VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:4日目
今日もVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭へ。今日が折り返し地点、という感じでしょうか。
夕方1本目は、土本典昭監督の遺作『みなまた日記』。僕は、この作品は傑作だと思っている。もう何度か見ているが、今日、あらためて気付いたのは、とても不思議な雰囲気もある、ということ。なぜなら、この作品はもともと水俣東京展に合わせて作られたものの復元で、確か映像を見せながら、土本さんが喋っていた声を使っているはずだ。だから、普通のナレーションとしては実は変なところがいくつもある。なぜなら、「えー」とか「あー」とか出てくるし、言い間違い、もある。普通のナレーションだとNGになりかねない。そうした土本さんの声を映画館のスピーカーで聞いていたら、なんだかとても生々しく聞こえてきて、本当にそこで土本さんが語っているような錯覚を覚えたからだ。その土本さんが今もういない、ということをあらためて感じながら見ていた。・・・もう少し多くの人に見てもらいたかった・・・。
次は伊藤孝司監督の『アリラン峠を越えて』と『銀のスッカラ』。まずまずの入り。この2作も何度も見ているが、映画館という、きちんとした映写環境で見れたのはよかった。今までよりもっといろんなことを感じた。僕は、伊藤さんの次回作『ヒロシマ・ピョンヤン』も、ぜひ、見たいと思う。
今日の最後は、VIDEO ACT!反戦プロジェクトの映像と、小林アツシ監督の『基地はいらない、どこにも』。小林さんがトークの時にも言っていたけど、いわゆる基地問題が分かり易くコンパクトに描かれる。トークもあっという間に時間がたってしまった。
残すところ、あと3日。入場者数も少し上向いてくれるといいのだが・・・。