今日はお休み
ここのところ毎週書いているような気がするが(先週は違った)、今日はお休み。どこにも出かけず、一日中自宅に。ぼうっとしながら読書。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
僕は日本の映画監督では、唯一、次回作を見たいと思うのは押井守監督だけだ。だから新作の『スカイ・クロラ』もすぐ見たかったのだけど、今日まで見るのが遅れてしまった。おまけに、家の近くのシネコンでは、昨日で上映が終わっていた・・・。
ということで渋谷まで出かけた。出かける直前、大雨が降ってきて、今日はやめようか・・・と思い始めたら、しばらくして止んだ。本当に変な雨の降り方だ。
で、『スカイ・クロラ』。僕には少し物足りなかった。まず、「ショーとしての戦争」「キルドレ」などの世界設定をもう半歩踏み込んで描いて欲しいと思ったのだ。押井さんはいつもしつこくならない一歩手前で止めるので好きなのだけど、今回はもう半歩いってもいいんじゃないか、と思ったのだ。主人公たちにも感情移入できなかった。ただ、ドッグファイトシーンは、もう出色の出来。美しい。もう一つ思ったのは、戦闘機の3DCGがリアルで美しいから、キャラクターの2Dとのギャップをどうしても感じてしまう。そこが狙いだということは分かりつつ、どうもしっくりこない感じもある。(かと言って『クローンウォーズ』みたいなのもどうかと思うけど。)単に「慣れ」の問題だろうか・・。
今日でUPLINKでのアンコール上映が終わった。朝、雨が降っているし、天気予報でも昼頃、再び大雨になるとか言っていたので(結局、降らなかったわけだけど)、最終日とは言え、今日は本当に人が来ないかもしれないと思ってましたが、足を運んでくださった方がちゃんといてありがたかったです。これで、広島・東京でのアンコール上映も終わって一段落。遊びほうけていても、やはり上映のことは気になるわけで、少しほっとしたといった感じでしょうか。映画を見てくださった方、上映を応援してくださった方、ありがとうございました。
しばらく上映の予定はありませんが、9月23日には多摩地区で初の上映です。(ありがたいことにすでに前売り券が十数枚売れているらしい。)またどこかで上映のことを見かけましたら、よろしくお願いします。
今日は新井秀雄さんを支える会の会報を編集していた。編集と言っても誤字脱字をチェックしたり、体裁を整えるぐらいのことですが。支える会の解散が決まったのは6月末。会員の方々に最後の会報を届けなければいけないのだけど、まだ集まっていない原稿がある。それでも、さすがに今回は最終号なので、いろんな方が原稿を寄せてくださっている。事務局長としては心もとない7年間でしたが、なんとか最後までたどり着けた、といった感じでしょうか。思えばこの間、2本の(2本しか!)映画を撮ってませんが、いすれも舞台は東京を離れ、岡山、広島でしたから、支える会の事務局長としては綱渡りしていたことも事実。原稿を寄せてくださった方々もこの7年間を振り返って書かれていて、編集しながらも感慨深いものがあった。
その後、もう一つやらなくてはいけなくてしばしほったらかしにしていた、VIDEO ACT!10周年企画のプログラムの練り直し。かなりスケジュールがはっきりしてきたので、組み易くはなってきた、か。まだまだ案の段階だけど、やるからには人を大勢入れなければいけないわけで、悩ましいことではあるが、相当刺激的なプログラムにはなりそうだ。
さて、泣いても笑っても、明日は『船、山にのぼる』上映最終日。劇場に行ってみよう。
今日はUPLINKに行ってきた。上映期間中、最後の割引デーとあって、気になったのだ。残念ながらものすごく増えている、ということはないのだけど、それなりに人が来てくれていた。今日も知った方が3人ほどいて、中には「見に来てよかったです」と声を掛けてくださる方もいた。こういう声を聞くと少し元気になる。残り2日間。最終日にも行こう、と思う。
その後、気になっていた展覧会「舟越桂 夏の邸宅」を見に、東京都庭園美術館に行ってきた。舟越さんの彫刻の実物を見るチャンスがなかなかなくて、数年前の個展も見逃していたから見たかったのだ。同時に、あのアール・デコ調の建物での展示というのも気になった。これがものすごく良かった。一つ一つの作品がいいのはもちろんなのだけど、建物の雰囲気と相まって、彫刻と空間から清冽な物語が立ち上ってくるようで、ぐっとくる。ドローイングも興味深かった。
ただ、どうしても解せないことが一つ。(展覧会の内容とは関係ない。)今年になって、東京都の公共施設にオリンピック招致ののぼりがばかすかと立つようになったのだけど、美術館にまで立てるのはいかがなものか。莫大なお金を使って招致活動をするのもなんだかなあ、という気持ちがあるが、百歩譲ってスポーツ施設にそうしたのぼりを立てるのならまだ分かるのだけど、現代美術館だの写真美術館だの庭園美術館だのに立っていると、雰囲気をぶち壊していてセンスの無さにあきれてしまう。各々の文化施設も困っているでしょうけど。
