2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/12/9 火曜日

残務整理/「Open Sky」/会議

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭が終わって、その残務整理。製作者の方々にビデオを返却する。これで全て返却完了。あとはちょっとしんどそうな、残務整理が・・・・。

夕方、時間がとれたので、今日までしかやっていなかった、八谷和彦さんの「Open Sky」の展覧会をスパイラルまで見に行く。簡単に言うと、小型一人乗り飛行機を作って空を飛ぼう、というプロジェクト。継続的にやっているプロジェクトなので、気になっていたのだが、なぜか今まで実物を見る機会がなかった。今までの映像を見ながら、単純に、ああ、いいなあ、と思った。まだまだ発展中のようでこれからの展開も楽しみ。フォルムもなんか、いいんだよな。危険性の問題もあって、飛ぶところはなかなか公開できないようだけど、いつかチャンスがあったら見て見たいなあ、とも思う。

夜、VIDEO ACT!会議。通常の議題とドキュメンタリー祭の話と。やってよかった、と僕は思う。報告文を僕が書くことに。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:55:16

2008/12/8 月曜日

シンポジウム

今日は「まちを彩る」という、シンポジウムのパネラーとして出席。はじめに、北川フラムさんが基調講演。その後、シンポジウムへ。BankARTの池田修さんがコーディネーター。(というより、司会。)池田さんの自己紹介に続いて、僕の番。僕は、簡単に自分の活動を説明した後、映像を見てもらったほうがいいだろうと思って、『ニュータウン物語』と『船、山にのぼる』の予告編を流させてもらった。シンポジウムの時間が意外と短かったので、簡潔に説明。次に、コトラボ代表の岡部友彦さんのお話。横浜寿町の話はグラフィカルな映像を使って面白い。何度も映像は見ていたけど、話を聞きながらだとより立体的に分かった。その後、池田さんの質問に答える形で進んだのだけど、パネラーでもあった北川さんの話が面白くて、僕は話すことも少なかった。最近、あちこちで喋りすぎていたから、今日は控えめ、というわけではないのだけど。後々、シンポジウムは採録されるそうだけど、僕の喋った部分は少なそうだなあ。それはそれでよし。個人的にはいろんな話が聞けて興味深かった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:46:37

2008/12/7 日曜日

休日

今日は久しぶりの休日。ゆっくり寝る。ぼーっとする。昼間ちょっと出かけたのだけど、出かけてもぼーっとしていた気がする。そういう日もないとね。

明日は、「まちを彩る」という大きなシンポジウムのパネラーとして喋らなければいけないので、ちょっと緊張しそう。まあ、あまり背伸びせず、自分が見聞きしたことを喋るしかない、とも思っているのですが。どうなりますか。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:08:36

2008/12/6 土曜日

シンポジウム

さすがに、昨日までのVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭で疲れていたのだけど、今日はバイオハザード予防市民センターのシンポジウムの司会をせねばならず、鈍い頭をなんとか切り替えて、会場に向かう。

午後1時から始まったシンポジウムはいつになく活気があるものだった。各地でバイオ施設の問題が噴出しており、いくつもの議論が続く。演目が4本あったため、なんとか時間どおりに進行できるよう気を配る。気を抜かないようにしていたら、それはそれで疲れる。

シンポジウムの後、DNA問題研究会の方々と交流・懇親会。DNA問題研究会はバイオテクノロジーの勃興に合わせて、いち早く活動を始めた、息の長い市民団体。久しぶりにお会いする方もいたり、お互いの団体との交流はとても有意義だった。幹事役になっていたので、つい気をつかったり、ということはあったが。

なんとか一日を乗り切った。明日は休めそうだけど、あさってはまた大きなシンポジウムのパネラーだから大変そうだなあ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:49:17

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:最終日

いよいよ今日はVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭最終日。今日上映する2本は、まさに今が「旬」のドキュメンタリーなので、多くの人が来てくれるだろう、と思っていた。ただ、雨が降ったのが心配だったけど・・・。(雨が降るとてきめんに人が少なくなる、経験上。)

1本目は『フツーの仕事がしたい』。つい1ヶ月ほど前まで、ポレポレ東中野で上映され、現在、全国上映が続く今年の話題作。満席。監督の土屋トカチさんはVIDEO ACT!スタッフで、定期上映会の担当もしている。今回の作品も、途中、中篇の作品があって、こうして映画館での上映までたどり着いたのは素晴らしい。

