2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2009/2/16 月曜日

地デジ

あまり報道されていませんが(問題の性格上、テレビではまず報道されませんが・・・一種のタブーですね)この2月17日にアナログ放送を完全にやめる予定だったアメリカでは、とりあえず6月まで停止しないこととなりました。景気悪化などが背景にありますが、とりあえず、低所得者などがテレビを見れなくなることを避けるためのオバマ政権の決断だったようです。

日本では2年後に、アナログ放送停止の予定で、「地デジ」キャンペーンをやってますが、昨年9月時点で約半分しかデジタル対応になっていない。僕は、(前にも書きましたが)偶然にも、父親の遺品のテレビを無理やり岡山から東京に送って、ちょうど同じ頃、マンションもデジタル対応になったので、デジタルテレビを見ることが出来ていますが、もし、今、「テレビを買い換えろ!」と言われたら、腹が立つと思う。特に、一番テレビを見ているのは高齢者。高齢の方々は「アナログ」「デジタル」と言われたって、分かりにくいだろう。今のキャンペーンだって、はっきりと「テレビを買い換えてください」(もしくはチューナーを付けてください)と言えばいいのに、さすがに露骨に言うのははばかられるのか、やっぱり分かりにくいと思う。僕の知り合いには映像関係の仕事をしている人も多いわけですが、そんな彼らですら、デジタルテレビを持っていない人が多かった。

週刊現代が利権の話など、意欲的に追求をやっているのですが、今週号では旅館・ホテルなどが悲鳴を上げている、という記事が載っている。税金だってかなり使われている。

「地デジ」には問題が山積みですが、やっぱりテレビでは追求しないでしょうね。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:34:08