2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/11/19 水曜日

印刷/郵送/「新宿鮫9 狼花」

バイオハザード予防市民センターの会報を印刷。部数がそれほど多くないので、印刷自体はそれほど時間がかからず出来る。ついでに、VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭のチラシも増刷。

事務所に行って、会報を組んで、封筒入れ。宅急便を出す時間が迫り、時間との勝負。他にも宅急便を出すものもあり、時計を見ながら作業。やっと封入が終わり、慌てて宅急便に駆け込む。なんとか間に合う。

・・・とまあ、味気ないことばかり書いていると面白くないので、最近読んだ本のことなど。

最近、読んだのは「新宿鮫9 狼花」。ノベルス版が出たので買った。新潟に行く時も読んでいた。なんだかんだとこのシリーズ、全部読んでいる。今回は前半、ちょっと物足りない感じはあったのだけど、後半は面白く読めた。これまで読んでくると、新宿を舞台にして、犯罪者の変化がよく分かる。今作は、それに合わせて、警察の変化が大きな背景にあるのだけど、段々、主人公・鮫島の居場所がなくなってきているような気がする。(もともと、居場所がない主人公ではありますが、それでも活躍できる場所はあった。今作ではそれすら難しくなっていっているように思えたのだ。)そういうこともあって、今作が一区切りなんだろうか。でも、まだ読みたいような気もする。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:26:50

2008/11/18 火曜日

打ち合わせ/郵送準備/新潟

バイオハザード予防市民センターの会報発送準備。封筒に印刷したり、宛名を印刷したり・・・。細かいことですが、やることはある。

午後、(財)ハウジング&コミュニティ財団の山田さんと打ち合わせ。12月8日に「まちを彩る~まちの個性★のつむぎ方」というシンポジウムに僕も(PHスタジオの池田さんも)パネラーとして出るのだけど、その打ち合わせ。まちとアートについてしゃべっていたはずが、なんだか脱線して、あれこれしゃべってしまった・・・。どうも最近、しゃべりすぎのような気がする。元々、そんなにおしゃべりなほうではないのに・・。何が起きた?

事務所に行って、いくつか事務作業。新潟から上映日報が届いていた。月曜日はだいたい入りが良くない、とは分かっていても、かなり悪い数字。さすがに落ち込む。と言っても、なかなか処方箋がないのがつらいところ。明日以後も心配。

自宅に帰ってから、会報の最後の詰め。明日、印刷・発送できそうだ。加えて、VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭の案内を、以前上映会に来てくれた方に送るためにアンケートの整理。半分はメールで送る。半分は明日郵送だ。少しでも人が来てもらえるようにやれることはやらないと。(と言っても、潤沢な宣伝費があるわけではないから、やれることは限られてくるけれど。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:59:58

2008/11/17 月曜日

編集/作業

編集と言っても、今度はビデオの編集ではなく、バイオハザード予防市民センターのニュースレターの編集。2ヶ月に1回発行していて、ふと気付くと次号の発行が迫っているのであった。幸い、原稿が遅れることなく届いたこともあって、いざ編集を始めてみると意外とスムーズ。やっかいなページ調整も今回はなんの問題も無く、数時間の作業であっさり編集は終えることが出来た。やれやれ。

夕方、事務所に行く。こちらは、引き続き、VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭の作業。それでも、さすがに終わりが見えてきた。一部まだ未着な作品があるけれど、多分、ちゃんと届くでしょう。もっとも、まだ上映用テープをチェックしていない作品もあるのだが・・・。何はともあれ、ちゃんと見てもらえるようにしないといけない。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:43:24

シネ・ウインド/訃報

15日 昼過ぎの新幹線に乗って、一路新潟へ。駅には、上映後のシンポジウムの司会をしてくださる、小川さんが来てくださっていた。歩いて、シネ・ウインドへ。シネ・ウンドは8年前、『科学者として』を上映してくださったのだけど、その時は来れなかった。だから、そういう意味ではやっと来れた、という感じ。山本起也監督の『ツイノスミカ』の上映がちょうど終わるところで、山本監督にもご挨拶。しばし、待った後、新潟日報の取材。17:00には、シンポジウムのパネラーの外山さん、荒川さんも来られて、簡単な打ち合わせ。18:00上映スタート。今日も、一番後ろに座ってみていた。今日は反応がいいような気がした。上映後、拍手がおきたのはやはりうれしいもんです。シンポジウムが始まる。パネラーの方の映画の感想に答える形で、あれこれしゃべる。特に自然と話はアートプロジェクトになる。僕は、PHスタジオの「船をつくる話」だけではなく、6年前にやったニュータウン アートタウン展の経験も話す。ちょっとしゃべりすぎたかなあ、とも思うのだけど、観客の方から質問も出て、いい雰囲気で出来たのではないか、と自分では思うことにしよう。月曜日から金曜日まで上映があるので、一人でも多くの方に見て欲しい、と思う。