2本目は『遭難フリーター』。昨年、VIDEO ACT!上映会で完成試写会をやった後、あれよあれよという間に、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映されたり、香港国際映画祭で上映されたりして、ついに来年2月からユーロスペースでの公開が決まった。今日の上映会にも、イラストがかっこいいチラシが間に合って、観客の皆さんに配った。満員。

両回とも、作家の雨宮処凛さんが特別ゲストとして来てくださり、トークも盛り上がった。

これで、ドキュメンタリー祭も終わり。最終日、祭の終わりにふさわしく賑やかだった。準備から考えると、それなりに時間がかかってここまでたどり着いた。個人的にはやってよかったな、と思う。ある監督とも話していたのだけど、自主制作でドキュメンタリー映画を作っている監督って、意外と孤立しがちだ。製作体制も厳しい。そんな中、知った監督、あるいは新しい監督が新しい作品を作っていると、自分もがんばってみようか、という気にもなる。僕は正直言って、『船、山にのぼる』の上映が一段落したところで、少しへばっていた。だけど、今回の上映で少し元気が出てきた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 2:40:13

2008/12/5 金曜日

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:6日目

今日も夜からVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭へ。まずは『知っておこうよ!女性の年金』と『30年のシスターフッド~70年代ウーマンリブの女たち~』。まずまずの入場者数。前者は教材ビデオのようなものだけど、いい意味で勉強になる。後者は、とても貴重な作品だ、とあらためて思った。70年代の「運動」って、とかく男性目線で語られることが多いけど、女性の運動があったんだ、ということはきちんと記録されなければいけない。少し前の作品だけど、繰り返し見られればいい、と思う。世代が違う、山上さん、瀬山さんの共同監督、というのも良かったのだと思う。(トークを聞いてそう思いました。)

次に『新宿路上TV』と『今日も焙煎日和』。前者は1995年の作品なので、少し古いが、当時の新宿駅の様子を思い出させてくれた。新宿の地下通路にはダンボール村があったのだ。後者は、NPOもやいで取り組まれている、コーヒー焙煎のドキュメンタリー。監督は『あしがらさん』の飯田基晴さん。実に丁寧に、コーヒー焙煎の活動が描かれる。上映後のトークには、もやいの稲葉さんにも加わっていただく。1本目の監督・遠藤大輔さんも稲葉さんとは製作当時から面識があることもあって、13年の時間を経て、何が変わり、何が変わっていないか、という話になり、とても面白かった。特に稲葉さんが最後に、「貧困問題が拡大している」と言われたのは印象深い。このテーマは、ちょうど明日の上映につながっている。

またまた終電で帰りながら、なんだかんだと上映が明日までとなると、少しさびしさもある。明日は多くの人が来る予感があるのだが、はたして・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 2:15:35

2008/12/4 木曜日

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:5日目

今日もVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭。

その前に、昨日、書き忘れたこと。昨日上映した『みなまた日記』と『銀のスッカラ』はつながる部分があったのだ。これまたプログラムを考えている時には気付いていなかったのだが(両作とも見ていたにもかかわらず)、『銀のスッカラ』の主人公・ユンさんが強制連行された先が、日本チッソだったのだ。チッソと言えば、戦後、日本では水俣病を起こすわけで、水俣を撮り続けたのが土本監督だ。両方の作品を続けてみて、愕然としたことがあった。

・・・というのが昨日の話。今日は、VIDEO ACT!代表の土屋さんが出ずっぱりの日だ。まずは『新しい神様』上映。少し前の作品だけど、上映してよかった、と思う。次に、『幽閉者たち』。足立正生監督『幽閉者』のメイキング。実は、土屋さんが作ったこのメイキングは今まで3回しか上映されていなくて、かつDVDにも収録されていない。だから、僕自身も見逃していて、そういう人も多いんじゃないかと思ってプログラムに入れた。僕自身、今回の企画で見れてよかった。今後の上映予定もないそうだから、今日、見た方はとても貴重です。最後に、G8メディアネットワークの活動報告。僕が司会。特別ゲストに、OurPlanet-TVの白石草さんをお招きして、土屋さん、白石さんの話を聞く。それなりに人も集まって、なかなか刺激的な、面白いプログラムになったのでは、と個人的には思います。

さあ、残すところは後2日。連日、UPLINKに行って、何をするわけでもないけど(何せ、受付も映写もUPLINKスタッフがやっているわけだから)どうしても入場者数が気になって、なんだかんだとそわそわしている。だから、正直、ちょっとくたびれた。でも、あと2日と思えば気にしてられない。そもそも、1週間の”お祭”なんだから。

