2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2009/2/28 土曜日

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

久しぶりに映画館へ行った。見た映画は『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。監督がデビット・フィンチャーということで気になっていながら、なかなかタイミングがうまく合わず、やっと見れた。

見始めてから、あることに気付いた。老人として生まれ、だんだん若返る話、とは知っていたわけだが、そうか、こういう話は「小話」あるいはちょっとした「ホラ話」みたいなもんだ、と思った。その構造に気付いたせいか、まるで文芸映画のような語り方に違和感を感じて、その違和感は最後まで解消されなかった。なぜかと思ったら、例え「ウソ話」だとしても、若返っていくベンジャミン・バトンのことを周囲が意外とあっさり受け入れていて、特段ドラマチックな展開もないからだ。デビット・フィンチャーもトリッキーな演出はほとんどなし。まあ、ブラッド・ピットの顔をいじくりまわすのが最大のトリッキーではあるのだが。驚きも感動も薄め、というのが僕の感想。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:48:07

2009/2/27 金曜日

心配性だから・・・

どうも元来心配性なせいか、先回りをしてあれこれ心配事を抱えてしまう。こういう性格は損だな、と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:57:33

2009/2/26 木曜日

イセザキ映像祭2009

僕がコーディネイターとして関わっている、イセザキ映像祭2009は、下記のような感じです。横浜界隈の方、ぜひ、足をお運びください。

イセザキ映像祭2009
2009年3月13日(金)~22日(日)
於:横浜市伊勢佐木商店街界隈

<前夜祭>
3月13日
●『僕らのミライへ逆回転』(監督:ミシェル・ゴンドリー)上映
時間:18:15~ 場所:ジャック&ベティ
料金:1500円(学生1200円、子供・シニア1000円)
● オープニングパーティー
時間:20:15~ 場所:ザキ座 参加費:1000円

<東京ビデオフェスティバル傑作選>
3月14日(土)、15日(日)、19日(木)~22日(日)
● 東京ビデオフェスティバル2007・2008・2009の入賞作を上映
時間:全日程14:00~ 場所:ザキ座 入場料:無料

<カフェ放送てれれin伊勢佐木>
3月16日(月)~19日(木)
時間:全日程18:00~ 
場所:伊勢佐木商店街5丁目 喫茶店「まめや」&「ポエム」
入場料:ワンオーダー
※ 16日19:00~下之坊修子氏(てれれ代表)の講演あり

<かながわニュース上映会>
3月17日(火)~20日(金)
時間:全日程19:30~ 場所:野外スペース

※ 場所・上映プログラム等詳細は
http://blog.hama1.jp/usr/zakizastaff/2009omote.jpg
http://blog.hama1.jp/usr/zakizastaff/2009ura.jpg
をご覧下さい。

主催:ザキ座
共催:協同組合伊勢佐木町商店街、横浜キネマ倶楽部、ジャック&ベティ
問い合わせ:045-663-9271(櫻井淳計画工房) spajun@bk.iij4u.or.jp

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:37:29

2009/2/25 水曜日

「神器 ‐軍艦「橿原」殺人事件」

えらい本を読み終わった。その名も「神器 -軍艦「橿原」殺人事件」。作者は奥泉光。上下巻合わせて800ページ。太平洋戦争末期の時代、架空の軍艦「橿原」が舞台。冒頭、天皇にまつわる怪しい話と(何せ、船の外に天皇がへばりついている、というとんでもない話)殺人事件が起こり、ミステリー小説、探偵小説の趣で始まり、後半になってくるとオカルトからSFからあらゆるジャンルが交錯するような奇怪な小説に。それでもついつい読み進めてしまうのは(まあ、途中で嫌になる人もいるでしょうけど)どこかユーモアがあって、こぎみいいから。けど、描かれているのは戦争の意味、国体の意味、戦後の平和の意味などヘビー級の内容。いくつかの謎は怒涛のカオス状態の中で判然としないわけですが、それでもまあいいか、と思えてしまう。えらい小説だ、という感覚がずしりと残る。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:39:19

2009/2/24 火曜日

引き続きの準備・・・

昨日に続いて準備作業。諸般の事情で、自宅で作業。明日で終わるかなあ。(終わらせたいけど、終わらない気もする・・・。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:24:52

2009/2/23 月曜日

あれこれ準備

引き続きイセザキ映像祭2009の準備。上映にトラブルがないように、いくつか準備しなければいけないことがある。しばらくその準備がかかりそう・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:09:57

