2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/11/29 土曜日

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:初日

いよいよ今日からVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭が始まった。初日ということもあるので、かなり早めにUPLINKに行った。本当に人が来てくれるのか、そわそわ。何度経験しても、初日というのは緊張する。ぽつぽつ人が来てくれ、中には回数券・フリーパスを買ってくれる方もいてありがたい限り。いざ、上映時間になると、さすがに満席にはならなかったのだが(そりゃー満席がいいのだけど・・)まずまずの入りか。

今日は、僕も客席で見ていた。今日はPARCが製作した、中篇3本立て。ノンストップで3本、約95分の上映。内容のことはおいておいて、僕が興味深かったのは、最初の2本のナレーションをされている、伊藤惣一さんの声。故・土本典昭監督の諸作を始め、数々のドキュメンタリー映画でナレーションをされている。テレビではTBSで放送されているCBSドキュメントで取材記者の吹き替えもされている。伊藤さんのナレーションが響くだけで、一段ドキュメンタリーの格があがり、ぐっと説得力を持って聞こえてくる。そういえば、もうすぐ公開される『いのちの作法』のナレーションも伊藤さんだ。映画館のスピーカーを通した声に聞きほれていた。

夕方に上映が終わったので、少し遊んで帰ろうかと思ったのだが、結局、CDショップをのぞいただけ。やっぱり、ちょっと疲れていた・・・。

明日は、会期中一番長い4プログラムの上映。実は、自分の『船、山にのぼる』の入りが一番心配だったりする。東京公開を終わって長いし、興味を持ってくれそうな人は結構、見てしまっている可能性が高いから、はたして見てくれる人がどれだけいるか・・・。総入場者数の数字を一人で押し下げないか、ちと心配。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:35:15

2008/11/28 金曜日

落ち着かない・・・

今日はちょっと休もうと思って、久しぶりに一日中家に居た。ぼうっと本でも読もうかな、と思っていたのだが、どうも気分が落ち着かない。いよいよ明日からドキュメンタリー祭が始まるせいだ。今更じたばたしても始まらないが、何かしてても、つい、頭の中をよぎってしまう。いざ始まると1週間なんてあっという間だと思うけど。

明日はとりあえず1プログラムだけなので、上映自体は短いが、とにかく上映会場には行っています。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:54:53

『小梅姐さん』

今日は、一息ついたので休もうか、と思っていたのだが、いくつか片付けなければいけないこともあり、結局、事務所に行く。

所用を済ませてから、『小梅姐さん』という、タイトルだけ聞いても艶っぽいドキュメンタリー映画を見に行く。今、東京ではたくさんのドキュメンタリー映画が公開されていて、ここのところ忙しかったせいもあって、ほとんど見れていない。ああ、見てない作品が多いなあ、と思っていた。まずは日本のドキュメンタリーを、ということで、今日、やっと見ることが出来た。

映画は簡単に言うと、九州で芸者になった小梅さんが偉大な民謡歌手になっていく足跡を描く、伝記映画。はじめ、いかにも「映画」という画面作りに鼻白んで、ちょっと入り込めなかったのだけど、途中からそんなことも気にならなくなり、気が付くとすっかり小梅姐さんの歌声に聞きほれていた。録音状態のせいもあるだろうけど、若い頃の歌声よりは、少し年を重ねてからの声のほうが艶があってよかった、と思った。驚くべきは、最晩年の歌声も聞けるのだけど、これが凛とした響きを持っていて驚く。映画としてはオーソドックスであるのだけど、僕はこういう作りの映画も好きだ。変に作り手が大きな顔をしている作品は、時としてうっとうしいこともあるから。

映画を見ながらふと思っていたのは、最近、やたらと「日本の伝統・文化」なんて大上段に振りかざす人が増えたけど、そういう人に限って、「本当にこの人分かってんだろうか」と思うことがある。そういう人こそこの映画を見るべきだと思うのだけど。(そういう人こそ見ていないような気がする・・・。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:48:59