未分類 — text by 本田孝義 @ 2:07:59

2008/12/3 水曜日

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:4日目

今日もVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭へ。今日が折り返し地点、という感じでしょうか。

夕方1本目は、土本典昭監督の遺作『みなまた日記』。僕は、この作品は傑作だと思っている。もう何度か見ているが、今日、あらためて気付いたのは、とても不思議な雰囲気もある、ということ。なぜなら、この作品はもともと水俣東京展に合わせて作られたものの復元で、確か映像を見せながら、土本さんが喋っていた声を使っているはずだ。だから、普通のナレーションとしては実は変なところがいくつもある。なぜなら、「えー」とか「あー」とか出てくるし、言い間違い、もある。普通のナレーションだとNGになりかねない。そうした土本さんの声を映画館のスピーカーで聞いていたら、なんだかとても生々しく聞こえてきて、本当にそこで土本さんが語っているような錯覚を覚えたからだ。その土本さんが今もういない、ということをあらためて感じながら見ていた。・・・もう少し多くの人に見てもらいたかった・・・。

次は伊藤孝司監督の『アリラン峠を越えて』と『銀のスッカラ』。まずまずの入り。この2作も何度も見ているが、映画館という、きちんとした映写環境で見れたのはよかった。今までよりもっといろんなことを感じた。僕は、伊藤さんの次回作『ヒロシマ・ピョンヤン』も、ぜひ、見たいと思う。

今日の最後は、VIDEO ACT!反戦プロジェクトの映像と、小林アツシ監督の『基地はいらない、どこにも』。小林さんがトークの時にも言っていたけど、いわゆる基地問題が分かり易くコンパクトに描かれる。トークもあっという間に時間がたってしまった。

残すところ、あと3日。入場者数も少し上向いてくれるといいのだが・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:17:24

2008/12/2 火曜日

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:3日目

今日はまず、事務所に行ってから、少し雑用。新潟県の某美術系の大学に「船、山にのぼる」のチラシを送る。1月に上映が決まっているのだけど、なかなかすごい上映のよう。(詳細はまだ分からないのだが・・・。)

夜、UPLINKに出かける。VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭の3日目。最初のプログラムはなかなか厳しい入場者数。もっと分かり易い宣伝をすべきだった、と反省。(製作者の方に申し訳なし。)次のプログラムは、いよいよ『続・自由不平等』。製作者の方も大勢来てくれた。また、知り合いの方も多くいたようだ。僕は司会をしていたのだけど、本当にどういう作品が集まったのか、製作者とタイトルしか知らなかった。いざ、19本を怒涛のように上映。なかなかバラエティーに富んでいて、同じテーマでこれだけ幅広い表現が集まるのは面白い。全部見終わると、何か大きな、この社会の姿が浮かび上がっているような気がして、不思議な気がする。特に、僕はある作品にとても刺激を受けた。今、僕が調べていることとつながる世界を、とてもスタイリッシュに表現していたからだ。(作者に聞くとこうした映像表現はほとんど初めてに近いらしい。)いろんなルートから集まった作品群だった。

その後、遅い時間から打ち上げ。結果、終電で帰宅。

未分類 — text by 本田孝義 @ 2:21:50

2008/12/1 月曜日

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:2日目

今日はVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭2日目。一番、上映本数が多い日だ。まずはトップバッターは『船、山にのぼる』。まずまずの入り。2本目は元・小学校の先生の湯本雅典さんの短編6本。湯本さんが知り合いの方々に大勢声を掛けていただいたので、ついに満員立ち見の大盛況!うれしかった。立って途中まで見ていたのだけど、途中入場される方もいて、ついに僕は入れなくなって、出てしまった。なんだかとても熱い、暖かい上映だった。夜は、ビデオプレスの2本。日曜日の夜は映画館に一番人が来ない時間帯だから、それでも来てくれたほうだと思う。上映した2本はこれまた熱い映画でした。(多分3回ぐらいは見てると思うけど。)

明日は大阪からの作品。大阪でカフェ放送などをやっている、てれれの短編集。実はプログラムを組んだこちらは全く意図していたわけではないのだが、昨日のニュースでもやっていたけど、12月1日は世界エイズデーだそうだ。その明日は「コンドーム特集」という作品集を上映する。こういう偶然が重なるのも上映会ならでは。そして、20:30~は僕の新作も上映する『続・自由不平等』。はたして人は来てくれるか・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:48:44

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