2009/2/22 日曜日

東京ビデオフェスティバル入賞作品上映会

今日は、午後から東京ビデオフェスティバル入賞作品上映会に行ってきた。もうすぐチラシが出来ることだし、書いてもいいと思うのだが、僕がコーディネイターとして関わっているイセザキ映像祭2009では、ザキ座という場所で、2007・2008・2009年のTVFの入賞作を数十本上映させていただくことになっている。この間、授賞式前で多忙な中、事務局の方々にはご迷惑をおかけしながら進めてきた。おかげで、たくさんの面白い作品を上映できることになった。

今日の上映会では約5時間ほど鑑賞。webで見ていた作品もスクリーンで見るとまた違うわけで、行ってよかった。今年度で終了、というのがまだ信じられない気がしている。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:24:32

2009/2/21 土曜日

会議

 午前中、連絡があり、『船、山にのぼる』が青森市で上映していただけることになった。うれしい。

今日は気になることがいくつも重なっていて、なんとかやりくり出来ないか、と思ってはみたものの、午後からバイオハザード予防市民センターの幹事会(会議)が入っていて、どうにもならないので、会議に出たのだった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 20:07:05

2009/2/20 金曜日

チラシ校了/写真展/会議

イセザキ映像祭のチラシが今日、入稿予定なので、最後の最終確認。細かいことがいくつか出たが、なんとか入稿できたと思う。こういう時、いつもデザイナーの方に迷惑かけて申し訳なし。とりあえず、一息。

事務所に寄ってから、ちょうど近いこともあって、東中野のPAOギャラリーに行って、山本英夫さんの写真展を見る。沖縄・辺野古の美しい海、闘いの写真の数々。

夜、VIDEO ACT!のスタッフ会議。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:06:38

2009/2/19 木曜日

チラシ校正/『チョコラ!』

今日も引き続き、イセザキ映像祭のチラシ校正。昨晩遅くデザインが届いていたのだが、チェックできなかったので、慌ててチェック。同時に、関係団体にも確認してもらわねばならず、データを送る。今日入稿、と聞いて焦っていたのだが、昼頃、明日入稿と知り、多少は安堵するものの時間はないわけで、少々強引に関係団体とのやりとりをする。夕方、やっと修正箇所がまとまり、デザイナーの方に送る。明日、入稿前にもう一度チェックすることになるとは思うが、僕のほうでは校正が終わったはず。こういうことにはドタバタがつきものとは言え気を使う。(次はどう宣伝するのか、という問題がありますが・・。)実質、僕が関わって1ヶ月ちょっと、自分で言うのもなんですが、よくたどり着いたもんだとは思う。

その後、何があるか分からないので、出かけるのをちょっと躊躇したのだが、家でじれったくしていてもしょうがないから、思い切って出かけることにした。行ったのは、小林茂監督の『チョコラ!』というドキュメンタリー映画の試写会。小林さんとは編集中に一度お会いして、体調の事もあり、大変苦労されている様子をお聞きしていた。編集の秦さんには『船、山にのぼる』の予告編の編集でお世話になった。だから、まずは5月からユーロスペースでの公開が決まってよかった、と思っていた。(宣伝は、『船、~』でもお世話になった原田さんでもある。)映画は、一言ではうまく伝えられない、不思議な感触を持った作品になっていた。なぜだろう、と見ながら思っていたのだが、見る僕のほうに妙な先入観があったことに気が付いた。描かれるのは、ケニアのストリートチルドレンたち。と書くと、「かわいそうな子どもたち」と思ったり、「それでもたくましく生きる子どもたち」と、つい思ってしまう。確かにどちらも間違ってはいないのだが、僕がこの映画で感じていたのは、「ふてくされた悪がきたち」の姿だった。ストリートから家や学校に戻される子どもたちの表情は不機嫌だ。でも、この不機嫌さには僕にも思い当たることがある。小林さんもプレスに書いているように、思春期の子どもたちにとって、家や学校は決して居心地がいいものじゃないだろう。ケニアの過酷な背景の違いはもちろん見過ごすべきものでもないけれど、確かに地続きの感触がある。そして、もう一つは製作者たちの目線。ドキュメンタリー映画って、作者の目線が如実に出てしまうものだけど、この映画は「地上1メートルの視線」だと思った。上からの目線でもなく、下から無理やり見上げる視線でもなく、子ども達の身長に寄り添うような視線。それが不思議な感触を生んでいる。

上映後、久しぶりにお会いする方が大勢いたりして、ちょっと飲みに行くかなんて柄にもないことがふと頭をよぎったのだけど、どうしても一つ片付けないといけないことがあったので、後ろ髪を引かれながら早々と退散してしまった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:36:56

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