その後、打ち上げ。小川さんを始め、新潟と言えば、佐藤真監督の『阿賀に生きる』に関わっていた方も多く、しばし、佐藤さんの話になる。僕は僕なりに思っていることをしゃべっていた。もう一つ、新潟と言えば、越後妻有トリエンナーレ、来年始まる「土と水の芸術祭」もあって、こちらの話でも盛り上がったり、激論したり・・。気が付くと、日にちをまたいで1時になっていた・・・。とても楽しい日でした。

携帯に留守電が入ったことは気付いていたのだけど、つい、チェックするのを忘れていた。聞いてみると、15日、シネマテーク高崎の総支配人・茂木正男さんが亡くなられた、という訃報だった。ショックだった。悲しかった。今年6月、シネマテーク高崎で『船、山にのぼる』を上映していただいた時、初日に伺ったところ、闘病中でかなりつらそうでありながら、映画館の前で待っていてくださった。上映前に食事をした折、「すごい映画を作られましたね」と言ってくださり、嬉しかった。ダムのことについてもいろんな話をした。僕は、『科学者として』を高崎映画祭で上映していただいた時に初めてお会いして、その後、山形でお会いするぐらいしか出来なかったのだけど、こうして今年、新作を見て、上映してもらえたことが嬉しかった。わずかな出会いだったかもしれないけれど、その時の茂木さんのことを思い出していた。聞けば、16日がお通夜のようで、新潟からだと高崎に寄れるから、翌日、お通夜に行くことにした。

16日 今日は、10:30~シネ・ウインドで”にいがたインディーズ・ムービーフェスティバル”があるので、最初から見ることにした。満員立ち見。少しうらやましい。こうして、地域で映画塾があったり、映画館で発表の場がある、というのはいいなあ、とあらためて思う。2プログラム見る。作品数が多いので、感想は割愛。

遅い昼ごはんを食べて、新幹線へ。17:00過ぎ群馬県の吉井駅に着く。斎場まで歩く。さすがに皆さん喪服で、普段着の僕は恥ずかしい。でも、こういうことは気持ちが大切、と自分に言い聞かせる。マイクを握って微笑む茂木さんの遺影。本当に多くの方が来られていた。焼香を済ませて外に出ると、全国のミニシアターの支配人の方々など映画関係者が多くおられた。僕は簡単にご挨拶をして、先に会場を出た。たまたま、高崎映画祭の方が高崎市まで車に乗せてくださった。再び、新幹線に乗って、21:00頃帰宅。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:00:02

2008/11/15 土曜日

読売新聞/連連影展/明日は新潟

今日の読売新聞朝刊・都内版にVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭の記事が掲載された。比較的大きな記事。僕の写真も写っているが、何の説明もないから誰だか分かりませんな。宣伝効果のほどは分かりませんが、とにかくこうして記事が出ることが大切。ブログを書きながら書くのも変だが、やっぱり紙の形で記事が残ることには意味があると思うのだ。ただ、最近、どうも新聞を読んでいる読者層がかなり年齢が上がっているような気がする。映画の情報の流れを見ているとそのことが如実に分かる。映画の簡単な情報ならネットで手に入る。少し事情が違うが、ぴあが隔週になったのも、間違いなくこういう影響があるはずだ。(僕にとってはオフシアター欄がなくなっていたのが痛い。UPLINK FACTORYはオフシアター欄だったのに・・・。今までどれほど自主上映の情報を重宝したでしょう。)

相変わらず、ドキュメンタリー祭の作業が続く。

夜、連連影展の上映に行く。ビデオアクトでもビデオを扱っている、青野さんが作った、労働関係の短・中篇3本。色々、考えることがあった。上映後、ディスカッション。つい、またドキュメンタリー祭の話を・・・。

明日は、新潟市へ。いよいよシネ・ウインドでの上映が始まる。明日は上映後シンポジウムがあるから、どうなるか楽しみ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:17:29

2008/11/14 金曜日

作業は続くよ/映画賞

今日もVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭の上映用テープを作る作業を黙々と・・・。

そういう作業をしていたら、某映画コンクール事務局から「ドキュメンタリー部門にノミネートさせていただきます」という電話があった。思わず「ありがとうございます」と答えてから、エントリーフォームが送られてきて、ふと冷静になってみれば、一体何本ノミネートされたのか分からないし、どういう基準なのかも分からないから(と言うのも、製作年でいけば2007年だし、公開年なら2008年になる)、どういうことかよくわからなくなった。まあ、無視されるよりはいいに決まっているが、大体、映画賞には縁が無いから、あまり期待もせず待っていようと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:12:43

2008/11/12 水曜日

会議

今日は、夜、VIDEO ACT!の会議。そもそもVIDEO ACT!は会社でもなければ、定款があるような団体でもなく、ビデオ製作者をつなぐゆるやかな組織。だから、運営は月1回のスタッフ会議(申し出れば誰でも参加可能)でいろんなことを決めている。大体、いつも極めて事務的な話が多いのだけど・・・。とりあえず、僕の担当としては、ドキュメンタリー祭のことだ。なんだかんだと開催まで、2週間ほど。今日の会議が事前の打ち合わせの最後になるから、細かいことをあれこれ確認。上映中の1週間、全ての上映に僕は立ち会うつもり。

昨日完成した、3分ビデオを土屋さんに渡す。「一番乗りかも」と思っていたが(これは作品が集まってない、ということでよくない話)、今日、2本応募があったとの事。よかった・・・。(実は、本当に作品が集まるのか不安だった・・。)なんとか20本ぐらい、応募があればいいのだけど・・・。上映当日は僕が司会だ。なぜか毎回3分ビデオは僕が司会をやっている気がする・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:54:17

2008/11/11 火曜日

新作完成!