2008/11/27 木曜日

UPLINK FACTORY

今日は午後からUPLINK FACTORYにて、ドキュメンタリー祭関係の折込作業。VIDEO ACT!の上映では、いつもビデオカタログを配布している。このカタログには約60の団体・個人が参加していて、180本の作品が掲載されている。ドキュメンタリーは、今でこそ大手のメーカーから販売される作品も増えてきたけど、自主制作で作られた作品は世の中にはもっともっとたくさんある。以前は、見たいと思った作品があったら、A社・B社・C社と別々に注文しなければいけなかったけど、VIDEO ACT!はそうした団体をつないで、VIDEO ACT!に注文すれば、A社・B社・C社のビデオをまとめて買えるようにした。その大きな柱がこのカタログなのだ。2年に1度発行。で、今日は上映当日に配るカタログに加えて、いろんな団体から預かったチラシ(これが今までになく多かった・・)とUPLINKのチラシを折り込む作業。人数がたくさんいたから助かったけど、さすがに1週間の上映分を用意すると山のような量に。願わくば、全部はけて(それだけ人が来て)作業が無駄になりませんように。

作業中、朝日ニュースターの取材。代表の土屋さんが答える。ニュース枠で金曜日に放送予定。金曜日には、週刊金曜日にも掲載予定。少しは注目してもらえるといいのだが・・・。

作業が終わって、映写の打ち合わせ。この間、作業していたテープを全部渡す。17プログラムあるから、間違いや混乱がないように、出来るだけ丁寧にしたつもり。これでやっと一つの荷が下りた。(大げさですが、まあ、上映用テープがないと始まらないわけで・・・。)

今日、あらためて気付いたのですが、上に書いたカタログに掲載してあるような作品でも、お互いの団体は他の作品を見ていないことが多いだろう。僕自身、今回の企画を準備し始めて初めて見た作品が何本かある。この上映で、相互に作品を見るきっかけになればいいな、というのもドキュメンタリー祭の大切な要素なのだ、と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:17:40

2008/11/25 火曜日

もう間もなく・・・

いよいよ今週末にVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭が近づいてきた。今日は上映作品のうち最後の1本が届いたので、他の作品とつながて上映用テープを作成。これで、全作品の準備完了、のはず。もっとも、3分間のビデオを公募した「続・自由不平等」は、今日も作品が届いたそうで、ぎりぎりまで上映用ビデオの作成がかかりそう。こちらは、土屋さんに任せている。

こういう、上映前の時期というのは、ワクワクするような高揚感と、人が来なかったらどうしよう、という不安がいったりきたり。残念ながら、回数券の売れ行きは芳しくない。本当は格安なのだけど、まあ、なかなか回数券を事前に買う気にならないのも分からなくはない。

そもそも、今回の上映会はVIDEO ACT!が10周年だから、何かやろう、というところから始まった。僕は特にやり続けよう、という強い意志があったわけではないのだけど、気が付いたら10年経っていた、という感じだ。ドンちゃん騒ぎをしても空しいから、それならちゃんと作品を見てもらったほうがいいんじゃないか、と思った。そうは言っても、やるからには人も来て欲しいし、形にしなければいけないから、なんだかんだと9月頃からあれこれ準備をしていたことになる。と、書きながら「祭」とあるように、多くの製作者の方々と10周年を祝いたい、と思うのだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:44:26

2008/11/24 月曜日

BankART school

横浜のBankARTが面白いのは、企画だけではなくて、BankART schoolという、多彩な内容・多彩な講師陣をもった「講座」を運営しているところ。いつも内容を読んだだけで感心してしまう。(僕は受講したことはないのだけど・・。)そして、この間、”出張 BankART school”と題して、横浜市内の18区に出かけて行って、いろんな講座が開かれている。今日は、戸塚区のドリームハイツという団地で「高齢化団地のこれから」というテーマで、僕も特別講師として呼ばれたので行ってきた。場所は「ふらっとステーション・ドリーム」という、いろんな人が集えるスペース。こういう場所がある事自体、この団地に住む人たちの心意気が感じられる。講座のメインは慶応大学教授の大江守之教授。講座を聞きに来たのは、学生やこの団地の住民の方など。まず始めに、僕の『ニュータウン物語』を30分ほど上映。僕は補足して、映画の背景、思ったことなどを喋る。続いて、大江先生の学者らしいきちんとした、数字や研究を踏まえた具体的な話。僕はつい、思い付きみたいな話しか出来ないからなあ。住民の方たちの話も興味深かった。僕が今漠然と思っているのは、「オールドタウンでいいじゃない」ということだったりする。現実的には、目の前で解決しなければいけないことも多いのだけど、マイナス思考ではない何かが必要なんじゃないか、と思っている。その点、ここの団地はいろんなことが行なわれているように思えた。