昨日、弱気なことを書いたせいか(病は気から、って言うし)、朝起きると頭が痛い。某所に出かけようと思っていたけど、やめにして、今日は休むことに。
明日はどうだろう・・・。
先週までの暑さがウソのように、ここ数日めっきり秋めいてきた。おまけに今日は雨までしとしとと・・・。
そんな気候に、昨晩はオリンピックの閉会式を見て、聖火が消えていくところ(演出はちょっと恥ずかしかったですが)を見たせいか、僕の気持ちの何かがしぼんでいくような気分がしている。何はともあれ、今週末で東京の映画館での上映が終わるせいでもあるのだろう。(今のところ、他に声を掛けていただいているところはないので、映画館としては次はないだろうな。)地方の映画館もなかなか思うようにもいかず。本当はもう一度ねじを巻いて、がんばらないといけないとも思うのだが、さすがにちょっと息切れがしてきたかなあ、とも思う晩夏であった。
今日は昨日に引き続き、UPLINKでトークショー。トークショーと書くとなにやら大げさだが、次にも他の映画の上映があるから、20分ほどのもの。今日のゲストはPHスタジオ代表の池田修さん。トークの前に最近の様子を聞くと、予想通り、めちゃくちゃ忙しそうだった。トークでは映画では十分描いていない、単独でプロジェクトを進めていった経緯などをお聞きした。話をしているとあっという間に時間がなくなった。本当は観客の方の質問も受けようと思っていたのだけど、時間切れになった。それでも、トーク後、熱心に質問してくださる方がいた。
その後、池田さんと映画を見に来られていた光田さんとランチ。9月13日から横浜トリエンナーレに合わせてBankART1929で行なわれる、BankART LIFEⅡという展覧会の話を聞いていると、その準備がいかに大変かがよく分かる。と同時に、この期間中、横浜市が相当面白いことになりそうで、今から秋が楽しみになった。
さて、上映も残すところあと5日。少しでも多くの人が来てくれるとうれしい。
今日は上映後、美術評論家の福住廉さんとのトークショーだった。ゲストで来ていただきながら、実はきちんとお話をしたことがなかったのでどうなるか分からなかったが、なんとか面白いお話が出来たのではないか、と思う。福住さんが書かれている文章などを読んで、お話を聞いてみたかったのだ。お盆に見てきたという、長崎の精霊流しの話と船の話を繋げた話は面白かった。ありがとうございました。明日は、PHスタジオ代表の池田修さんがゲスト。現在、多分、とても多忙なはず。見に来てくださる人が多ければいいのだが・・・。
トークショー後、バイオハザード予防市民センターの会議。なかなか難しい話もあって、少々疲れた。
今日は午後3時に、多摩市の永山に行ってきた。9月23日に<たえのは>主催で『船、山にのぼる』の上映会を企画してくれているので、会場と機材のチャックが主な目的だったのだ。たえのは、という団体は面白い名前でどういう団体か分からない人も多いかともいますが、”多摩・映画好き飲んで話そう会”の略称が「たえのは」なのだ。元々、多摩ニュータウン在住の方々の映画好きの方が集まったグループなのだけど、僕の前作『ニュータウン物語』をパルテノン多摩で上映した時に、ボランティアで上映を手伝ってくださって、いまだにお付き合いさせてもらっている。どういう経緯だったか(僕が言い出したような気もする・・・)忘れてしまったが、『船、山にのぼる』を多摩ニュータウンで自主上映する話が盛り上がり、今回、たえのはとしては初の自主上映会を企画することになったのだった。僕にとっては本当にありがたい話だ。
僕も大学生の頃、自主上映をやっていたから分かるのだけど、たかが上映会とは言え、多くの入場者を集めるのはなかなか大変。フィルムを借りるにもお金がかかるし、チラシを作ったりもしなくちゃいけない。下手すると赤字にだってなりかねない。いっぱい人が来てくれて上映を楽しんでもらえればいいが、人が来ない時の寂しさと言ったら・・・。(ちなみに、僕は学生時代に入場者数0という経験がある。)
実は本当にヒットしているドキュメンタリー映画というのは全国的な自主上映が数百ヶ所の規模で行なわれているような映画だ。僕のほうは力不足もあって、とてもそんなふうには出来ていない。中にはそれなりに上映料をとっている映画もあるが、今回、『船、山にのぼる』の上映料はかなり安めに設定しているつもりだ。それでも、上映する団体にとっては負担であることは間違いないわけで、僕にも出来ることがあれば協力しないとなあ、と思っている次第。多摩地区上映までちょうど1ヶ月だ。
さて、今日、1週間の広島・横川シネマでのアンコール上映が終わった。支配人の溝口さんにお礼の電話をしたら、まだ問い合わせの電話が続いていたそうだ。残念ながら、映画館にも都合があるからどうしようもないのだが、とにもかくにも、再上映できて、今回初めて見てくださった方が大勢いたことがありがたい。広島では、映画館ではないけれども、またどこかで上映があるかもしれないし、したい、とは思う。
明日はUPLINKで福住廉さん(美術評論家)とのトークショー。どんな話になるか、僕も楽しみ。