数日前に「新作は撮ってません」と書いたばかりですが、今日、新作が完成しました!・・・と言いましても、超短編です。

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭では、応募された3分のビデオを無審査で上映するという、太っ腹というか無謀な企画をやっています。今回のテーマは「自由不平等」。少々分かりにくいテーマですが、要は、何となく最近、息苦しいなあ、ということを表現して欲しい、というもの。(締め切りは16日まで。まだ間に合います、ぜひ、ご応募を!)

この3分ビデオは、過去にも何度かやっていて、これが結構、面白い。3分間あれば意外と言いたいことが言えて、20人ほどの作品が集まると、テーマが同じといえど、描く内容、アプローチが全然違って個性がある。その個性が20個集まると、また塊としてくっきりと社会の姿が浮かび上がってくるから不思議だ。

今回、僕はテーマを広く考えて(勝手に解釈して?)、この間、自分が父の遺産を相続してから、世界不況で資産運用に失敗(?)した事を描きました。タイトルは『グローバル経済、ありがとう』。「ふざけるな」と怒られそうなタイトルではありますが、たかが3分、されど3分、入魂の(と言うのは、まあ、大げさですが)作品です。何とか見れるものにはなったのではないか・・・と。そんなことで、今日は、撮影・編集と1日かかって完成させました。締め切りにも間に合った、という感じです。

他にも多分面白い3分間の作品が集まる(はずの)上映は、12月1日(月)午後8時半~UPLINK FACTORYにて。この日は映画の日だから誰でも1000円で見れます。面白い上映になると思うけどなあ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:01:23

2008/11/10 月曜日

黙々と・・・

・・・変なタイトルを付けてしまったが、事務的な仕事を黙々とこなしたような日はよくある話で、今日がそんな日だった、ということ。

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭で上映する作品は、一旦、僕の事務所に送ってもらうことになっている。上映前に、テープチェックをしたい、ということもあるが、短編・中篇を続けて上映するプログラムでは、観客のことを考えて、1本にまとめて、スムーズに上映がつながるようにしたいからだ。だから、今日もそうした作業。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:08:23

2008/11/9 日曜日

取手アートプロジェクト2008

今日は茨城県取手市に行って、”取手アートプロジェクト2008”を見てきた。取手アートプロジェクトは公募展は隔年、環境整備事業は毎年行なわれていて、取手市、東京芸大、市民の3者で作っている美術展だ。前々から気にはなっていたのだけど、今までは行きそびれていた。で、今回、どうしても見たかったのは、取手井野団地という団地が会場になり、多くのアーティストがレジデンス(滞在制作)をする、と聞いていたからだ。加えて、ゲストプロデューサーが建築家ユニットの”みかんぐみ”と聞けば、見ないわけにはいかないでしょう。(「団地再生計画/みかんぐみのリノベーションカタログ」は楽しい名著だと思う。)

話はさかのぼりますが、6年前、僕が育った山陽団地というところで、ニュータウン アートタウン展という美術展を企画・開催した。なかなかに大変な企画だったのだけど、面白かった、と自分では思っている。この時にも、みかんぐみの方々にワークショップをしてもらった。団地内でレジデンスをしたかったのだけど、岡山県の管轄部署は頭が固くて、ついに許可が下りなかった。仕方なく、展示場所として4戸を借りたのだけど、その交渉に半年以上かかり、へとへと、時には怒り心頭、なんていうこともあった。公営住宅、というのはなかなか縛りが厳しいのです。

で、今日見た取手井野団地は、UR(都市再生機構)もかなりバックアップしているようで、5階建ての団地のあちこちが展示場所になっていた。個々の作家に関しては、色々、思うところもあったが、とにかく展示場所を探して歩いていると、まるで友達の家を探して歩いているようでわくわくしてくる。団地も40年近く経っていることもあって、植栽が立派になり、かつきれいにしているのが印象深かった。人が生活している空間を歩くのは、なかなかスリリングで面白い。個人的に面白かったのは、生意気、金沢寿美など。みかんぐみが作ったcafe、青空図書館もさすが、という感じ。また、1階の空き店舗をアーティストのアトリエとした”取手アーティストビレッジ”もオープンアトリエをやっていて、なるほどURの本気度が分かった気がした。

夕方~夜には映像上映を中心にいろんなイベントがあるようだったけど、長居も出来なかったので、展示だけを見て帰った。

とにもかくにも、画期的な展覧会だと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:56:00

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