またまたつい喋りすぎたような気がする。ちょっと自己嫌悪。最近、どうしてしまったのだろう・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:50:09

2008/11/23 日曜日

今日も作業が続くよ・・・

今日は、どこか遊びに行きたい、という願望がおきてきて、一瞬、さぼろうかと思ったのだが、今後のスケジュールで何が起きるか分からないから、とにかくやれる時にやれることをやろう、と気を改めて、事務所に向かう。

作業、と言っても、上映作品のビデオチェック。とありあえず、今、手元にある作品は全てチェックした。早送りもせず見たから、まあ、それなりに手間がかかってしまった・・・。UPLINKの映写担当に方に渡すために、念のため一覧表を作成。全ての作品を頭だし。(いちいち全部チェックする時間は到底なさそうで、とりあえず、すぐ上映しても大丈夫なようにしておく。)まだ、手元に届いていない作品があるが、あさってには届くだろう。それで、全作品がようやく揃う、はず。こういう多くの作品を上映する時、何かと面倒なのが、上映作品をちゃんとそろえること。まずは最低限の準備だ。(当たり前のことだけど、この当たり前のことが意外とやっかいではあるのだ。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:28:52

2008/11/22 土曜日

会議/作業

今日は、バイオハザード予防市民センターの幹事会。様々なことを議論。途中、リスクコミュニケーションについて研究している学生も訪ねてきて、いくつかのことをレクチャー。12月6日に開催する、シンポジウムの打ち合わせ。

その後、別の打ち合わせがあったのだけど、急遽、VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭に関する作業をしなければいけなくなり、事務所に行く。1本、ビデオに不調があった作品があり、時間もないことからなんとか見れるように修復。もっとも、再度、テープを送ってくれることにはなっているのだけど・・・。明日も作業だな、多分。

僕も「新作」を出している、『続・自由不平等』という、3分ビデオの公募企画。締め切りを延ばして、今日が締切日だったのだけど、なんとか作品が集まったようだ。正直、一時、作品の集まりが悪く、ちょっと危機感もあったのだけど、形になりそうでほっとする。当日司会をする僕も、上映までどんな作品が集まったのか分からない、まさに闇鍋のような上映会だけど、楽しみになった。たまにはそういう上映もスリルがあって面白い、と思います。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:57:01

2008/11/21 金曜日

新潟/ビデオチェック

今日、新潟・シネ・ウインドでの上映が終わった。1週間なんてあっという間だ。僕は初日にしか行けなかったけど、なんとなく祭の後の寂しさ、のような気もする。今のところ、これ以後、映画館での上映はないので、一区切りになるのかもしれない。本当はもっとがんばらなければいけないのだろうけど・・・なかなか難しい面があるのも事実。映画館には映画館の判断があるのだから。シネ・ウインドでの上映は終わりましたが、新潟県某所での上映もほぼ決まったので、近々、詳しいことは報告できるでしょう。1回きりの上映ですが、こうして少しでも自主上映が広がるのはうれしい。

・・と書きながら、東京では来週、VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭でも1回だけ上映する。全体のことばかりやっていて、自分の宣伝はほとんど出来ていない。もう、東京では見てくれる人はいないでしょうか・・・。(それでは迷惑をかけてしまうわけで・・・。)

今日も、そのドキュメンタリー祭の上映作品のビデオチェック。さすがに3本見て、ちょっとくたびれた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:25:13

2008/11/20 木曜日

原稿/ビデオチェック

12月8日に「まちを彩る」というシンポジウムのパネラーとして出ることは前にも書いた。そのシンポの時に配布する資料用に原稿を書いた。書き始めると、ついつい長くなって、意外と時間がかかってしまった・・・。

事務所でVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭の上映用ビデオをチェック。念のため、一応、全作品を事前に見ておこう、とは思っている。気がつけば、もう、来週末からスタート。まだやることが残っていて、少し焦る。加えて、なんだかんだとUPLINKで上映するということは「興行」であるわけで、入場者数がシビアに問われてしまう。あと1週間しかないが、告知できるところでは告知しないと、とこちらも気が焦る。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:37:40

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