)この作品の中の作品は面白い、と思った。
その後、伊勢さん、代島さん、僕でトーク。この3人、実は13年前に出会っています、という話から伊勢さんが始めたので、13年前のことをふと思い出す。その後は、なんだかあれこれ喋ってしまった。
そして、いよいよ『船、山にのぼる』の上映。もう何度も上映していても、はたして人が見てくれるのかは気になるもの。見てくれる方の反応も気になるもの。映画自体は同じでも、見る方は毎回違うわけだから、ライブ感がある。幸い、多くの方が見てくださって、反応もよかったように思う。
伊勢さん他、多士済々の方々と打ち上げ。「軽くいっぱい」のつもりがほとんど終電間際になった。
とても楽しい上映でした。
明日は横浜市の大倉山記念館で『船、山にのぼる』が上映される。僕自身が上映に立ち会うのは昨年12月以来なので、楽しみでもあり、ちょっと緊張感もあり。(トークにも出なければいけないようなので。上映前だからどうなるのでしょうか。)もっとも、以前から話には聞いていた大倉山記念館は行ってみたい場所だったので、まずはいくことだけでも楽しみ。
明日までの公開ということで『長江にいきる』というドキュメンタリー映画を見てきた。試写会も含め見るチャンスはいくらでもあったはずなのだが、今日になってしまった。もっとも、僕は前回の山形国際ドキュメンタリー映画祭で見ているし、映画祭で何十本とドキュメンタリー映画を見た中で、一番よかった作品だ。その時にも、この映画は劇場公開されるべきだ、と強く思っていたので、こうして公開されて多くの方が見ていることが素直に嬉しい。再度、今日、見てやはりいい作品だとあらためて思う。中国の巨大なダム、三峡ダムでは水没地から移住する人は100万人ともいわれ、そのスケールたるや想像がつかない。監督のフォン・イェンさんは前作『長江の夢』では、一人のおばあさんに、今作ではビン・アイという女性に寄り添いながら描く。その距離感が僕は好きだ。被写体と親密な関係を築いて撮影していることはよく分かるが、決してその関係に甘えているわけではない。強制移住に伴う、悲喜こもごもを実に丁寧に描き出している。
・・・という、素晴らしい映画であるのは間違いない。が、何が原因なのか(僕が原因なのか)よく分からないのですが、ある事情により終始画面に集中できませんでした。返す返す残念。もっとも、そんな風に思ったのは僕だけのようなので、詳しくは書きません。でも、本当にそうなのでしょうか。謎だ。
さすがにちょっと疲れていたので、今日は休もうか、と思いつつ、ぼうっと朝からWBCを見ていたのだが、そうもしていられず。バイオハザード予防市民センターの会報を今週中に発行しなければいけないので、その編集をしなければいけないのだが、昨日が締め切りだったのだが、予定の原稿が集まっていない。とりあえず、今ある分だけを校正・編集する。どうなることか。
夜、VIDEO ACT!の会議。
3月13日から始まった、イセザキ映像祭もついに最終日。あいにく、雨風が強い天気になったのが残念。今日も、東京ビデオフェスティバルの入賞作の上映。今日は、藤井喜郎さんが来てくださった。今回、藤井さんの作品は3本上映させてもらった。いずれの作品もとても丁寧な取材で作られている。今日、最後に上映した『蚕道を極める』という作品は、相模原市の山奥で、蚕を作り、糸を取り、染織まで全ての工程を一人で行なっている、カナダ人・ブライアンさんを描いたもの。とにかく、途絶えてしまいそうな日本の伝統がこうして蘇えっているのに感慨を覚える。
無事、大きなトラブルもなく映像祭が終了した。イベントの内実はどうだったのか、自分ではよく分からない。はじめ、話があった時に、開催まで時間がないことなどもあって、今回のイベントで何か大きな成果を望むのは難しいだろう、と思った。だから僕は、種まきのつもりで企画を考えた。単純に「集客」という点で考えれば、もっと派手な企画もあるだろう。でも、僕はそれでは面白くない、と思った。一発の花火を打ち上げるより、何か今後につながる、ヒントが転がっているような企画のほうが意味があるんじゃないか、と思った。実際のところは、自分ではよくわからないが、種まきは出来たんじゃないか、と思う。少し芽が出ているとも感じる。この芽をどう育てていくかは、地域の方々を始め、少しずつ水やりをすることも必要だろう。僕がどう関わっていくかは、決めているわけではないけれど、水やりには参加できるかもしれない。
残すところ、後2日。イセザキ映像祭も9日目。今日は東京ビデオフェスティバルのみの上映。アート系の数作品も含む。作者の薩摩浩子さんも来てくださった。また、美術評論家の福住廉さんも。今日はいろんなタイプの作品があったのだけど、最後に上映したのは今年の大賞受賞作『共に行く道』。何度見てもいい作品だなあ、と思う。
明日、『船、山にのぼる』が青森で上映される。僕は行かないのだけど、どんな上映会になるのか、楽しみでもあります。